2008年10月12日、中国四国ブロックチャンピオンシップが、愛媛県野村ダムにて開催されました。試合当日の水位は満水時の約70パーセント、岸辺のカバー、ストラクチャーが乏しく、ポイントの絞りにくい状況だった。そして季節の進行は思ったよりも早く、朝一の気温は10度台の前半を記録した。2年前のエリート5で全国区へのメジャーデビューを果たし、かつて四国のラストパラダイスと呼ばれたフィールドも、年々プレッシャーの波が押し寄せている。松山自動車道、西予宇和インターから10分程と交通アクセスに恵まれてはいるが、インターは終点に位置しており、釣行数の多い地元選手が優位に立つと思われた。しかし釣れて来るキーパーサイズは400g前後が多く、キロクラスのキッカー1本が順位を大きく上下させる。ダムのポテンシャルから考えても、一発の破壊力が十分有る上に、参加するのは各ブロックの強豪選手達。四国ブロックの圧勝か、それとも中国ブロックの選手が下馬評を覆すのか、試合が終わるまでは予想の付かない展開となった。結果を見てみると、やはり経験値の差が順位として現れ、表彰台すべてを四国勢が独占する結果になった。1位から3位までの選手が2キロ近い50アップを持ち込み、ウエイン会場は熱い熱気に包まれた。
1位 大崎 宏志 プロ 3822g
野村ダムには、過去のチャプター戦で一度訪れただけだった。前日のプラクティスでは、肱川中流の岩盤エリアをイマカツシャッドのIS200で流して、1200gを筆頭に400gから500gのキーパーをキャッチした。試合当日は、朝一から肱川中流エリアに狙いを絞り込み、1/16オンスのスワンプネコリグをフォールさせて、900gをキャッチした。その後、垂直岩盤にIS200を擦り付けるようにトレースして、800gと1930gの50アップをキャッチした。9時過ぎの段階で3600gをライブエルに収め、チャンピオンシップの勝利を確信した。その後入れ替えに苦しんだものの、終盤カットテールのネコリグで1000gを追加して3822gまでウエイトを高めた。大崎プロは、旧吉野川で開催されている徳島チャプターで年間3位を獲得。徳島最終戦で優勝した勢いを野村ダムに持ち込んで、2008年度中国四国ブロックの頂点に輝いた。
2位 重谷 太郎 選手 3465g
朝一に下流、板ヶ谷川のクリークを、1/32オンスのスワンプネコリグで攻略して400gベースでリミットを揃えた。その後、稲生川のバックウォーターへ移動し、同リグを流れの中でシェイクさせてキロアップをキャッチした。中盤、バックウォーターの流れが当たる岩のエグレに、ワンナップシャッドのネコリグをフォールさせて、今大会のビッグフィッシュとなる50cm、1970gをキャッチした。終盤、エリアを出合大橋付近の岬へと移動し、ワンナップシャッドのテキサスリグをスイミングさせて600gを追加、入れ替えに成功して3465gをウエインした。今季、神がかり的な強さで愛媛の年間チャンピオンを獲得した重谷選手。惜しくもダブルタイトル獲得は逃したものの、4戦連続50アップ捕獲の記録を残してくれた。
3位 大石 道明 選手 3223g
前日のプラクティスにおいて支流、稲生川のレイダウンにサスペンドする50アップの個体を確認する。試合当日は、見つけていた50アップを狙いにレイダウンに入ったものの、警戒心が強くて表層に浮いている状態では無反応だった。引き波のプレッシャーで深場に沈んだタイミングを見計らい、カットテールの0.5gネコリグでバイトに持ち込み51cm、1943gのビッグバスをキャッチした。その後は上流、四道橋上手のアウトサイドベンドに点在する岩エリアにポイントを絞り込み、600g、650gを同リグでキャッチしてリミットを揃えた。一昨年、昨年と愛媛チャプターの年間王者を獲得し、昨年旧吉野川で開催された中国四国ブロックチャンピオンシップで優勝。ブロック大会2連覇は叶わなかったが、見事3位入賞を果たし、タイトルホルダーとしての期待に応えてくれた。
4位 越智 武彦 選手 2594g
朝一に肱川バックウォーターに入り、1/64オンスのスワンプネコリグを駆使して300gから500gでリミットを揃えた。その後、四道橋上手のアウトサイドベンドに位置する岩エリアに移動して、スワンプネコリグを使って700gをキャッチした。その後、点在する岩周りを1/2オンス、コブリンヘッドジグでボトムパンプさせ、700gとキロアップを追加して2594gをウエインした。越智選手は毎年愛媛チャプターの年間王者に最も近い男と噂され、プロ選手は勿論、四国中の誰もが認める影の実力者である。今回は地元愛媛での開催という事もあり、優勝候補の筆頭とされていただけに4位でも惜しい結果となった。来季こそは脱無冠、そして念願のタイトル獲得に向けて、越智選手の試練が始まった。
5位 山下 剛 選手 2593g
朝一から四道橋上手のアウトサイドベンドに点在する岩エリアに入り、1/64オンス、レインのネコリグをシェイクさせて3本、2200gでリミットを揃えた。10時過ぎになって下流、取水塔付近の岬に入り、10mラインをレインの5gヘビーダウンショットでシェイクさせて900gをキャッチして、2593gまでウエイトアップさせた。山下選手は、今季のチャプター愛媛で開幕戦、第2戦と連続して表彰台に上り、新人選手としては異例の年間ランキング2位を獲得した。来年は2年目のジンクスなどお構いなしに、更なる活躍に期待が掛かる。
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
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11位 | JII四037 | 38223,822g | 33匹 | 3030Pts. | |
22位 | 41668 | 34653,465g | 33匹 | 2929Pts. | |
33位 | 41493 | 32233,223g | 33匹 | 2828Pts. | |
44位 | 41152 | 25942,594g | 33匹 | 2727Pts. | |
55位 | 41357 | 25932,593g | 33匹 | 2626Pts. | |
66位 | 41722 | 25602,560g | 33匹 | 2525Pts. | |
77位 | 41844 | 21832,183g | 33匹 | 2424Pts. | |
88位 | 41512 | 21662,166g | 33匹 | 2323Pts. | |
99位 | JB旭川27 | 21182,118g | 33匹 | 2222Pts. | |
1010位 | 41717 | 20882,088g | 33匹 | 2121Pts. | |
1111位 | JII四011 | 19481,948g | 33匹 | 2020Pts. | |
1212位 | JB旭川07 | 18771,877g | 33匹 | 1919Pts. | |
1313位 | JB旭川76 | 17891,789g | 33匹 | 1818Pts. | |
1414位 | JB旭川04 | 17701,770g | 33匹 | 1717Pts. | |
1515位 | 41335 | 17251,725g | 33匹 | 1616Pts. | |
1616位 | 42071 | 16121,612g | 33匹 | 1515Pts. | |
1717位 | 41629 | 15581,558g | 33匹 | 1414Pts. | |
1818位 | JB旭川48 | 15281,528g | 33匹 | 1313Pts. | |
1919位 | 41336 | 15081,508g | 33匹 | 1212Pts. | |
2020位 | 41813 | 14891,489g | 33匹 | 1111Pts. | |
2121位 | 41634 | 14831,483g | 33匹 | 55Pts. | |
2222位 | 42336 | 14501,450g | 33匹 | 55Pts. | |
2323位 | 41417 | 13491,349g | 33匹 | 55Pts. | |
2424位 | 41520 | 13301,330g | 33匹 | 55Pts. | |
2525位 | JII四042 | 12461,246g | 33匹 | 55Pts. | |
2626位 | 40933 | 12441,244g | 33匹 | 55Pts. | |
2727位 | 41653 | 12401,240g | 33匹 | 55Pts. | |
2828位 | JB旭川37 | 11031,103g | 33匹 | 55Pts. | |
2929位 | JB旭川68 | 11001,100g | 22匹 | 55Pts. | |
3030位 | JII四008 | -161-161g | 22匹 | 55Pts. |