
一週間前にワールドシリーズが開催され、ここ最近におけるバスの絶対数減少に加え、アフタースポーンも重なって苦しい展開が予想された霞ヶ浦。東風が時折強く吹くあいにくの天候ではあるが、52艇のボートがそれぞれのポイントを目指して走り去った。
ポストスポーンからサマーパターンへの移行期となる気むずかしい季節。霞ヶ浦のバスはこの季節は口を使わないと言われている。前日のプラクティスでは多くの選手から「計算が成り立たない」との声が聞こえるほどのコンディションであった。
その霞ヶ浦を制したのは、増崎誠嗣/田中茂幸ペアであった。5本で5455gの堂々たるウェイトを作ったのは浚渫1.5m〜をメインとした戦略によるもの。大山周辺の浚渫ブレイクをスプリットショットリグをロングステイさせることで数少ないバイトを着実に取っていった。ルアーはプロショップK'sパドルのキャスティークブルーカラー。(これには今回のスポンサーである加瀬社長も満面の笑みであった)古渡の浚渫ではラバージグを使い、一本を追加した。前回の覇者、関和学/成田紀明ペアは惜しくも2位に。場所は明かさなかったがハードボトムの絡む「秘密のハンプ」を丁寧に狙い、入れ替えポイントを和気藹々と打っていくうちにパターンが明確になってきたそうだが、残念ながら時間が足りず4本4865gでフィニッシュ。リグはヘビーキャロライナにスレンダー5in.をメインにセンコー6in.なども使用。3位の三浦輝道/桜井利昌ペアは麻生から玉造の杭などのマンメイドストラクチャーを攻めて4675gをゲット。2〜3mをラバージグで攻略した。
報告:桂川到
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