概要
2006年5月28日、チャプター愛媛第2戦、エコギア/デュエルカップが野村ダムで開催されました。野村ダムの水質は、一年を通して透明度が低く、真夏にはダム全域に強烈なアオコが発生する。シャローカバーが多く、プランクトンが豊富で、大量のベイトフィッシユが育まれている。たくさんのベイトを捕食したグッドコンディションの魚が釣れるのが、野村ダムの魅力である。かつては急成長の影響からか、頭が小さく、縦方向に肥大したへら鮒の様な個体も多く見られた。チャプター会場としては初めての開催という事もあり、各選手がどの様な場所で、どの様な戦略を組んでくるのか非常に楽しみなトーナメントとなった。当日のダムのコンディションは、前日降った大雨と田植えの影響から、全域にニゴリが発生していた。地元、商工会主催の陸釣り大会と同時開催となったチャプター愛媛第2戦は、会場の熱気を吹き飛ばすような風が吹いた。驚愕のチャプター愛媛レコ-ド、開幕戦で優勝した大石選手が50アップを含む5105gを叩き出し、昨年の最終戦から続けて、前人未到の3連勝を飾った。
上位のフィッシングパターン
第1位 大石 道明 選手 ウエイト 5105g
前日のプラクティスでグッドサイズのネストを確認する。当日ネストに直行し、レイダウンの奥をウロウロする魚にブラッシュホッグ(ブラック)のノーシンカーをキャストして1400gをキャッチする。その後、ダムサイド右側手のクリークに入り、1/2オンスのラバージグにベビーブラッシュホッグのフォーリングで1600gをキャッチした。終了間際に中流ベンドにあるアシの中にサスペンドする、巨大な黒い影を発見する。3ポンドライン、1/20オンス、4インチカットテール(ブラック)のネコリグにバイトしてきた魚は、今大会のビッグフィッシュとなる53cm、2088gのモンスターだった。開幕戦に続いての2連勝と、チャプター愛媛レコードとなる5105g。もう大石選手の勢いは止まらない。このまま年間タイトル獲得まで独走するのか?誰が大石選手の快進撃を止めるのか?7月から始まる灼熱の早明浦2連戦に目が離せない。
第2位 大平 真人 プロ ウエイト 3273g
全く初めてのフィールドで、前日プラクティスもなし。フライトが早かった事から宇和川バックウォーターに入る。エレキで上がれる限界までボートを進め、流れの淀みに5gテキサスのブルーザー(グリーンパンプキン)をフォールさせ1本目となる600gをキャッチする。その後、モンスタ-ジャックJrにパターンを変更する。淀みの位置に対し、リトリーブコースを何度も変えては丁寧にアプローチさせ、キロフィッシュをキャッチした。終盤にはモンスタ-ジャックにルアーをサイズアップさせ、キッカーとなる1500gをビッグバイトさせた。初めてのフィールドにもかかわらず、バックウォーターで1日粘り通し、約1時間に1回のバイトを確実にものにした結果、見事準優勝に輝いた。
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第3位 越智 武彦 選手 ウエイト 3195g
前日のプラクティスでは、ダム全域の流入量の多いインレットを周ってキロアップを含め10~15本をキャッチした。当日はフライト順が良かったので、得意とする宇和川最上流エリアからゲームを開始する。過去の経験から熟知している魚の着く岩陰に、ジャバロン160を通して820gをキャッチする。その後、ズームのスーパーホッグ(ブラック/レッドラメ)、5/16オンスのテキサスリグを、ピンスポットの岩陰にフォールさせ650gをキャッチした。その後ポイントを水門前に移動して、またしえもジャバロンで1500gをキャッチしてリミットを揃えた。数は出るもののサイズアップに悩む中、最下流にあるインレット絡みのカバーから、入れ替えとなる850gをテキサスリグで引きずり出して、3195gまでウエイトアップさせた。誰もが恐れる影の実力者、そして四国3狂の一角。昨年は惜しくも年間タイトルに届かず涙を飲んでいるだけに、今期にかける意気込みが感じられた。
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第4位 山田 敬士 選手 ウエイト 2907g
朝一、中流スロープ対岸のワンドから、エスケープツインの10gテキサスでカバーを流す。少しポイントを下流に移動して、護岸と土との境目シャローに同リグをキャスト。着水と同時にバイトしてきた魚は、48cm、1800gフィッシュだった。その後、ルアーを回収中に魚が追ってきた事から、ニゴリにもかかわらず魚が浮き気味だと判断し、フォーリング主体の釣りにチェンジする。インターセクションの岬周りに、1/16オンスのジグヘッドワッキーにハッスン(Wメロン/茶ツートン)をフォールさせ、500gと600gを追加してリミットを揃えた。今年はプライベート釣行でも絶好調の山田選手。ホームレイクとも言える野村ダムだけに、「優勝以外は意味がない。」と、まるでエリート5の様に語ってくれた。
第5位 重谷 太郎 選手 ウエイト 2533g
前日のプラクティスでは700~800gを多数、キロアップを5本もキャッチ、下流エリアで確固たる手応えを掴んだ。試合当日、最下流のオイルフェンスに入り、真中付近のゲートにジャバロンのノーシンカーをキャストして1本目となる800gをキャッチする。その後、同エリアに時間を置いて入り直し、1/20オンスのネコリグで800gをヒットさせた。終盤、大洲側バックウォーター手前に移動し、大雨の影響で出来たゴミ溜まり下をテキサスリグで中層シェイクさせて、900gを追加した。予定通り下流エリアでの釣りを展開し、チャプター愛媛2回目のお立ち台となった。
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
1位 | 37920 | 大石道明 | 5,105g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | MW101 | 大平真人 | 3,273g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 38093 | 越智武彦 | 3,195g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 申請中 | 山田敬士 | 2,907g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 37376 | 重谷太郎 | 2,533g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 38339 | 長谷川和博 | 2,466g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | JII四037 | 亀井剛志 | 2,445g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 37900 | 濱井厚廣 | 2,375g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 38225 | 植田誠寛 | 2,255g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 38167 | 吉村真幸 | 2,155g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | JII四041 | 金子博文 | 2,124g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | JII四016 | 藤本和昌 | 1,931g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 38323 | 岡田智哉 | 1,899g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | MW114 | 井原浩二 | 1,880g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | JII四008 | 門田貴嗣 | 1,846g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | 38211 | 窪田卓郎 | 1,677g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | 37602 | 松本功 | 1,615g | 3匹 | 14Pts. |
18位 | TOP15 | 石川晴彦 | 1,591g | 3匹 | 13Pts. |
19位 | JII四013 | 赤松美陽 | 1,561g | 3匹 | 12Pts. |
20位 | 38125 | 竹田英治 | 1,490g | 3匹 | 11Pts. |
21位 | 37312 | 瀬野正樹 | 1,438g | 3匹 | 5Pts. |
22位 | JB旭113 | 馬淵利治 | 1,398g | 3匹 | 5Pts. |
23位 | JII四038 | 小川修司 | 1,392g | 3匹 | 5Pts. |
24位 | 37603 | 松本健吾 | 1,330g | 3匹 | 5Pts. |
25位 | JII四021 | 横山具倫 | 1,277g | 3匹 | 5Pts. |
26位 | JII四012 | 坂本篤則 | 1,269g | 3匹 | 5Pts. |
27位 | JII四033 | 牧野陽平 | 1,238g | 3匹 | 5Pts. |
28位 | 38725 | 窪田修平 | 1,183g | 3匹 | 5Pts. |
29位 | JII四023 | 伊藤浩 | 1,166g | 3匹 | 5Pts. |
30位 | 38148 | 尾崎広司 | 1,138g | 3匹 | 5Pts. |
31位 | 37323 | 常光健 | 1,133g | 3匹 | 5Pts. |
32位 | 37266 | 宮崎充司 | 1,045g | 3匹 | 5Pts. |
33位 | 37809 | 寺田直人 | 1,023g | 3匹 | 5Pts. |
34位 | MW105 | 武田栄喜 | 1,008g | 3匹 | 5Pts. |
35位 | 37858 | 公文雅弘 | 980g | 2匹 | 5Pts. |
36位 | 37915 | 神野さおり | 881g | 3匹 | 5Pts. |
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