NBCチャプター愛媛第4戦エバーグリーン/バードCUP
概要
2010年8月29日、愛媛県野村ダムにてチャプター愛媛最終戦、エバーグリーン&バードカップが開催されました。記録的な暑さとなった今年の8月、灼熱の野村ダムは日に日に減水の一途を辿っていた。本流の肱川上流は、水門から上が瀬になっており、ボートでの遡上が困難となっていた。干上がったブッシュに枯れたインレット、5月に開催された満水時での第2戦から一転して、貯水率は60%を切ろうとしていた。バックウォーターパターンの壊滅によりローウエイトの試合が予想されたが、結果的には50オーバーが3本、キロフィッシュは10本近くウエインされ、予想に反して非常に釣れたトーナメントになった。優勝した菊川選手は50cm前後のバスでリミットを揃え、2位に1キロ以上の大差を付けて初優勝した。チャプター愛媛発足20周年となった2010年度の年間タイトルは、最終戦で8位に入賞した香川の石川晴彦プロが獲得した。四国のトーナメント史上最高の戦歴を誇る漢が、四国リザーバー最強の称号をも手中に収めた。
上位のフィッシングパターン
第1位 菊川 裕也 選手 4703g
前日のプラクティスにおいて、ゴロタエリアに大型のスクールを確認し、フットボールジグヘッドで強力なパターンを掴んだ。試合当日は、肱川中流のブイ付近にあるゴロタエリアに入り、1/2オンスのフットボールジグヘッドにダットカットを使用して、今大会の最長寸となった53cm、1800gのビッグバスと1400gをキャッチした。続いてワンド入り口の岬で1200gがヒット、朝9時の段階で4キロを超えるウエイトを確保した。その後、エリアを大きく支流の稲生川へと移動。ここでもゴロタをフットボールで攻めて1500gをキャッチ。50cm前後の個体でリミットを揃え、4703gをウエインした。菊川選手は参戦2年目から頭角を現し、これまで5回の表彰台を経験して来たが、今回が初めての優勝となった。チャプター参戦4年、バスフィッシング暦7年の菊川選手が短期間で急成長した背景には、互いに切磋琢磨するチ-ムSTGの存在が有っての事だろう。有望な新人選手から、誰もが認める実力者へのステップを、確実に歩んでいると感じた。
第2位 貝原 康弘 選手 3593g
岡山チャプター会長を勤める貝原選手。野村ダムに訪れるのは、約2年振りの2度目で、貝原選手にとって野村ダムというフィールドは全く未知の存在であった。事前情報を元に前日プラクティスを行い、スコーンリグ5gとクランクベイトHU200でキロアップをキャッチした。ポイントの見極めはベイトの存在で、エビを食っている個体の食わせ方を確認した。試合当日は、プラで手ごたえを感じた肱川と稲生川とのインターセクション付近のワンドに入った。ベインのスワンプを5gダウンショットリグで使用し、ボトムで跳ねさせるようにアクションさせ、スタートから1時間程で600gを頭に10本以上をキャッチした。バイトが遠のいてから稲生川上流の岩盤に移動し、今大会の最大魚となった50cm、2238gの個体を、1.8gのラバージグに4インチグラブのトレーラーでキャッチ。大幅なウエイトアップに成功して3593gをウエインした。交流戦として岡山からの参戦となった貝原選手。今後もお互いに選手を送り込むなど、中四国ブロックの交流を深めて行けたらと思います。
第3位 窪田 卓郎 選手 3116g
前日プラクティスは出来なかったが、過去の経験から肱川下流の板ヶ谷橋付近にある岩の岬にポイントを絞り込んだ。シャローからディープまでの広いレンジを、3/64オンスのジグヘッドワッキーで攻略した。時間の経過と共に次々と供給されてくる個体にタイミングを合わせ、数をこなしてウエイトアップを測った。ルアーはベインの5.5インチストレートワームで、余計なアクションは与えずフォールのみでバイトに持ち込んだ。かつては愛媛の釣りバカ1号と称された窪田選手だが、最近は大食漢ネタの方に注目が集まっていた感がある。年間タイトルを狙えるだけの技術とフィッシングセンスがあるだけに、来年も期待をせずにはいられないだろう。
第4位 真木 新 選手 3061g
前日のプラクティスから、板ヶ谷橋付近に魚影が濃い事と、リアクションを絡めた縦の釣りに確信を持った。試合当日は、板ヶ谷橋付近の岬からスタート。1/96オンス、カットテールのネコリグをフォールさせキロアップをキャッチ、僅か30分程でリミットメイクに成功した。その後、稲生川中流に移動して、ハドルフライ3インチのダウンショットを駆使して800gをキャッチ。その後はリアクションを意識した縦の釣りを展開。1/2オンスのフットボールジグにダイナゴン4インチを、岩や岩盤に転がす様なイメージで使用して、800gと900gをキャッチした。終盤、肱川中流の岩盤にフットボールジグをフォールさせて、入れ替えとなるキロアップをキャッチ。3061gまでウエイトを高めた。チャプター愛媛の競技委員長を務める真木選手。2007年の開幕戦となった大渡ダムで記録した5235gは、現在も破られていないチャプター愛媛のウエイトレコードである。しっかりとした理論と経験を武器に、来年も上位に食い込んでくるだろう。
第5位 尾崎 広司 選手 2976g
約2週間前にプラクティスに入り、肱川下流にある板ヶ谷橋付近の赤土エリアで、ベイト絡みのパターンを見つけていた。フライトがあまり良くなかったので、試合当日は肱川中流域から釣りをスタートした。釣れてくるサイズが小さかったので早々にポイントを見切り、プラで感触の良かった赤土エリアへと移動した。ドシャローに点在する岩のシェードに、ラッシュクローの1/4オンス、フットボールジグヘッドをフォールさせて、グッドサイズでリミットを揃えた。その後、支流の稲生川に移動して、岩周りをフットボールで攻めてキロアップをキャッチ、2976gをウエインした。岩のシェードとフォールによるリアクションが、ベイトを意識したグッドサイズの個体に口を使わせたようだ。尾崎選手は、早明浦ダムで開催されたチャプター戦で優勝経験を持つベテラン選手である。今季で4回目の年間ランキング2位を獲得した強豪、越智武彦氏率いるチームSTGに所属していて、今回は越智塾長を抑えての5位入賞となった。
成績表
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
11位 |
45254 |
|
47034,703g |
33匹 |
3030Pts. |
22位 |
45014 |
|
35933,593g |
33匹 |
2929Pts. |
33位 |
45552 |
|
31163,116g |
33匹 |
2828Pts. |
44位 |
45202 |
|
30613,061g |
33匹 |
2727Pts. |
55位 |
45356 |
|
29762,976g |
33匹 |
2626Pts. |
66位 |
44974 |
|
27842,784g |
33匹 |
2525Pts. |
77位 |
45122 |
|
27712,771g |
33匹 |
2424Pts. |
88位 |
M032 |
|
27642,764g |
33匹 |
2323Pts. |
99位 |
44603 |
|
26092,609g |
33匹 |
2222Pts. |
1010位 |
45743 |
|
25932,593g |
33匹 |
2121Pts. |
1111位 |
45326 |
|
25792,579g |
33匹 |
2020Pts. |
1212位 |
JII四022 |
|
25162,516g |
33匹 |
1919Pts. |
1313位 |
45461 |
|
23962,396g |
33匹 |
1818Pts. |
1414位 |
M034 |
|
21712,171g |
33匹 |
1717Pts. |
1515位 |
44960 |
|
21622,162g |
33匹 |
1616Pts. |
1616位 |
44995 |
|
19471,947g |
33匹 |
1515Pts. |
1717位 |
45181 |
|
19041,904g |
33匹 |
1414Pts. |
1818位 |
JII四015 |
|
18231,823g |
33匹 |
1313Pts. |
1919位 |
44530 |
|
17521,752g |
33匹 |
1212Pts. |
2020位 |
45958 |
|
17261,726g |
33匹 |
1111Pts. |
2121位 |
45437 |
|
17041,704g |
33匹 |
55Pts. |
2222位 |
JII四004 |
|
16891,689g |
33匹 |
55Pts. |
2323位 |
JII四027 |
|
16091,609g |
33匹 |
55Pts. |
2424位 |
45123 |
|
15801,580g |
33匹 |
55Pts. |
2525位 |
JII四025 |
|
15301,530g |
33匹 |
55Pts. |
2626位 |
44570 |
|
14951,495g |
33匹 |
55Pts. |
2727位 |
45667 |
|
13941,394g |
33匹 |
55Pts. |
2828位 |
45358 |
|
13571,357g |
33匹 |
55Pts. |
2929位 |
45362 |
|
13501,350g |
33匹 |
55Pts. |
3030位 |
44635 |
|
13341,334g |
33匹 |
55Pts. |
3131位 |
44671 |
|
13191,319g |
33匹 |
55Pts. |
3232位 |
JII四024 |
|
12861,286g |
33匹 |
55Pts. |
3333位 |
JII四029 |
|
12831,283g |
33匹 |
55Pts. |
3434位 |
45056 |
|
11161,116g |
33匹 |
55Pts. |
3535位 |
45325 |
|
11081,108g |
22匹 |
55Pts. |
3636位 |
44675 |
|
955955g |
33匹 |
55Pts. |
3737位 |
44806 |
|
866866g |
33匹 |
55Pts. |
※項目名クリックで並べ替えが出来ますが、ゼッケン・氏名の並べ替えは完全ではありません。
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