先週に引き続き霞ヶ浦マスターズ戦が開催された。梅雨冷えの続く関東地方だが、初日、2日目ともに日中は晴れ間がのぞき汗ばむ陽気となったものの、朝の気温は低い。また、この気候の影響で水温も下がり気味。国土交通省の観測データによれば、1週間で2℃水温が下がっていた。
初日は前回第2戦同様、若きホープ篠塚亮が唯一の3キロオーバーでトップ。2位に霞ヶ浦マスターの一人 中村修、3位に大道真弥。それぞれリミットメイクし2600台をマークした。
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人気の会場前桟橋
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そして2日目。初日トップの篠塚は前回同様、一貫して北利根川を攻め続けた。会場の対岸に一日張り付く姿を確認できた。また、リリースフィッシュを狙い会場桟橋も人気は高く、終始入れ替わりで選手が入ってきた。この日、風はそれほど強くなく本湖で勝負をかける選手も多かったようだ。
12時30分ウエイインが始まる。人数が少ないためスムーズに進行。終盤注目の篠塚と中村が検量の列に並ぶ。篠塚は3本もっているが、いずれも小さく決め手に欠ける。そして暫定2位の中村のバッグにはグッドサイズがひしめいている。これで勝負はついたかに見えた・・・・
中村が検量台へ。3本ながらすべてグッドフィッシュ、明らかに3キロは超えている。しかし、検量の結果は1900g。これには本人もかなり意外だったが、周りも黙ってはいなかった。「それは絶対におかしい、もう一回量りなおしたほうがいい」と周囲にすすめられ、再び検量台へ。その結果、1回目より1キロ以上多い
3,488g!2日目のトップウエイトとなる。
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2日目トップ辰澤正寿
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検量ラストは辰澤正寿。ウエイインバッグがバスで埋め尽くされている。 5匹5,155gをマークし2日目のダントツトップとなった。一日中会場前の桟橋に張り付きキロフィッシュでリミットメイクしたという。また、前回優勝の川上有一もこの桟橋横でビッグフィッシュを釣り単日4位に。
優勝は両日とも2位の成績をおさめた中村修。得意のしゅんせつエリアは農薬の影響で食い渋ったため、ブレイクがらみのクイ撃ちに作戦変更。それも目に見えるクイではなく、減水時GPSにマーキングしておいた背の低いクイ。GPSでスポットを絞り込み、この釣りのために特別につくってもらったという、αサイトで水面下にうっすら見えるクイに狙いを定めての優勝。霞に通いこんでいる中村ならではの戦略でお立ち台の頂点にのぼった。
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