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JBトップ50 第4戦

エバーグリーンCUP

08月31日(金)〜09月02日() 徳島県 旧吉野川

ストーリー

馬淵利治、繊細アプローチを用い激戦区の上流エリアで釣り勝つ

2012年8月31日〜9月2日に徳島県旧吉野川・今切川でJBトップ50シリーズ第4戦エバーグリーンCUPが開催され同会場お立ち台常連の馬淵利治が遂に頂点へ立った。

直前プラクティス

記者は水・木曜日の2日間釣りをした。水曜日は満水日。本流下流域は水がクリアでシャローから沖のブレイクまで万遍なく釣れた。特に朝方はローライトでバスの活性が高かった。例年夏の大会はガラガラの下流域だが、今回はけっこうな数のボートが浮いていた。

明けて木曜日は減水日。昼ぐらいから急激な流れ・減水になった。それにともない本流全域に白濁した水が蔓延。吉野川から流れこんできたものなのか、ボトムの泥が舞い上がっているのか、原因はよくわからないが、ともかくもの凄い濁りだった。そして大潮干潮に伴う大減水により、この日はボートが座礁するトラブルも3件起こった。

水門操作表を見ると、予選初日が木曜日と同じ減水日。予選二日目・決勝日が水曜日と同じ平水日の予定。

情報どおり旧吉野川名物のウィードは殆ど無し。狙いどころはシャローカバー・橋脚・沖の地形変化・テトラ帯に絞られる。例年はウィードとカレントを求めて中〜上流にボートが集中するが、今回は三ツ合〜下流域にもボートが多く浮いているのが印象的だった。

また、今年のもう一つの特徴として、バスが痩せ気味な事。特に上流域のカバー周りで釣れるバスは長さはあるが痩せた個体が多く見られた。

単日5キロ超えは数名でるだろうが、終わってみれば3キロ後半から4キロ台で揃えた選手の争いになるのでは?と予想したのだが・・・

Day1

明け方雨がパラつき帰着直前にゲリラ豪雨と雷に見舞われたが、大会中は概ね晴れ。30度を超える暑さでの戦いだった。スタート後、今切川下流へ向かうボートが10艇ほど。残りは本流方面へ向かっていった。

川沿いをクルマで回ってみる。例年人気のJR鉄橋付近は意外に空いていた。藍住の堰に数艇。減水日なので最上流エリアはガラガラだった。コンスタントに数艇浮いているのが三ツ合周辺。本流下流域にもポツポツと浮いていた。例年よりも全体的にボートが散らばっている感じだ。

水位はみるみる減水し、シャローカバーは干上がった。本流は白い泡を含む白濁した水に覆われた。

全体的に「釣れている」雰囲気は無く戦前の予想どおり厳しい旧吉野川戦になるのかと思われた。

しかし、午後になりそれまでの沈黙を破り次々とキャッチされるさまがT50tterにレポートされた。昼前にソコリを迎え、急過ぎた流れが落ち着き始めたタイミングで釣れ始めた感じだった。

ゲリラ豪雨が去り、ちょっと涼しくなった15時に検量が始まった。

58名が検量しリミットメイクは24名。蓋を開けてみれば台風直後の去年よりかなりの好成績(去年はリミットメイク8名)だった。

初日トップは小林知寛。メインエリアは最下流域。シャローカバー&腐れ藻のシェイドをバックスライドリグ(ベイトブレス・ハスキー)で狙うのをメインパターンとしつつ、カバーが濃いスポットに直リグ(ベイトブレス・バイズシュリンプ)、沖のクイには3.5gダウンショット(ベイトブレス・フィッシュテール4.5インチ)をフォローで入れた。ある程度揃ってからは、中流域でチャターを巻いて入れ替え。10本近くキャッチし4回の入れ替えを経て最終ウエイトを5585gとした。

単日2位は小池貴幸。メインエリアは小林どうよう下流域。狙ったのは橋脚とオーバーハング、それに絡むウィード。メインは5インチスリムヤマセンコーのジグヘッドワッキー、フォローにチャター(OSPブレードジグ+ゲーリートリプルDシャッド)を入れ5本きっかりキャッチ。プラの時よりもサイズがアップしておりトータル5490gとした。

3位は山村道祐。上流〜中流エリアで7lbsのベイトフィネスタックル+1.8gネコリグ、4lbsスピニングの1.8gジグヘッドワッキーリグを使用し、橋脚をダイレクトに狙ったり周辺のウィードにドリフトさせるなどして5445gを持ち込んだ。

4位川又圭史。5位前山智孝までが5キロ台。6位山岡計文、7位今江克隆、8位秦拓馬までが4キロ後半という驚異的ハイスコアな初日だった。
馬淵利治はこの日4555g、9位で発進している。

Day2

薄曇りで迎えた予選2日め。この日は水が動かない日。狙いどころにもよるが、流れがゆるく基本的には釣り難い日とされる。ただし、高水位のため、前日は干上がってしまったショア沿いのカバーが生きるのと、浅すぎで危険だったエリア最上流まで余裕で行けるようになる。釣りづらくはあるが、狙いどころは大幅に増える。

スタートから1時間ほどはじゃっかんの流れが効いており、そのタイミングでのヒットはあったようだが、その後はやはり厳しい時間が続いた。

この日はレンタルボートで全域を見てまわった。三ツ合堰・藍住堰が人気スポットでいずれも数艇が浮いていた。初日ガラ空きだった最上流部も今日はボートあり。

止水日とはいえ、藍住堰から上流は常に流れが効いており、多くの魚が居るのは間違いない。馬淵のメインエリアはこのあたりであり、多くのボートプレッシャーに負けないよう、スピニングタックルを使ったとても繊細なキャスト〜操作をしていた。

本流下流域も選手は点在していたが、さすがに流れが無いからか、下流域の選手の多くは苦戦を強いられていた。その中には初日トップの小林知寛、2位の小池貴幸も含まれていた。
しかし、13時を過ぎ、流れが発生してからの小林知寛は違った。終盤に畳み掛け帰着20分前にリミットメイクした。

2日めは52名が検量し32%のリミットメイク率。4キロ超えが5名。全体的なウエイトは落ちたが、それでもこの状況でここまで釣れるとは驚きだ。

単日トップは有里拓。選手間で「有里島」と呼ばれる藍住堰の小島周りが今年も炸裂した。2.7gスモラバ(+メガバス・ボトルシュリンプ)をドリフトさせたり岩に当てるなどして着々と釣果を重ねた。スパイス的にキャストするクランクベイト(メガバス・ナックル60)でキッカーをキャッチするなどしてトータルウエイトを5695gまで上げた。なお、有里選手は朝イチに入った三ツ合橋にて我々取材班の目の前で朝の一投目でキーパーをキャッチしていた。ノっている選手は違うものだ。

初日8位スタートだった馬淵利治は2日め単日2位の成績を収めた。三ツ合と藍住堰〜上流がメインエリアだった。

単日3位は川口直人。最上流域のカバーをテキサスリグ(ジャッカル・カバークロー+SUGOIシンカー4g)で4本キャッチしたのち、中〜上流域へ下り、橋脚など流れの当たるストラクチャーを1/32ozネコリグ(ゲーリー5インチスリムヤマセンコー&ダイワ・ネコストレート)で攻め3本キャッチ。トータルウエイトを4600gとした。

予選結果

最上流組の馬淵利治が8位・2位、重量ポイント満点で予選トップ通過。最下流組の小林知寛が1ポイント差で追う展開に。

そして暫定3位は青木大介。今シーズン不調に悩まされているが、ここに来て調子を上げてきた。初日の減水日は岸沿いカバーから沖めのウィードに逃げてきているバス、橋脚についてるバスを5インチスリムヤマセンコーのジグヘッドワッキーで狙った。2日めの高水位日はカバー撃ち。カバーが濃い方から6gテキサスリグ(ゲーリー・モコリークロー)、4.5gスモラバ(QU-ONエグジグBFカバージグ+ゲーリー・ディトレーター)、2.7gスモラバ(QU-ONエグジグ+ゲーリー3インチシュリンプ)という3つのタックルを使い分た。基本は普通釣りだが、出会っちゃったバスはサイトで仕留め初日10位、2日め9位で暫定3位で予選を通過した。

中〜下流域のテトラ狙いをメインとしている竹内三城・篠塚亮が4位・5位で並んだ。更に、大会中は竹内・篠塚らとルームシェアしている川又圭史・有里拓・大熊一徳らがズラリと並ぶという珍事も発生した。

第3戦終了時点で年間暫定ランキングトップ15に40歳超えのシニア選手が6名入っていた。が、今回でおじさんパワーがややパワーダウン。一方、暫定トップの小森嗣彦は堂々の予選10位通過を果たした。

決勝日

早明浦の開幕戦、そして第4戦。泣いても笑っても今日が四国最後の日。朝の風は夏のそれではなく風は秋色。薄曇り+涼しい微風でかなり釣れそうな雰囲気の中、最終日がスタートした。

T50tterによれば、この日の朝から連発した選手が2名居た。その内の一人が小森嗣彦。本流に比べて比較的水が澄んでいた今切川だが、それに伴い、2日め終盤に次々とバスが入ってくる地形を見つけていたらしい。最終日は朝イチからそこへ入り、怒涛の連発&入れ替え。小森の強さを見せ付けられた。もう一人が竹内三城。同じく今切川で朝から連発した。

その頃記者はレンタルボートで本流中流域を遡っていた。いつも人気のJR鉄橋付近はガラガラ。藍住の堰でようやくボートにたどり着いた。島横に陣取るのは有里拓。この時点で2本キャッチ済みだった。
更に上流へ上がると馬淵利治。これは去年と同じポジショニング。上流域での馬淵vs有里の熱い戦いが今年も繰り広げられていた。が、ニコやかで楽しそうな有里とは対照的に馬淵の表情には焦りが感じられた。

最終日なので、通りかかった選手には何本釣っているか訪ね、逐一T50tterにアップした。0〜2本と、なかなか厳しそうな中〜上流だった。

ボートを下流域にすすめる。小林が居るであろう最下流へ。ほどなくして小林のヒットシーンに遭遇。推定600g。聞けば1本目だという。続けてキーパーサイズをキャッチ。小移動する小林を追っていると、壁沿いに浮くバスを発見した仕草をした。ボートが寄りすぎで逃げられた様子。しかし、その先のブイに逃げたのを見逃さず、バックスライドリグでアプローチ。見事に口を使わせグッドサイズをキャッチした。結果的に、最終日の小林はこの3本のみで終わってしまったが、全てをカメラ艇の前でキャッチするという強運(両者とも)だった。

再びボートを最上流へ向け、馬淵を追うことに。11時の時点で4本キャッチしていた。しばらく見ていたが、残念ながらヒットシーンは見られず。(釣りビジョンさんが3日間密着しているので詳細はそちらをご覧ください)

会場へ戻る途中、中流域で小林艇を発見。少し近づいてみたが、声をかけられる雰囲気ではなかった・・。

予選2日めと同じく決勝日は13時以降に水が動き出す潮回りだ。15時まで釣りができる予選と違い、決勝日は13時まで。つまり、最後のカレント効き始めチャンスが無いのである。小林を筆頭に2日め最後に連発した選手は苦戦を強いられたようだった。

最終日は30名中29名が検量し10名がリミットメイクした。

単日トップは有里拓、2位が竹内三城。釣り方は別ページで。

単日3位は前山智孝で5本4635g。プラの段階で3〜5mにグッドサイズが多いことを掴んでいた同選手は魚影が最も濃い三ツ合周辺をセレクト。複雑な流れが発生する堰周辺だが、誰もが解るヨレではなく、バスが1匹入れるような小さなヨレを、日差しの角度・流れの強弱に合わせてタイミングを合わせて釣っていった。速い・重いリグには反応が無かったので、スモラバ+ワッキー(イマカツ・アベラバ2.3g+セクシーアンクル5.5インチのワッキー刺し)で極めてスローにフォールさせる作戦を使った。更にピンスポットをじっくり狙うときは、ジグヘッドワッキーとノーシンカーワッキー(いずれもイマカツ・セクシーアンクル5.5インチ)を使用。同選手は初日にも1900超えを釣ってくるなど、間違いなく今大会のビッグフィッシュパターンだった(数は出ないが)。

4位はチャターを巻きまくった福島健で4600g。5位は2キロ近いビッグ・フィッシュを混ぜ4455gを持ち込んだ柴田真吾だった。

そして単日7位が馬淵利治。小林知寛は16位で最終日を終えた。

Result

今切スロープはSoftbankの電波が安定していたため久々にUstream中継を行うことができた。最終日のトレーラーウエイイン、15位から6位までは正常に配信できた(はず)。ところが、肝心の上位5名コールで異変が起きた・・・。あまりの暑さにiPhoneが熱中症に・・。Temperature警告とともに肝心なときにシャットダウン・・。

というわけで、優勝コールを受けた時の馬淵利治の雄叫びを配信できなかったのは非常に残念だ。是非釣りビジョンをご覧いただきたい(更に熱暴走によりお立ち台インタビューの途中まで配信できなかったことをお詫びします)。

そんな猛烈な雄叫びとともに最上段へ上がった馬淵利治は、過去の旧吉野川戦で2008年5位、2009年は17位とちょとハズしたものの、2010年5位、2011年4位とお立ち台の常連。JBIIプロアマ・チャプター徳島での活躍も言わずもがな。そして2012年遂に優勝。2010年野村ダム戦につづきトップ50で2勝目をあげた。5年で2勝はかなりのハイペースだ。

去年記者は最終日の馬淵に同船したが、今年もほぼ同じエリアで釣りをしていた。
ただし去年はベイトタックルが多かったが、今年はスピニングタックルを使っていた。去年は間近でベイトタックルのピッチングを見たが、その静かさ・正確さに感銘を受けた。
今年は取材艇からスピニングタックルでの釣りを見ていたが、遠目で見ても、キャストの正確さ・静かさは圧倒的な上手さだった。青木大介もかなり上手い(釣りの動作が美しい)と思うが、彼に匹敵する上手さを見せるのが馬淵利治だ。

更に、去年はエレキの踏み方・カバーとの間合いに若干の粗さを感じたが、今年はそれもかなり洗練されていたように思う。藍住堰〜最上流という誰もが知る激戦区で誰よりも釣る秘訣はそこにあるのかもしれない。3日間TVカメラを乗せての優勝もかなりレアケースである。今から放映が楽しみだ。

総合2位は竹内三城。3日間全てリミットメイクし12位、8位、2位と尻上がりに順位をあげ準優勝。ベイトフィネスタックルを用いたテトラ撃ち作戦が見事的中。

3位は有里拓。減水日な初日は三ツ合周辺でしのぎ、満水日は「有里島」が炸裂。2日め・3日めはトップウエイト!初日の28位がちょっと残念。潮回りによってはぶっちぎり優勝の可能性もあった。最終日の2032gはビッグフィッシュ賞も獲得した。

4位は小林知寛。1位、10位で予選は2位通過。ローカルJBでの優勝は数知れず、トップカテゴリーのお立ち台も多いが、優勝はまだ無し。今回も最終日のあと1本に恵まれず。

5位はやっぱり強かった小森嗣彦。連日3キロ後半のウエイトを持込み目立たなかったが終わってみればお立ち台。王者奪還のお膳立てとして最高の状態で4戦目を終えた。

年間ポイントランキング

http://www.jbnbc.jp/MODULE12/summary_point.php?t_id=10040

そんな小森嗣彦のトータルポイントは221。満点が60なので、現時点では161ポイントで13位の加藤誠司までがワールドチャンピオンの可能性あり。とはいえ、最終戦の舞台は小森嗣彦が得意とする霞ヶ浦水系。大外しするとは思えないので、現実的には暫定2位の馬淵・3位の岩堀が対抗馬か?!

エリート5出場をかけたトップ5入りに目を向ければ、暫定4位の五十嵐誠が177、暫定13位の加藤誠司が161という僅差。今年の最終戦は盛り上がること必死!

最終決戦がまかつCUPは10月5日から潮来スロープを会場として開催される。

写真:NBCNEWS・Bassmagazine・オブザーバー
レポート:NBCNEWS H.Togashi
取材艇協力:アップビレッジ北島バスボートレンタルズ

各メディア同船情報

  • 釣りビジョン 馬淵利治に3日間
  • Basser 篠塚亮に3日間
  • ロッド&リール 澳原潤の2日め・小林知寛の最終日
  • ルアーマガジン 川又圭史の最終日

JBトップ50シリーズ2012

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