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JBトップ50 第5戦

がまかつCUP

10月05日(金)〜10月07日() 茨城県 霞ヶ浦

ストーリー

競技中チョイスイミングに開眼
福島健が怒涛の追い上げで逆転優勝!

2012年10月5日〜7日茨城県霞ヶ浦水系でJBトップ50最終戦がまかつCUPが開催された。JB霞ヶ浦戦でもレポートしているように今年の霞バスはコンディションが抜群に良い。プリスポーン時のようなフットボール体型の個体が非常に多い。その理由はワカサギが多いからだという。うまくハマれば5〜6キロのビッグウエイトが期待できるポテンシャルがある。がっ。トップ50戦ではそうそう上手く事が運ぶことは滅多になく、今回も比較的ローウエイトの大会となった。プリプラ時は30度近くあった水温も一気に22度前後まで急降下。季節の変わり目はただでさえ魚を見失いがちだが、とどめを刺すように大会前日に台風が通過し直前プラが封印された。厳しいコンディションになればなるほど強い選手、ゼッケン1番福島健が怒涛の追い上げをみせ見事な逆転優勝を果たした。

直前プラクティス

2012年の関東地方では記録的な残暑が続いた。プリプラクティス期間もそれにあたり水温は30度弱。彼岸を境にようやく秋めいてきて朝夕の冷え込みが例年並みに。それに伴い水温も下がり公式プラクティス初日の水曜日には23度前後まで低下していた。そんな水曜日は関東沖の前線の影響で雨を伴う北東からの強い風を受けた。風下の本湖東岸は大荒れで釣することは不可能状態だった。午後から続いた雨は夜まで続いた。
更に前日木曜日は台風19号が茨城沖を通過。結果的に午後には晴れ間が広がり風も弱まったが瞬間最大風速30mという予報で事実上のプラ禁止日となった。トップ50戦では同じフィールドを5日間連続叩きづづけることになる。多くのギャラリーが応援しに来る日曜日は5日めにあたり、もっとも釣れにくい状態になるケースが殆どだが、今回はそんな理由で前日2日間は手付かず状態の場所が多い中での開催となった。これが吉(低プレッシャー)と出るのか凶(練習不足)とでるのか。

Day1

最終戦特有のナーバスな空気の中、受付が始まった。前日の台風は完全に抜けきり穏やかな湖面。去年最終戦では、このような天候で苦戦した選手が多い。果たして今年はどうだろうか。

いよいよ最終戦のフライトが始まった。

この日はクルマで霞ヶ浦の牛堀エリア・大山をまわってみたが見事に選手の姿は無し。まだ震災復旧工事が続いており、湖岸を走れないとはいえ、あまりにも選手を見つけられない・・・。この広大なトーナメントウォーターに散った60艇を探すのは困難だと悟ったのであった・・・。

終日穏やかな天候が続き15時に検量が始まった。初日は4キロ弱釣れればトップ5くらいか?と予想していたが、それを下回る結果になった。59名参加で88%が釣ってきたものの、リミットメイクは7人の11%と厳しい結果に。ウエイトも2800gで10位とかなりロースコアだった。

初日トップは野村俊介。狙ったのは会場に近いリップラップの切れ目。水曜〜木曜日に風下だったこのエリア。大荒れによりリップラップの内側にバスが逃げたと想定。穏やかなこの日に外側へ出てくることを期待し、リップラップの切れ目に狙いを絞った。直径約1mほどのハードボトムにワームを置いておくだけで次々にヒットした。周りに他の選手が多かったため、そのピンスポット狙いがバレないようにキャストし、終わってみれば15匹の爆釣。入れ替えを重ねトータルウエイトはブッチぎりの5140gとした。使用ルアーはネコリグ・ジグヘッドワッキー・ダウンショットなど(ベイトブレスリンバー・フィッシュテイル等)。ボトムに置いておくだけでラインが走ったという。

2位は南紀リザーバーのリビングレジェンド山岡計文。クリアウォーターのマウンテンリザーバーを得意とする同選手だが、霞ヶ浦水系との相性も抜群。去年の最終戦では準優勝している。釣ったエリアは山田ワンドの水門・ドッグ、蔵川のしゅんせつ、ナサカの水門、鰐のブレイク、という風に各地をランガン。使ったルアーはジグヘッドワッキーリグ(ゲーリー5インチプロセンコー)とオーソドックスだが、使い方にキモがあった。それはミドスト。クリアウォーターのイメージが強いミドストを山岡はこの水色でもやってのけるのだ。そして、この「中層横引き」こそが今大会の最重要キーワードになるのであった。

3位は吉田秀雄。自身が開発したクランクベイト(HIDEUP HU-70・HU-150)をメインルアーとし、シャッド(イマカツ・ワスプ55)をフォローに入れ常陸利根の護岸ストレッチを巻きまくった。去年のオールスターを思い出させる秋の吉田流攻略が的中し2桁を超えるヒット数に。余裕のリミットメイクでトータルウエイトを3750gとした。

以降4位澳原潤3538g、5位星野和正3270g、6位奥泉悠介3168gと3キロの大台に。年間レース暫定2位の馬渕が43位とする中、暫定トップの小森は7位。チャンピオンは99%確定した。

Day2

陸上ではじゃっかん風が強くなったものの、天候・気温は初日とあまり変わらなかった2日め。この日は北浦上流部へクルマを走らせたが、やはり収穫は無しだった。ダメダメなNBCNEWSレポーター。一方、今回もたくさんの応募があったオブザーバーさんによるリアルタイムレポートには沢山の投稿があった。オブザーバーさんは原則的に初日上位陣に同船している。しかし、初日上位陣の苦戦が露呈することになった。

2日めのトップは市村直之。常陸利根のファーストブレイク(2m)に沈む岩に狙いを定め、一日そこで粘りきった。ディープ側から上がってくるバスが一時的に止まる文字通り「バス停」スポットをジグヘッドワッキー(QU-ONエグジグワッキー1/32oz+ゲーリー5インチスリムヤマセンコー)とネコリグ(ゲーリー5インチプロセンコー)を風の強弱で使い分けながら狙いつづけた。風の変わり目や流れの変わり目で動いた魚をヒットに持ち込み4540gまでウエイトを上げた。

2位は常陸利根エリアの硬いモノ沈むスポット・護岸跡などをひたすらランガンした小野俊郎。釣り方もその時々で使い分けネコリグ(ジャッカル・フリックシェイク5.8)で2本、スピナーベイトで2本、バイブレーション(ジャッカル・TN60)で1本キャッチ。リミットメイクしてトータルウエイトを4525gとした。初日2位の山岡どうようネコリグも横の動きがキーだったそう。

3位は小林知寛。霞ヶ浦本湖に勝負を賭けた数少ない選手の一人。玉造エリアのアシをバックスライドリグ(ベイトブレス・ハスキー)で攻めた。帰り際に北浦のクイをダウンショット(ベイトブレス・フィッシュテール)で1本追加。7本掛けて5本キャッチ。トータルウエイトを4240gとした。

4位の横山朋毅までが4キロ台。10位の黒田までが3キロ台と台風の影響が落ち着いたのか、水門開放による流れが効いたのか前日よりはじゃっかん上位のウエイトがアップした。しかし、全体的な釣果は落ち、ノーフィッシュが13名、1〜2匹のみが半数近い28名にのぼった。

予選結果

初日トップの野村は2日めも当然同じスポットに入ったものの、前日釣りきったのか1本のみで終了。野村どうよう初日2ケタ釣果の吉田もこの日はバスに巡りあう事ができずノーフィッシュ。地上の天候は同じようだったが、2日めは水門開閉が行われ、バスの位置がかなり変わったという。初日2位の山岡は1本1082gで30位と苦しい位置に立たされた。

そんな感じで初日トップ3が崩れた中、予選を10位・2位で終えた小野俊郎が暫定トップに。

北浦上流のしゅんせつ・常陸利根の消波ブロックと3mにあるインビジブルハードストラクチャーを1/2ozヘビキャロ・ネイルリグ(ゲーリー5.3/4カットテール)で攻め初日5本で8位、2日目3本ながらは2キロ近いスーパーキッカーに恵まれ単日5位の星野和正が2ポイント差で小野を追う展開に。

そして、やっぱり強いゼッケンNo1福島健が3位まで上がりトップの小野まで7ポイント差。同じくやっぱり強かった青木大介が暫定4位で予選を通過した。

予選通過は2日間で2800gを釣る必要があった。去年の最終戦よりは全体的に少しウエイトが高いようだ。

Day3

長いようで短かった(?)今年のトップ50シリーズもいよいよ最終日を迎えた。台風に異様に好かれる当シリーズ。19号の影響は既に皆無だが、この日は朝から小雨交じりの強めの北東風が吹き荒れ模様の湖面でフライトが始まった。

通常このような天候ではバスの活性が上がるとされるが、現実はそう甘くは無いことが湖上中継で伝わってきた。暫定トップの小野は早い時間に2本目をキープしたようだが、その後はレポートが途絶えた。暫定7位の市村直之はリミットメイクをしていた。他媒体が乗っている上位陣の様子はわからないまま13時の帰着を迎えた。

単日トップは今江克隆。霞ヶ浦本湖の沖へ張り出している地形に絡むクイをスモラバ(イマカツ・アベラバ3.5g+アンクルゴビー)で攻め5本3980gをマーク。初日の出遅れを一気に挽回し年間ポイントランキングでも驚きの結果に。

2位は藤木淳。霞ヶ浦の玉造〜麻生エリアのシャロー(20cm〜80cm)をスモラバ(イマカツ・アベラバ1.8g+アンクルカーリー)のスイミングで4本ながら3915gというハイスコアを叩きだした。ここでもまた「横引き」というキーワードが出た。

単日3位は去年の覇者市村直之で3850gを持ち込んだ。

暫定トップの小野俊郎は早い時間に2本釣ったもののその後追加することは出来ず1586gで単日16位、暫定2位の星野和正はタイミングが合わずノーフィッシュの苦汁をなめることになった。

Result

3日間釣ることの難しさ。ありきたりの言葉ではあるが、特にこの霞ケ浦水系ではそれを痛感する。数年前に比べレイクコンディションは上向いてはいるが、個体数が特別多いわけではなく確実に釣れるピンスポットは無いに等しい。また、ここ数年恒例化していることもあり、自分だけが知っている沈みモノ・エリアなども存在しない。

お立ち台インタビューでみな口を揃えたのは「ここのバスは足が速い」という事。今日釣れたスポットが明日も釣れる保証はない。かつて今江克隆が北浦におけるアーリーサマーの回遊バスを仕留める「ルートフィッシング」というメソッドを明らかにしたが、昔からこのフィールドのバス達はその習性をもっているのかもしれない。今大会でもプリプラ時には太ったバスが連続して食ったという話もあった。

本戦ではそのような大釣りの話を聞くことはなかったが、本当にこの広大なフィールドで3日間連続して思い通りの場所で理想通りに釣れることはほぼ無いに等しい。

そんなフィールドの特性を踏まえ、上位入賞した選手たちは(1)一箇所でとことん粘りきる(2)ひたすらランガンするの2つのパターンに別れたようだ。

優勝は福島健。初日4本2734gで12位スタート。2日め5本3980gで5位。予選を3位通過した。最終日は3本2538gで7位。上位2名がスコアを落としたために小野俊郎に5ポイント差をつけて逆転優勝。福島の戦略は(2)のランガンタイプだった。そして、今戦では大会中に必殺技を見つけた。

大会前半はいつものようにダウンショット(エバーグリーン・ボウワーム4.2)のスイミングによる、いわゆる壁打ち(垂直護岸攻め)をしていたが、そのポテンシャルに不安を覚えるようになり後半はクイやアシ周りもテキサスリグで狙うことにした。その時気づいたのが、ボトムの枝などに軽くスタックした後にス〜ッとちょっとスイミングさせるとバイトが出ること。2日めの途中でそれに気づいてからは安定したバイトを得られるようになったという。これはまさに本稿に何度も出てきた「中層横引き」のキーに近い。(※最終日は釣りビジョンさんが同船。詳細は放映をご覧ください)
マスターズでは5位・優勝と相変わらず強い福島だが、トップ50シリーズではゼッケン1番のプレシャーからか開幕戦22位、第2戦28位と低迷していた。しかし吹っ切れたのか、その後は第3戦10位、第4戦13位と本来の強さを取り戻し最終戦ではついに優勝。トップ50では3勝目である。そして、年間ポイントランキングも怒涛の追い上げで2位。終わってみればやっぱり強かった。

福島と同じく(2)のランガン作戦で準優勝になったのは、この水系を得意とする小野俊郎。水曜日のプラでは釣れ無さに落ち込んでいたが、本番では見事な成績を収めた。ライトリグから巻物までそつなくこなせるオールラウンダーであること、普段からぶっつけ本番に近いTV・雑誌でのロケ釣行が多いことなどが、同選手がこの水系に強い理由に思える。スピナーベイト・バイブレーションの巻物でも釣っているが、小野もまたネコリグ(ジャッカル・フリックシェイク5.8インチ)を「秋だから」横方向にスイミングさせるとバイトが出ることを大会中に気づいたという。

 

総合3位は去年のウィナー市村直之。2シーズン連続でお立ち台へ上がった。2日めの項に記した通りの釣りを3日間やり抜いた。こちらは(1)の待ちぶせパターン。初日も多くのバスに口を使わせたようだが、タックルバランスがマッチせずミスを連発。2日以降はタックルの組み直しを行い2日めトップ・3日め3位と爆発した。タラレバ厳禁といわれるが、初日からタックルが合っていれば2連勝の可能性もあった。

総合4位は小森嗣彦。王者の貫禄としか言いようのない結果。初日の高ウエイトで気が緩み2日めはミスが多かったようだが、最終日も3本2774gで単日5位のウエイトを持ちこんだ。伝家の宝刀レッグワームダウンショットをはじめ、スピナーベイトやネコリグも織り交ぜつつ北浦本湖下流域〜ナサカ付近をランガン。抜群の安定度を見せつけ4位入賞、そして3度めのワールドチャンピオントロフィーを獲得した。

総合5位は山岡計文。初日の項に書いたようにこちらも得意の「ミドスト」をメインウエポンに北浦エリア各地を周り予選11位から見事にジャンプアップに成功し2シーズン連続のお立ち台。クリアなマウンテンリザーバーと霞水系に強い稀有な存在感をアピールした。

ビッグフィッシュ賞:星野和正1902g

年間ポイントランキング

小森嗣彦は圧倒的な強さで2012年のシーズンを終え前人未到である3回目のワールドチャンピオンを獲得した。

第1戦 早明浦ダム 7位
第2戦 北浦 4位
第3戦 桧原湖 7位
第4戦 旧吉野川 5位
第5戦 霞ヶ浦 4位

全試合シングル入賞で総ポイントは脅威の278点。満点が300点のうちの92%(←この数字に意味があるかは別として)である。ちなみに2011年も同じ278点でチャンピオンになっている(2009年は満点が50ポイントなので比較は出来ない)。小森嗣彦恐るべし。この安定度を超える選手が出てくるのであろうか・・・

2位以降は第4戦終了時から大きく顔ぶれが変わった。最終戦優勝のやっぱり強かった福島健が2位。3位は野村俊介。4位に馬淵利治、5位に今江克隆という顔ぶれ。今年のエリート5はこのメンバーで争われる。

初日朝に会長山下が「今年のエリート5は河口湖で開催します」と発表した。日程は非公開と思われるが、スケジュール的には10月終わり〜11月頭に開催されるはず。河口湖開催ゆえに野村俊介の横綱相撲に思われるが、野村にとっても11月の河口湖はさほど詳しくはないはず。また、シャローのサイトが圧倒的に効くシーズンでも無い。このメンツゆえに誰が勝ってもおかしくはない。関東屈指のビッグフィッシュレイクになった河口湖だけに今からひじょうに楽しみである。

※お詫び:2日め終了後、NBCNEWSサーバーがダウンししばらくアクセスできなくなったことをお詫びいたします。

最後になりましたが、今年も沢山のオーブザーバーさんにご協力いただきました。ありがとうございました。

写真:NBCNEWS・オブザーバー
レポート:NBCNEWS H.Togashi

JBトップ50シリーズ2012

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