史上初!野村俊介ジャパンスーパーバスクラシック2連勝!
各JBトーナメントシリーズの年間成績上位者だけが出場できる「ジャパンスーパーバスクラシック」。4月9日~10日に2021年分のクラシックが河口湖で開催された。狭き門をくぐり抜けた精鋭50名が全国各地から河口湖に集結した。
50名中18名はトップ50メンバーで前週の福岡県での大会からの連戦である、が、終わってみれば1位~6位までがトップ50メンバーで力の差を見せつけた。
Day1 野村俊介5キロオーバーでスタートダッシュ
初日はちょうど桜の開花が始まったタイミング。この時期にしてはかなり暖かい朝。が、日中は終始強い風が吹き荒れ体感気温は低めだった。
春の定番場所である漕艇場~大石エリアのシャロー~ミドルにボートが多かった。強風の影響か空気がクリアでボート&富士山の写真をたくさん撮った。
クラシックはバッグリミット5本、2日間の総重量で争う。賞金や入賞盾は10位まで与えられるが、基本的に選手は皆「優勝」だけを狙う大会である。JB三大タイトルのうちのひとつ「クラシックウィナー」の肩書を得るために。
河口湖は関東屈指のビッグバスレイクである。去年の夏のマスターズ戦では藤田京弥と青木唯が連日8~9キロを持ち込むハイウエト戦を繰り広げた。プリスポーン期の今であれば更なるスーパーウエイト、10キロ超えも期待できるが、さすがに春のバスは気難しい・・・
初日は50名中15名が検量。リミットメイクはゼロの厳しい状況。そんな中、3キロオーバーのスーパーキッカーを含む3本キープの野村俊介が5,385gをマークしクラシック2連勝に王手をかけた。
2位は3214gで佐々一真、3位は納谷宏康で2,610g。いずれも2本。4位は1本で2,446gの薮田和幸。5位も1本の小森嗣彦が2290gで野村俊介を追う展開になった。
Day2 野村俊介史上初のクラシック2連勝!
2日めも朝から暖かかった。終始無風~微風のコンディション。空気は靄がかかった感じで富士山はよく見えなかった。桜の開花は一気に進んだ。
2日めも漕艇場~大石エリア・白須・鵜の島周りに選手のボートが浮いていた。
無風がマイナスに働いたのか2日めは更に厳しい検量で50名参加で検量は18名、持ち込まれたバスは19匹だった。
初日2位の佐々一真が2,144gで追い上げるものの、野村俊介も意地の1本をキープし約1キロ差で逃げ切り。JB史上初のクラシック2連勝の快挙を成し遂げた。
他の上位陣が軒並みやや沖合の地形変化やストラクチャーをライブスコープのサイト、表層の釣りで釣っていたが、野村俊介はそれよりも更に浅いシャローの釣りを展開。プラクティスでノートにメモっていた場所をランガンし得意のサイトフィッシングで2日間合計4匹のバスをキャッチ。初日の3キロオーバーが文字通りのキッカーフィッシュとなった。
2022年のクラシックは11月5~6日に河口湖で開催される予定。
写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi