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JBワールド第1戦<

トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果最終結果上位のフィッシングパターン写真

RESULT

ダムサイトで手堅くリミットメイク
スーパータフコンディション下で合計12本持ち込んだ
成田紀明が優勝

初お立ち台が初優勝の成田。これまでにも何度かトーナメントリーダーとなった成田だが、3日目に失速していた。お立ち台インタビューでの「今年はしっかりしたゲーム展開を意識する」という言葉通り、この釣れない状況下で最終日も5本揃えて優勝した。広大な霞水系でガイドサービスを行う成田は、バスボートの機動力を生かしたRUN&GUNスタイルの印象が強い。しかし、今回は3日間のほとんどをダムサイト一ヶ所で過ごしていた。そんな精神力も3日間戦うワールドシリーズには必要なようだ。

2位は沢村。魚の動きを読み日ごとに狙うレンジを変える作戦で2日目までは順調にポイントを重ねたが、最終日に1本と失速してしまった。3位は柳。昨シーズンは不調だったが、今年は違う。気力がじゅうぶん感じられ、「釣りが楽しい」と連呼していた。最終日は490gを1本のみ。しかし、スーパータフコンディションだけあって、24ポイント獲得し2位でフィニッシュ。ちなみに、この2名はご存じの通りワールド2勝組。初の3勝目がかかっていたが惜しくも一歩届かず。

先週のトップマスターズ戦で大活躍の深江・野村のDUELコンビは4、5位でフィニッシュ。両選手ともに3日間で4本しかウエイインしてないうえ、初日のビッグフィッシュ賞は深江、2日目野村、3日目も2人で1600前後を持ち込むという偉業を成し遂げた。

3日間を振り返ってみると、トーナメントエリア最上流部は初日トップの半田の3本と深江の初日・3日目のビッグフィッシュがでたが、バスの数は極めて少なく「でればデカイ」「タイミングがすべて」。中流域の大きなベンド+合流部分は一番人気で、初日、2日目に比較的よいウエイトをだした選手の多くがこのエリアに集中していた。そして、そこから下流は選手の空白部分が続き、最下流部のダムサイトの両サイドも人気が集中。このエリアは成田、SHINGOのメインエリアであり今江の姿も頻繁に見かけた。数はでるがウエイトは低いエリアといえる。しかし最後に笑ったのは確実に数を重ねた成田だった。

総合成績表

Day3

プラで見つけていたクランクパターン
最終日にハマって今大会の最高ウエイト4,420g
たたき出した加藤誠司

3日目も濃霧につつまれてのスタートとなった。朝6時の気温は4℃しかなかったが、2日目同様9時頃から青空となり気温も急上昇した。また、昼前から弱い風がではじめた。

この日も湖畔道路で様子を見たところ、2日目よりは選手のボートが分散していた。また、湖畔道路が無いワンドに入っている選手が増えたようだった。暫定2位の沢村は前日までと同じストレッチに浮かびノーシンカーリグをキャストしていた。最下流部ダムサイトには成田、SHINGO、佐藤という3日間同じ顔ぶれがそろう。朝の時点で成田、SHINGOともに魚を持っているようだった。暫定トップの柳を見つけることは出来なかった。

13時検量が始まる。競技時間が短い最終日の割には、よく釣れている感じだ。数は1〜2本と少ないが、この湖はキレイでプロポーションがよい魚が多い。そして、そんなグッドフィッシュをばっちり揃えてきたのが加藤誠司。春っぽい1キロ前後の魚ばかりの5本で今大会最高ウエイトをたたき出し、3日間の総重量はトップとなった。これらの魚は自身が開発したRS-150(クランクベイト)で4本、ダウンショットで1本とった。(他に2バラシ)そのエリアは、ナマズがよく釣れるため地元では「なまずワンド」と呼ばれているらしい。泥底であるがゆえに、他の選手のマークはゆるかった。しかし、ベイトフィッシュも豊富で何度かボイルを見たと加藤は言う。また、このクランクパターンは直前プラに見つけていたらしいが、本番前日に降った雨の影響で初日、2日目は釣れなかったのではないかと加藤は分析している。

たくさんのギャラリーに見守られながらウエイインが続く。続いて会場を沸かせたのは、1,642gのビッグフィッシュを持ちこんだ深江真一。初日に続き2回目のビッグフィッシュ賞を獲得するという快挙だ。暫定TOP2の柳、沢村がスコアを落とす中、暫定5位の成田が5本揃えて2,260g。最後に暫定10位び野村俊介が検量へやってくる。見事なあわや2日連続ビッグフィッシュ賞かという1600フィッシュ入りの2本持ち込み2950g。最終日の2位となり、ポイント合計の他に重量ポイントもあるワールドシリーズゆえに、最終成績の行方がわからなくなった。

3日目成績表

Day2

シャロー攻めスタイル炸裂
柳栄次3本で2290gを持ち込み暫定首位に
沢村も4本揃え2位に浮上

2日目は朝のうちは曇っていたものの、予報どおり高気圧に覆われ気持ちのよい青空が広がった。そして気温も上昇し朝の気温にあわせた服装では汗ばむほどとなった。スロープ横の水温も11時の時点で12℃まで上昇した。

車で湖畔を一周したところ、釣れるエリアが絞られてきたためか、選手のボートが集中する傾向が見られた。特に旭町役場付近の合流地点には多数の選手が浮いていた。 またスタート地点の再放流ポイントが開放されたため、朝イチは数名の選手がリリースフィッシュを狙ったようだが、釣れたという話はなかった。

初日トップの半田は昨日釣れたスポット(試合中は明かせません)に一日張り付いたがノーフィッシュで終わった。柳は自分の釣りを貫き通し、初日同様2位につけ暫定トップに。初日入れ替えまでしたSHINGOだが、2日目も驚異のリミットメイク達成。ウエイトがやや落ちたものの3位で2日目を終えた。そして暫定2位は春のリザーバーに強い沢村。同選手をとあるエリアで見かけたが、ボートに積んであるロッドはわずか3本。他の選手はいつも以上の大量のロッドを積んでいるが、沢村はたったの3本である。もしかすると、全部同じセットの可能性さえあり(後ほど確認します)何かを掴んでいる様子だ。 初日5本揃えた成田は、この日は2本ながらグッドサイズを持ち込み暫定5位で最終日を迎える。

ここで2日目単日の結果を見ると、トップは3匹で2436gを持ち込んだ井上。4位はルーキー池田豊。河口湖のイメージが強すぎる池田だが、ホームレイクが野尻湖だけに、ブッシュや倒木まわりの釣りは得意なのかもしれない。そして5位に津田、6位に山本大輔とルーキーが続く。ワールドシリーズのルーキーとはいえ、皆マスターズシリーズの激戦を勝ち抜いてきたつわものたちだ。 ビッグフィッシュ賞は野村俊介が取った。試合中はかなり厳しそうな表情をしていたが、さすがビッグフィッシュハンター。柳、川口らも1200以上の魚を持ち込んだが、結果的に野村の1,470gが最高ウエイトとなった。

さて、いよいよ明日が最終日。暫定TOP2名は完全に「自分の釣り」を貫き通しており、非常に見ごたえのある試合となっているが、魚の動きを的確に読み2日間リミットメイクしたSHINGOからも目が離せない。また、1匹の価値がこれほど大きい試合は過去にないほどのタフコンディションだけにどんでん返しもじゅうぶんありえる。

2日目成績表

Day1

ラスト30分にスパーク
初日トップは半田光宏

いよいよ開幕したJBワールドシリーズ。第1戦は岡山県の旭川ダムで開催された。 プリプラクティスから直前プラまで、とにかく「釣れない」という声しか聞こえてこなかったほどのタフコンディション。地元の方の話では、去年秋から年末まで工事の影響で水位が大幅に低下、その後一気に8m増水し魚も落ち着いていないのではとのこと。更に、この時期に有効と思われる上流域をはじめ、ストラクチャーがらみのワンドやクリークは禁止エリアが多いのも選手を苦しめる一因となっている。

前夜に低気圧が通過し大量の雨が降った。その雨はスタート直前まで続いたが、雨による濁りはほとんどなかった。水温は9〜10℃と意外に低い。岡山市内では20℃近い気温となったようだが、山間部にあるせいか午前中は肌寒かった。

取材艇で湖を一周したところ、船団となるようなエリアはなく、中〜下流域に満遍なく散らばっている感じ。冠水植物、岸際のブッシュ、リバーチャンネル、桟橋、ごみ溜りが狙いどころのようで、ミノー・シャッド類、ラバージグ、テキサスリグなどをベイトタックルで使っている選手が目立った。魚が薄いためか、ボートを流すスピードも結構速いのが印象的だった。一周してヒットシーンを見かけたのは1回のみ。やはり状況は厳しいようだ。

14時半から検量が始まる。ノーフィッシュ申告が多く魚を持っていても1本が多い。しかしそれらの魚のコンディションは良くキロ前後が多い。初日トップはグッドコンディションを3本揃えた半田。試合中であるため、詳しいことは聞けないが、ラスト30分で3本釣れたという。そして2位は柳栄次。同じく3本で3キロ近いウエイトを持ち込んだ。リミットメイクはわずか2名。SHINGOと成田。SHINGOは入れ替えまでしたという。今年度の体験メンバーであるヒューマン卒業生の若手も健闘している。

明日は高気圧に覆われ晴れるという。また、昨日の雨による濁りのが入ってくる恐れもあり状況は更に悪化すると思われるが、どんな戦いを見せてくれるだろうか。

初日成績表


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