JBJBトップ50第4戦エバーグリーンCUPストーリー

2021年 09月17日(金)〜09月19日() 福島県 桧原湖

JBJBトップ50第4戦

エバーグリーンCUP

2021年 09月17日(金)〜09月19日()

福島県 桧原湖

ストーリー

ライブスコープシューティングで高次元のベース+シャローサイトでキッカー
完璧な展開で藤田京弥がJB戦今季6勝目!

2021年9月17日〜19日に福島県桧原湖でJBトップ50第4戦エバーグリーンCUPが開催された。2019年は台風接近で1日のみ、2020年はCOVID-19で開催なし、3年ぶりに無事に3日間戦うことができた。が、直近の3週間で6回大会が開催されるという尋常でないプレッシャーの影響か全体的に例年より厳しい釣果だった。そんな中、無敵状態の藤田京弥が4,715g、4,525g、4,250g、合計13,490gを持ち込み桧原湖記録で優勝した。

Day1 薄曇り〜微弱風の初日 藤田京弥が4,715gでスタートダッシュを決める

遥か西の台風の接近を意識しつつ3日間の大会が開幕した。第4戦ではあるが実質は今年3回目の大会。年間ポイントランキング争いでも重要な一戦となる。大会前に今季の残留条件発表(上位60%が残留)があり、改めて気を引き締める選手たち。

初日は台風の影響は皆無。暑くも寒くもない快適な天気のもと開催された。

これまでは朝のミーティングで長々とルール説明・Q&Aが行われていたが、今年から事前にスマホアプリで行われるよう運営もIT化した。コロナ対策の一環であるが、ミーティングが短いのはスタートが早くなるうえ競技時間が長くなるので選手にもメリットは大きい。なお選手・関係者全員がPCR検査を受けての開催となっている。

imageローライト微風温かい朝
image最北エリアはガラガラ
image大橋下の沈み立木を狙う藤田京弥

初日は湖畔道路を一周してみたが、なかなか選手のボートを探せない。例年秋の大会は湖北部の早稲沢エリア、中央部の月島エリアに船団が形成されることが多いが、今年はそれが無い。強いて挙げれば馬の首エリアの無名島の南北に数艇が常時固まっていた。それ以外のボートは広く散らばってる。例年より2割ほどボートが多いはずだが、本当に大会やってる?というくらい選手のボートは疎らだった。

スモール戦は天気・風の影響がラージ戦より大きいとされる。初日はスタートから帰着の15時まで大きな天候変化はなかった。

JBトーナメントが開催される湖で桧原湖は最も、そして断トツに魚影が濃いのが数字で分かる。2017〜2018年がピークでリミットメイク率は90%を超え「5本揃って当たり前」の湖だった。空白の2年が過ぎた今年はすこし様子が違った。ノーフィッシュこそ2名のみだが、リミットメイクは50%しか達成できなかった。

その反面5本のウエイトは4キロ超えが10名と絶好調。桧原湖はよく釣れる湖だが他者とウエイトの差を付けるのは難しい。西日本のリザーバー戦であれば2キロ〜3キロの魚が狙えるので戦略は多岐に渡る。が、桧原湖でそれを狙うのは現実的ではない。皆が800g、900gで5本揃えることを目指す。うまく揃えば4キロ〜4.5キロの総重量となり優勝が近づく。

image単日トップ今泉拓哉4,765g
image2位藤田京弥4,715g
image3位宮嶋”カスブラ”駿介4,610g 全員20代。

そんな中、頭一つ抜ける4700台を持ってきた選手が2名いた。今泉拓哉(4,765g)と2位の藤田京弥(4,715g)だ。2人とも1500クラスのキッカーを混ぜてきた。ドングリな800〜900を狙う中、1.7匹ぶんの1500クラスは値千金のキッカーフィッシュである。

藤田京弥はディープのライブスコープシューティングでリミットメイク&入れ替えをしたもののそれ以上のウエイトアップが望めないと判断し、大川エリアのシャローへ行き勝負を賭けた。数は少ないながらもそのエリアにはラージも含め2キロ前後のキッカーが居るからだ。作戦は見事成功。その一部始終が本人のSNSで公開されている。

結果的にこの1本が優勝の鍵になった。

初日3位は宮嶋駿介4610g。デジタル時代にふさわしく結果的に初日上位3名は20代の若手だった。

4位小森嗣彦4,390g、5位江口俊介4,355g、6位佐々一真4,250g。これらの選手がディープで釣って釣って入れ替えしまくってのMAXウエイト組だ。

Day2 温かい雨+完全無風の2日め 藤田京弥が4525gでトップ

接近中の台風は低気圧にランクダウンしたが桧原湖に雨を降らせた。しかも朝から気温も高め。「温かい雨の無風」という表層の釣り日和となり湖のいたるところで盛んに沖ボイルが起こっていた。

湖岸から眺めていても明らかに初日よりはヒットシーンの遭遇率が高かった。

image温かい雨の中スタート
image曇天・無風でボイルしまくり
image藤田京弥

そんな天候の味方もあり2日めのリミットメイク率は7割近くまで跳ね上がった。ウエイトも依然好調で4キロ超えが11名。2位小森嗣彦・3位佐々一真・4位五十嵐誠が4500gジャストで並ぶというミラクルも起こった。スモールを得意とするメンツが4500gを持ち込む中、わずか25g差ながら単日トップに躍り出たのは強すぎる藤田京弥。

image2日めトップ藤田京弥4,525g
image2位小森嗣彦4,500g
image3位佐々一真4,500g

ライブスコープシューティング名手の藤田京弥の場合、天候は関係無いようだ。今年のマスターズは全戦初日トップだった。2日めに「昨日と天気違うけど大丈夫か?」の問いに「問題ないです」というクダリが何度かあった。先程「スモール戦は天気・風の影響が大きい」と書いたが藤田京弥クラスになるとそれは関係なく、快晴ベタでも嵐でも雪が降ろうが槍が降ろうが釣ってくる。バスが天候変化で遊泳レンジを変えようともライブスコープで地の果てまで追いかけるのだ(たぶん)。そして凄いウエイトを持ってくる。藤田京弥は全地形対応かつ全天候型なのだ。

2日間の予選を終え、優勝争いは二日間で9キロ、8キロ後半でお立ち台、7キロで賞金圏内、予選通過ボーダーは4924gという感じだった。

Day3 藤田のライバル青木唯が4,970gを持ち込む!

決勝最終日。見事な秋晴れに恵まれ・・とアウトドアレジャーでは讃えられる快晴だが、皆様がご存知の通りバスフィッシングではあまり歓迎されない。救いは風。低気圧の吹き返しなのか10時過ぎに白波になるほどの北寄りの強風が吹き荒れた。

image爽やかな秋の高原!
image大橋下の青木唯
image青木唯 4,970g(スモールレコード)

今や90%以上の選手が魚探とにらめっこでシューティングをしている。GPS付きエレキのおかげでボートステイは容易だが、強すぎる風はリグの操作もままならぬ感じ。上位陣が密集する無名島周辺を取材艇からしばらく見ていたがヒットシーンは見れず。そして風の強まりとともにボートは減っていった。

そのいっぽうで風裏の月島周辺では連続してヒットシーンを見ることができた。

湖の北側を取材艇で回っているとランガンしている藤田京弥のボートを何度か見た。他の上位陣はスポットに腰を据えているが藤田京弥は常に動き回っている感じだった。その姿はかつての青木大介を思い出させる。オーラさえ感じるほどだ。

桧原湖大橋近くに3日間浮いていたのは藤田京弥の唯一のライバルであり一週間前の野尻湖で藤田に競り勝ちマスターズ2連勝の快挙を達成した青木唯。後の表彰式で藤田京弥が「900から1キロまで狙える」と言っていたエリアに青木唯は浮いていた。結果、青木唯は3日め単日トップの4,970gを持ち込んだ。2014年の桧原湖戦で馬淵利治が持ち込んだ6325gが桧原湖単日記録だが、それはラージマウス5匹だった。
今回の4,970gはトップ50戦におけるスモールマウス5匹での新記録だ。スモールだけで5キロを超える日も近そうだ。

RESULT 藤田京弥13,490gでトップ50 3勝め!

天候が激変し競技時間が2時間短い決勝3日めも藤田京弥は単日3位となる4250gを持ち込み参戦3年で3個目のトップ50優勝カップを手中に収めた。
トップ50初年度2018年の桧原湖戦は総合5位、2年目の桧原湖が2位と徐々に順位を上げ”3度めの正直”で悲願のスモール戦優勝である。

ベースの釣りは前週の野尻湖戦でも使用したリグを用いたディープのライブスコープシューティング。そして優勝のキーになったのは前出の初日の1500フィッシュ。同じリグを使う佐々一真に614gの差をつけの優勝。

3日間で13,490gという数字は桧原湖の記録も更新した。20年近く秋の桧原湖でトップカテゴリ戦が開催されているが、2005年までは単日2キロ台、2014年までは1日3キロ台が優勝ラインだった。2015〜2016年には単発で4600〜4800gがポロポロでているが3日連続ではない。そして2021年の今大会はいよいよ4500g×3日間が優勝ラインになったのだ。単日5キロも現実になりつつある今、この記録はどこまで伸びるのだろうか?

なお藤田京弥は今年トップ50桧原湖・マスターズ津風呂湖・JB河口湖A・。JB河口湖B×2・JB入鹿池とJBプロ戦6勝目である。
2018年まで遡ると

  • 2018年4月春の山間クリアリバー、マスターズ三瀬谷ダム 優勝
  • 2018年7月初夏のクリアリザーバー、TOP50七色ダム 優勝
  • 2019年7月平地のタイダルリバー、TOP50旧吉野川 優勝
  • 2019年10月晩秋のハイランドレイク&スモールマウス TOP50桧原湖 2位
  • 2021年3月早春の山間リザーバー、マスターズ津風呂湖 優勝
  • 2021年3月春の濁り気味リバー、TOP50遠賀川 2位
  • 2021年7月夏の濁りぎみ平地湖、TOP50霞ヶ浦 2位
  • 2021年7月夏のクリアなハイランドレイク、マスターズ河口湖 2位
  • 2021年9月秋のクリアなハイランドレイク&スモールマウス マスターズ野尻湖 3位

トップ50、マスターズだけでこれだけの成績を残している。藤田京弥は全地形対応かつ全天候型なのだ(←2回め)。もはや「凄い」以外の形容詞が見つからない。

更にお立ち台で藤田京弥は「この後の七色と弥栄湖はどちらも得意なフィールドなので優勝目指します」と公言していた。

年間ポイントランキング

5戦中3戦を終えての年間ランキングTOP5は以下の通り。名前のあとに年齢も入れてみた。老若入り乱れで非常に面白い展開となっている。

暫定順位 氏名 ポイント計 1位との差
1位藤田京弥(25)143p0p
2位小森嗣彦(46)137p6p
3位今江克隆(57)128p15p
4位川口直人(51)123p20p
5位佐々一真(32)122p21p

続きはこちら

藤田京弥の2年連続AOY獲得をベテラン勢が阻止できるのか?!
それともJB3大タイトル全てを藤田京弥が手中に収めるのか?!

注目の第5戦(実質4回目)七色ダム戦がまかつCUPはもうすぐ、10月15日に開催される。

写真・レポート NBCNEWS H.Togashi

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