JBJBマスターズ第4戦ダイワCUPストーリー

2022年 10月01日()~10月02日() 長野県 野尻湖

JBJBマスターズ第4戦

ダイワCUP

2022年 10月01日()~10月02日()

長野県 野尻湖

ストーリー

ライブスコープシューティングは依然無敵
青木唯2年連続マスターズ2連勝&野尻湖2連勝

2022年10月1日~2日長野県野尻湖でJBマスターズ最終戦ダイワCUPが開催され青木唯が優勝。同選手は今年の第3戦でも優勝してるので2大会連続優勝。更に年をまたいで野尻湖戦も2連勝。あげく2年連続第3・4戦を連覇で3つの連覇。河口湖のJBローカル戦では7戦全勝。もう訳がわからないくらい強い。強すぎる。近年藤田京弥という過去最強、しかも圧倒的に強い選手の登場を目の当たりにしたばかりだが、それを上回る勝率をあげる青木唯である。

Day1 4匹4,965gが2名という奇跡が起こる

image秋晴れ
imageカバースキャットの佐野洸輝
image微風~無風の初日

見事な秋晴れの朝を迎えた。2022年は10月の第一週目から気温がガクっと下がって秋っぽくなったが、この大会が行われたのはその前の段階。朝7時で10度近くあり野尻湖の10月にしては温かい方と思われる。日中も20度を超え過ごしやすい2日間だった。

記者は取材艇で2日間湖上に浮いた。毎秋恒例の野尻湖戦でいつも通り琵琶島~大崎沖のディープフラットと菅川エリアに大船団ができてるのかと思ったが今年は違った。船団の数は少なく湖全域の要所要所にボートがまんべんなく散らばっていた。

沖のディープフラットでキャロライナリグなどでじっくり狙う組が6割、バンク系のライトリグが2割、ややミドルのシャッドドラッギングやイモ系ノーシンカー放置がチラホラという感じ。

そんな中、1艇の小型レンタルボートが船団よりかなり沖にポツリと浮いていた。青木唯のボートだ。大崎の沖の沖とヒメマス釣りボートが浮いている竜宮崎の沖の2つのエリアを行ったり来たりしていた。しきりに魚探をみているのでライブスコープシューティングをしているのは間違いない。殆どの時間ビッグスプーンを投げていた。

imageド沖を狙う小林翼
image同じくド沖に浮く青木唯
imageディープフラットの船団

もう一名同じような船団より沖のポジションでビッグスプーンを投げていたのが小林翼で、速いテンポで各所をランガンしていた。

2~3年前まで秋の野尻湖戦ではヒットシーン遭遇率がとても高かったが去年~今年はそれがなくロッドが曲がっているシーンは2回しかみれなかった。

image青木唯 4,965g 4匹
image 小林翼 4,965g 4匹
image 藤居賢司 4,400g 5匹

結果106名参加で92名が検量、11名がリミットメイク。初日トップは4本ながら4965gを持ちこんだ青木唯。そして2位の小林翼も4,965g 4匹という奇跡。ルールで同重量の場合はゼッケン(カテゴリ)で順位が決まるのでトップ50所属の青木唯が1位、小林翼が2位になった。
3位の藤居賢司4,400g、4位白鳥稔一3,646gとなかなかのハイウエイトが続いた。ライブスコープが出る前までは両日3キロ台で優勝だったが今の野尻湖は5キロ台の争いになっている。
ただそれはあくまでも優勝絡みの話で3キロ釣ってくればシングルに入れる感じだった。

Day2 2日めも青木唯は5キロオーバーで快勝

2日めも良い天気になった。朝イチの風は前日よりも弱めだったが、途中から強まる場面がありディープフラット組にはいい風になったかもしれない。

image2日めはさざなみ微風
image小林翼にヒット
image竜宮沖の青木唯

複数日開催の大会において以前であれば「天気の変化」は釣果に少なからず影響を与えていたし、通常の釣りでもそれは感じる。特にワカサギ絡みの表層~トップの釣りの場合、ワカサギのご機嫌ひとつでバスのレンジややる気が変わる・・ように脳内妄想していたし、風の吹き方・雲の有無で釣果が変わった。が、現在のライブスコープシューティングの釣りに天候変化は大きく影響が無いようだ。記者は何度か若手ライブスコープシューターに「昨日と天気違うけど影響はあるか?」と訪ねたが「全然関係ないです」と平然と答えられ衝撃を受けたことが何度もある。

2日めも会場から反時計周りで取材艇を走らせた。そして9時頃竜宮沖の青木唯を発見ししばらく近くで見ていた。ベイトタックルでビッグスプーンやラストエース168を投げていた。1時間ほど経ったころフッキングの動作を見せたがスッポ抜けした。そのタイミングで話しかけたところ、その時点ですでに5本5キロ釣っていた。なんという・・・。フライトが7時40分くらいだったので、朝の一時間で5本釣っていたようだ。後にお立ち台で「6割の魚はスピニングのヴィローラマイクロで釣った」と言っていた。なので、記者が張り付いていた時間帯はすでに5キロ超えていたので今後のための練習の時間だったようだ。事実、パターン構築に納得が行かず大会の翌日も居残りで練習したと本人SNSに記していた。

水道局沖の30メーターラインでは初日2位の小林翼がビッグスプーンによるライブスコープシューティングを行っていた。同船しているバスマガジン記者に訪ねたところやはり朝イチ8時台に2連発しその後は止まっているようだった。

13時に検量が始まる。初日より少し釣果がUPしてる感じ。リミットメイクは11%。単日トップはカバースキャットの釣りをやり抜いた佐野洸輝で5360gを記録。総合でも2位に。そして朝イチ速攻リミットメイク青木唯は5,340gで単日2位。小林翼はその後追加がなく2,682gで12位。

image青木唯 5,340g 5匹
image佐野洸輝 5,360g 5匹
imageお立ち台

青木唯が去年の野尻湖戦に続く同会場2連勝、2022年第3戦・第4戦の連勝、2021年に続く2年連続の2連勝・・書いてるほうもよくわからなくなるほどの連勝フィーバー。そして2022年のJB戦を15回戦って優勝9回。

去年の野尻湖戦ストーリーで「もはや藤田京弥・青木唯の2人のライブスコープシューティングは向かうところ敵なし状態である。誰がこれを止めるのか?」と書いたが、まだ誰も止められないようだ、というより更に差が開いてるのではないだろうか。

特に夏以降のバスが沖にでたあとの青木唯の強さは完全無敵状態だ。今週末は桧原湖でトップ50最終戦、来月頭には河口湖でジャパンスーパーバスクラシックが開催される。彼なら両方勝っても何ら不思議は無い。ゆいP強すぎ。

A.O.Yは喜代浜友貴が獲得

JBマスターズシリーズの年間ポイントランキング1位は喜代浜友貴が獲得。第1戦霞ヶ浦で準優勝、第2戦河口湖で3位と連続お立ち台でスタートダッシュを決め第3戦三瀬谷では21位で踏ん張って年間1位をキープ。
そして最終戦の野尻湖はホームレイク。「一週間緊張で寝れなかった」と語っていたが9位でフィニッシュし2位に13ポイント差をつけて逃げ切った。トップ50選手も多く参加するマスターズ戦で堂々のNo1を獲得した。

これにて2022年JBマスターズシリーズは終了。年間上位20名にトップ50昇格面接の権利が与えられた。全員が昇格するわけではないことと20位以内にトップ50選手が8名居ることから年間30~40位くらいまでは繰り上げで面接権利が与えられる。来季トップ50メンバー発表は年末に予定されている。

写真 NBCNEWS・Bassmagazine
報告 NBCNEWS

TOP