JBJBトップ50第3戦SDGマリンCUPストーリー

2024年 07月05日(金)~07月07日() 茨城県 霞ヶ浦

JBJBトップ50第3戦

SDGマリンCUP

2024年 07月05日(金)~07月07日()

茨城県 霞ヶ浦

ストーリー

喜代浜友貴 最終日ラストに3連発!
令和最新版『12時までゼロやってん』で初優勝

7月5日~7日にJBトップ50シリーズ第3戦SDGマリンCUPが茨城県霞ヶ浦水系で開催された。霞ヶ浦の大会は風・波による行動制限を受けることが少なくないが、今大会は夏らしく3日間通して穏やかな天候となり全域を自由に走り回ることができた。連日2キロ後半の争いが続く中、優勝の喜代浜友貴は最終日のラスト1時間でキロフィッシュを3連発し暫定10位から一気にお立ち台の頂点に登るというバッグリミット3本制ならではの大逆転劇を見せてくれた。

Day1 よく釣れた予選初日 2キロ台でトップ5

これを書いてるのは大会明けの木曜日だが、結果的に大会期間中だけ梅雨の晴れ間だった。特に予選初日は前夜からつづく快晴の天気での開催となった。
大会会場となったSDGマリンヨコトネベースは霞ヶ浦本湖南端から少し下った北利根川に位置する。フライトが始まると本湖へ向かうボートと下流域へ下るボートが半々くらいだった。

朝から快晴
朝から快晴
桜川河口付近の喜代浜友貴
桜川河口付近の喜代浜友貴
北利根の吉川永遠
北利根の吉川永遠
初日トップ市村修平
初日トップ市村修平

記者はエバーグリーンインターナショナルさんの取材艇に便乗させていただき霞ヶ浦本湖を反時計周りにまわってみた。薄々知ってはいたが走れど走れど選手のボートを見つけることは困難だった・・・。見かけた数少ない選手の動きをみると、ほとんどがジャカゴやアシ撃ち、ドック周りという定番の釣りをしていた。北利根に行ってもいつものように数少ないアシを入れ代わり立ち代わりで撃っている感じ。いつもの風景。

結果、53名中45名が検量へ。事前予想よりもよく釣れた。300~400gのいわゆる「キーパー」サイズがたくさん持ち込まれた。今年から3本リミットなので未だにピンとこない部分もあるが、リミットメイクして1200~1500gという選手が多い。5本リミットだと2キロ台に相当するウエイトなので、けっこう釣れてる印象だ。

1位 市村修平 2,908g 3匹  ©Photo by Michi Oba
1位 市村修平 2,908g 3匹
©Photo by Michi Oba
2位	五十嵐誠	2,528g 3匹
2位 五十嵐誠 2,528g 3匹
3位 宇佐見素明	2,394g 3匹
3位 宇佐見素明 2,394g 3匹
5位  喜代浜友貴	2,302g 2匹
5位  喜代浜友貴 2,302g 2匹

そんな中、キロフィッシュを混ぜ3本で2キロを超えればトップ5に入った。市村修平が2908gでトップ、2位五十嵐誠 2,528g、3位 宇佐見素明 2,394g。
総合優勝の喜代浜友貴は初日2本ながら2,302gで単日5位の成績でスタートしている。

Day2 更に釣れた予選2日目 江尻悠真 vs 五十嵐誠

薄曇りの2日め
薄曇りの2日め
シャローはサイト可能な水質
シャローはサイト可能な水質
江尻悠真
江尻悠真
五十嵐誠
五十嵐誠

2日めは雲が多めの一日。昼前までほぼ無風。曇天無風で湿度1200%みたいなとても蒸し暑い日だった。大会後に多くの選手がSNSで「サイト」というワードを発していた。今は比較的水がクリアなので岸近いバスは目視できる。そして2日めは無風の時間が長かったのでサイト組やエビボイル狙い組には有利な状況だったのか? 2日めは初日以上によく釣れた。リミットメイクは23名と微減だがウエイトが大幅にUPした。トップの江尻悠真は今大会MAX3,810gをウエイイン。2位の梶原智寛2,886g~10位今泉拓哉までが2キロ台を持ちこんだ。初日よりも明らかに平均サイズが上がっていた。

予選トップ 江尻悠真
予選トップ 江尻悠真
予選2位 五十嵐誠
予選2位 五十嵐誠

2日間の予選を終え江尻悠真が暫定トップ、2位に五十嵐誠。両者ともに過去の北浦戦で優勝経験があるツワモノ。二人の差は僅か182g。予選30位通過の小林明人でもトップとの差は3,122g。今季からリミット3になったため、この水系で3キロ差をひっくり返すのは不可能ではない。予選通過者全員に大逆転チャンスがあるのはリミット3ならでは。

Day3 ラスト1時間でキロフィッシュ3連発の奇跡!喜代浜友貴がJB初勝利

JB史上最高のトーナメント会場SDG MARINE YOKOTONE BASE
JB史上最高のトーナメント会場SDG MARINE YOKOTONE BASE
後半3戦は大型バスボート大会!
後半3戦は大型バスボート大会!
帰着に向かう喜代浜友貴
帰着に向かう喜代浜友貴

決勝日もいい天気に恵まれた。が、ちょっと暑すぎた。日陰なき霞ヶ浦ではなかなか過酷な戦いだ。気温がMAXに上がろうとしていた12時に霞ヶ浦南西に位置する出島エリアで今大会最もホットな事象が発生していた。リップラップの穴撃ちを主な戦略とし、初日もハイウエイトを記録した喜代浜友貴だが、最終日はラスト1時間までライブウエルが空だった。12時過ぎに狙いをリップラップから杭に変えたら即バイト!キロフィッシュゲット。その後怒涛のキロフィッシュ連発であっという間に3796g。予選10位からのごぼう抜き大逆転勝利。これを令和最新版『12時までゼロやってん』現象と名付けたい。

喜代浜友貴は野尻湖でガイドを行いながら2021年~2022年にJBマスターズへ参戦。2022年はマスターズで年間1位を獲得し2023年からトップ50に参戦している。近年ルーキー選手の優勝は珍しくなくなったが、それでも2年めでこの大舞台での優勝は快挙だ。

次回第3戦は9月13~15日に福島県桧原湖でケイテックCUPとして開催される。

写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi

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