トップ50史上初!江尻悠真が最終戦優勝+A.O.Y.同時獲得の快挙!
2024年のJBトップ50シリーズ最終戦がエバーグリーンCUPとして茨城県北浦で開催された。強風により金曜日の初日が中止。公式ルール第3章・第19条に則り土曜~日曜の2日間の総重量で競うことになった。今年から3本リミットになったこともあり、お立ち台5名のウエイト差はわずか342gという大接戦になった。優勝は北浦をホームレイクとする江尻悠真。2日めは1本のみだったが値千金の1300フィッシュで北浦二連勝!、、のみならず年間ポイントもトップを獲得しダブルチャンピオンの快挙を成し遂げた。
Day1 杭+スナーベイトが好調 佐々一真が3キロ超え!
初日の朝は曇天・微風、気温18度。午後になっても同じような天気が続き、俗に言う「釣れそう」な一日だった。北浦は西岸のワンド群が人気エリアになるが、初日を中止に追い込んだ強めの北東風が吹くと西岸は潰れがち。結果的に土曜日曜ともに強風でポイントが潰れるようなことはなかった。
クルマで北浦本湖の最上流域から西岸を下って撮影してみた。戦前の情報どおり最上流域の巴川エリアが今回の一番人気で、常に数艇のボートが浮いていた。そこから南下すると武田・山田・蔵川と大きなワンドが続く。ワンドには多くの杭が並んでおり、それをスピナーベイトやシャッドなどの横の動きのルアーで狙っているボートが多かった。
初日は53名参加でノーフィッシュが13名、1本が22名となかなか厳しい状況。前出のエリアで巻きの釣りをしていた選手が軒並みハイウエイトを持ち込んだ。トップは佐々一真で3,088g。2位が2,882gの宇佐見素明。3位江尻悠真2,678g。4位安江勇斗2,396g。
Day2 江尻悠真が北浦戦V2!AOYも獲得
2日めは快晴の朝となった。明け方に14度まで気温が下がったが、10時頃には20度を超える陽気に。その後昼前から雲が増え一気にローライトになった。
2日めは初日2位の宇佐見素明に同船した。宇佐見は巴川にある列状の杭をスピナーベイトで狙うのをメインパターン、ワンドのシェイド側カバーをテキサスリグなどで撃つのをサブパターンとして2日めに臨んだ。初日は5分の間に3連発して2882gを持ち込んだという。「時合」「群れ」に当てる釣り。
初日と真逆の快晴のコンディションゆえにスピナーベイトを弱い波動系に変えるなどの工夫を凝らすもバイトは遠い。
初日5位の篠塚亮も同じエリアで同じ釣りをしていた。
この日は初日以上にボートが多く宇佐見の本命ストレッチには常に他の選手が2~3名浮いている状態でフィッシングプレッシャーはマックス級だった。それでも「群れ」にあたることを期待し「5分あれば揃えられる」と自身を鼓舞するようにつぶやきつつも入り直し・キャストを重ね、ラスト5分にロッドが曲がるまでのバイトがあったものの、キャッチには至らず無念のノーフィッシュでの帰着となった。
やはり杭のスピナーベイトパターンは初日で崩壊していたようで、宇佐見と同じような釣りをし初日トップだった佐々一真、5位の篠塚亮が無念のゼロ申告をすることになった。
2日めは競技時間が2時間短いこともありゼロ申告は26名に膨れ上がった。1本のみは19名。
ルーキー椿貴翔が2,786gで単日トップ、2位に青木大介2,588g。3位志逹海輝 2,396gと2日間連続で上位になった選手は皆無だった。
他の上位陣が失速する中、初日3位スタートした江尻悠真は2日め9位となる1,360gをマーク。トータルウエイトを4038gで2022年第3戦につづき北浦戦を2連勝。暫定3位で最終戦を迎えた年間ポイントランキングも215ポイントで2位以下を引き離し年間チャンピオンの座も獲得。トップ50史上初となる最終戦優勝・A.O.Y.獲得の快挙を成し遂げた。
総合2位は黒田健史。巴川にある一つのブッシュに何度も何度も入り直し、吊るし+ロングシェイクで口を使わせた。すっぽ抜けを防ぐだめにワームをサイズダウンさせストレートフックにしたのも功を奏した。初日8位から2位までジャンプアップ。
総合3位はルーキー椿貴翔。下流域の杭をカーリーテールのダウンショットで狙い初日1,128g、2日めはトップウエイトとなる2,786gを持ち込み、初日22位から超ジャンプアップした。
これにて2024年のトップ50シリーズも全戦が終了した。今年最後のJBプロトーナメントは11月16~17日に河口湖で開催されるJAPAN SUPER BASS CLASSICとなる。
写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi