JBJBトップ50第1戦ゲーリーインターナショナルCUPストーリー

2022年 04月01日(金)〜04月03日() 福岡県 遠賀川

JBJBトップ50第1戦

ゲーリーインターナショナルCUP

2022年 04月01日(金)〜04月03日()

福岡県 遠賀川

ストーリー

今年は僅差で逃げ切り!藤田京弥まずは1勝め

一年前も遠賀川で開幕

去年の第1戦も同じタイミングで遠賀川で開催され最上流エリアの船団戦になった。初日と2日めは最上流エリアで釣れつづいたが、3日間は保たなかった。決勝日の朝に暫定上位2名の藤田京弥と武田栄喜が最上流エリアでしのぎを削るも不発。結果、中〜下流域で2本キャッチした武田栄喜が藤田を逆転し174g差で優勝した。(去年の概要はこちら)

そして今年も全体的には同じような展開になった。

Day1 最上流が炸裂し藤田京弥がいきなり7キロオーバー

朝の中鶴グラウンド
3日間晴天に恵まれた
ただし気温は低め。防寒ウエアの選手が多い。

初日は中鶴グラウンドが会場になった。フライトが始まると上流へ向かうボート、中〜下流へ向かうボートはそれぞれ半々という感じだった。思ったよりは上流へ進んだボートが少ない。

記者は中鶴グラウンドから反時計回りでトーナメント会場を一周してみた。例年通り中〜下流はガラガラの貸し切り状態で上流域にポツポツ、最上流に10〜20艇という配置だった。

巻きの釣りで初日6キロ超えの小野俊郎。会心の一日だったに違いない。

天気は快晴。4〜5mの風で中〜下流域は結構な波が立っている状態。北寄りの風がとても冷たく体感気温は5℃くらい。手がかじかむ寒さだった。

10時くらいから海風が吹いて中〜下流域は荒れることが多い。

それでも水中では確実に春になっていて、産卵前のビッグバスが多数持ち込まれた。

初日トップは藤田京弥。

初日トップ藤田京弥 7,050g/5匹

圧巻の2600フィッシュを頭にグッドサイズを揃え7050gという記録的なウエイトを叩き出し会場を沸かせた。
過去の4月の遠賀川の優勝ウエイトは
2015年 8,562g
2017年 6,180g
2021年 9,643g
上記数字は「3日間の合計ウエイト」だ。藤田京弥の単日7キロがいかに凄い記録か・・・

復帰組薮田和幸 5,000g 5匹 単日3位 
同じく復帰組の冨沢真樹 4,290g 5匹 7位

初日3位は今年から復帰した薮田和幸で5キロジャスト。4位井上泰徳は船団からやや離れたエリアで4580g。5位野村俊介、6位山下尚輝、7位冨沢真樹、8位福島健が最上流船団組み。

圧倒的に最上流が釣れた初日だった。

そんな中、中〜下流域で孤高のマイゲームを貫いたのが小野俊郎。

「最近の釣りは僕には無理だから、巻いて釣ったよ〜、昔ながらの釣りで」

ハンプ周辺を深度に合わせてミノー(リルビルワイルド75F)シャッド(ソウルシャッド58SP)の早巻きで攻め一人春爆祭りで6,680gをウエイインした。小野以外の中〜下流組はノーフィッシュだった選手も多く、いかにその釣り方がハマったがわかる。

全体的にもよく釣れた初日で検量は80%、リミットメイクは10%、1匹平均ウエイトは1123gだった。

藤田京弥のほかにも釘崎誠治が2600フィッシュを持ち込み春の遠賀川のポテンシャルを見せつけられた。

Day2 魔法?手品? 沈黙する大船団でひとり4連発する藤田京弥

2日目から中間市役所前に会場が移動。2日めは薄曇りで肌寒い朝。

2日めの朝イチ、最上流船団は更に膨れ上がった。

膨れ上がる最上流の船団。

その理由は複数あって

  • 2日めからは会場が中間市役所前広場に変わり最上流エリアに更に近くなる。
  • 2日めのスタート順は初日と真逆になる。なので初日にスタート順が遅くて船団に入ることを諦めていた選手が入れる。
  • JB/NBCルールで朝8時までプレーニング走行ができない(騒音防止)から朝イチはすぐ目の前でなおかつ魚影が濃い最上流へ。
  • なんやかんやで初日上位陣はほぼ最上流。

これらの理由から朝イチの最上流域は40艇近くのボートがひしめいた。藤田京弥のスタートは45番目でほぼ最後のほう。藤田艇が船団にゆっくり入ってきた。他のボートは各々ポジションが決まっていて、それぞれが岩・沈みもの・地形変化などを狙っている。一方の藤田京弥はボートを固定せず絶えず動き回っている感じ。それは去年と全く同じ。

鳥のさえずりだけが響く沈黙の中、いきなり藤田京弥のロッドが曲がった。

エレキで移動中と思いきや、ピュッと投げで即ヒット。

時は7時40分。恐らく本日の最初のキャストではないだろうか?というくらいあっという間の出来事だった。

難なく素早くネットイン。驚くべきことに1匹目からハカリで計量していた。近年のトーナメントでは「リミットメイク」「入れ替え」が死語になりつつある。1匹目から量るということは入れ替える気が満々ということか?!(→後半のインタビュー参照)

サクッと釣って計量中

そしてその10分後、再び沈黙を破ったのは藤田京弥だった。7時51分2本目をキャッチ。

落ち着いた余裕のやり取り。やり取り時間も短い。ミスしてるのは見たことがない。

更に次のキャストでもロッドが曲がる。周りの誰一人釣ってない中、2キャスト連続ヒットである。記者と周りで見ていた関係者全員が言葉を失う。まるで手品を見てるよう?!あたまの中で『なぜ?の嵐』がループする。

驚異の2連発!やり取りが素早いためカメラを向けたときにはランディング済みだった。

周りの選手はあからさまに藤田を見ることは無いが、視界のすみで確実にヒットシーンを捉えている。周りの選手もまた頭の中はハテナで埋まってると思われる。

藤田京弥が3本目をライブウエルに入れた頃、ようやく別の選手がロッドを曲げた。兄の藤田夏輝だった。その数分後に泉和摩が1本キャッチ。

船団のボートポジションニングがある程度落ち着いたのと、日が少し登ってちょっと暖かくなったくらいのタイミングに一瞬の時合いが来た感じだった。

藤田京弥のボートが少し移動し堰下に達した頃またロッドが曲がっていた。

4本目! 「凄い」以外の言葉が出ない。

4本目のヒットである。それも難なくネットに収まった。40分で4本キャッチ。藤田京弥恐るべし。

その後、福島健・冨沢真樹・三谷聡が浮いてる一角だけに春爆が起こって20分の間に5回ヒットシーンを見ることができた。

冨沢真樹も連発!
冨沢の近くの福島健も連続キャッチ。ここだけ春爆

しかし9時を過ぎると藤田京弥も含め船団は完全に沈黙した・・・・

その頃にはボートの移動も多くなり、船団は徐々に散っていった。

遠賀川ではお立ち台の常連 佐々一真。

予選2日目のトップは九州出身の佐々一真。沈みものが多い遠賀川において最新魚探は欠かせないアイテムであるが、佐々一真のボートにはまだ日本に1つしか存在してないらしいライブスコープの新型振動子が装着されていた。

佐々一真だけが先行導入したライブスコーププラス振動子 LVS34

ガーミン社のプロスタッフゆえの独占先行導入!その新型を駆使し船団から離れた上〜中流域を回って5本6490gのハイスコアをマークした。

2位は上流船団戦で釣り勝った冨沢真樹。4本4,195g。
結局朝の4本で止まってしまった藤田京弥が3,862gで3位。

予選トップ通過は藤田京弥。ウエイトは10,912g。2位が1692g差で佐々一真、3位2,427g差で冨沢真樹。河口湖の若手がトップ3を独占した。

Day3 冨沢真樹が猛追するも一歩及ばず藤田京弥が逃げ切り

最終日。放射冷却で気温1℃。寒い!河口湖では雪が降ったらしい。

3日め決勝日。ボート数は30艇に減って釣りはしやすくなる。しかし、最上流域の釣れる魚はもはや居なくなっている。スタート直後から9時頃まで最上流船団を見ていたがヒットシーンを見ることはなかった。最上流にはもぬけの殻感が充満していた。

終始船団に入らずマイゲームを貫く佐々一真。3日めはやや苦戦。

9時過ぎに中〜下流をクルマで回ってみた。この頃には朝イチ最上流に居た藤田京弥・冨沢真樹も船団から離脱し中〜下流をランガンしていた。

船団を抜け中流域に浮く冨沢真樹。ライブウエルチェックを頻繁にしていた。

果たして結果は・・・・

結果的に最終日藤田京弥が釣ったのは844gを1本。船団を離れて勝負に出たが不発だった。

冨沢真樹は3,118g

1692g差で藤田を追う暫定2位冨沢真樹は2本ながら3,118gをマークするも、わずか153g足りなかった。

優勝の瞬間

藤田京弥、去年は174g差で逆転負け、今年は153g差で逃げ切っての優勝だった。

上位4名が河口湖でライブスコープの釣りを修行してる選手達。

上位5名の釣り方はこちらのページで。

藤田京弥ロングインタビュー

Q:プラは1日とか2日しかできなかったそうですが、去年と同じタイミングでの開催でした。去年と比べ季節進行の違いとか、どう感じましたか?

A:本当に時間なくて、寝ずに深夜走って12時間くらいかかるんですよ河口湖から。着いたのが朝でした。さすがに2時間くらい寝て、で、魚探の最終調整とかあったので実際にプラを始めたのはお昼前くらいでした。

去年上流が良かったので、まず上流に行って。
自分が遠賀川に行く2,3日前に雨が降ったんですよ確か。で、タイミング的に去年も全く同じ日に雨が降ったんですよ。去年は1週間前の日曜日に雨が降って、そのタイミングで差してきたっぽいんですよ。
その日にJB九州が開催されてて、凄いウエイトになってて。

で、その雨が降る前は去年も上流は釣れなかったんですよ。その雨が降ったら明らかに釣れるようになったんです。で、今年も自分がプラに行く前に雨が降ったので、これは差してきてるんでないかな、と思って上流行ったんですが、ぜんぜん反応なくて、魚っけもなくて、あ、今年はヤバいかも、って思いました。

全体を見たいと思って下流に行って夕方に2バイトあって。1本釣って1200くらいあって、まーいい魚だなと。その時点では上流には魚が入ってきてなくて下流がいいな、って思ってました。

Q:バイトがあって1本だけ釣った、というのはハリを折ってるとかフッキングしないとか?

A:今回は全部ネコリグで探っていったので、ネコリグのチューブにラインを結んでハリをつけないでやっていたんですけど・・・・
って、釣り自体が凄い久々だったんですよ。もう準備ばっかりしてて。

Q:え?久々っても一週間ぶりとか?

A:いや、今年本当に数えるくらいしか釣りしてないんですよ。で、釣りの感覚忘れちゃって、初日は本当にヤバいと。カメラマンさん乗ってて、カメラマンにもヤバいヤバいって言ってました。
で、さすがに1本釣っておかないとヤバいな、って思ってそれはハリをつけて1本釣りました。

Q:その時点では上流はまだ魚が差してなくて下流勝負になると思ってたわけですね。

A:で、プラの2日め。その日は朝早くでたので、とりあえず上流を見に行ったら短時間で5バイトくらいあって。その日雨だったんで、明らかに入ってきてるな、と。冷たい雨だったので魚には良くないのかな、って思ってたんですけど、凄いたくさん差してきてて。これは去年と同じ感じになったな、と。
その後は全域見に行って。下流でも何回かバイトがあって、結果的に上流も下流もどっちも自信のある状態でプラを終えることができました。

Q:笑。恐ろしいですね、もう勝ったも同然ですね。

A:ミスしなかったらまーまー行けそうだなという感覚でした。ただ釣り自体が久々だったので不安はありました。

Q:ちなみにその時ってバスのサイズはわかってるんですか?ライブスコープの画面で解わかるとか?

A:いえ、魚は映してないんです。遠賀川に関しては魚は映さないんです。ストラクチャーだけです映すのは。

Q:えー信じられない

A:ボトムべったり過ぎて映んないんですよ。

Q:そういうことなんだ。

A:でもバイトの仕方的に、、、てかハリを付けてなくても遠賀川のバスって釣れちゃうんですよ。バイトが深すぎて。

Q:ノーシンカーならぬノーフック釣法!フジタキョウヤレベルになるとハリすら不要?

A:ノーフックでも半分くらいついてきちゃうくらいバイトが深いんですよ。遠賀川のバスって。
これに関しては、みんな同じこと言ってます。兄もフック外してるのに水面まで寄ってきてジャンプしてバレたとか言ってました。周りの選手にバレちゃったって言ってました(笑)

そんな感じで、手に伝わる重量感で釣り上げなくてもだいたいのサイズはわかります。で、デカイのは上流でした。プリが食ってくるであろう場所で食ってくるのはやっぱりデカそうな感触でした。なので初日は迷わず上流に行きました。

Q:初日はフライト順も良かった(5番目スタート)

A:そうですね。でもフライト順悪くても行くつもりでした。

Q:上流の船団の動きを見てると、去年と同じで他の選手はボートをステイしてるけど、京弥君だけステイせずに空いてるとこ、空いてるところを撃っていく感じでした。

A:そうですね。

Q:初日は7本釣ったという話でしたが、内訳とかペースは?

A:まず朝はみんなボコボコに釣れていたんですよ。去年以上に釣れてました。全員釣ってました。たぶん上流に居た選手全員上位だったと思います。

Q:ノムシュンに薮田くんに福島くんに、そうですね上位陣は最上流組でした。差してきたてで結構簡単に釣れたんですかね?

A:そうですね。差したてでバスの数もけっこう居て。で、人数も少なかったですね。多くても15人くらいでした。たぶんバスの数は去年とそんな変わってなくても、去年は初日から30艇くらい浮いていたんですよ。だから今年は15人なので全員に行き渡った感じですね。

Q:記者がそこに行ったのはお昼前で、そのときも15艇くらいでした。朝イチいっぱい浮いてて10時に減った訳でなく、朝イチからそれくらいのボート数だったんですね。

A:そうですね。うちの兄も釣ってたし山下尚輝君も釣ってたし、みんな釣れてましたね上流。で、その中、自分も順調に4匹までは釣れてて、全部1キロ前後のプリのメスみたいな感じで、ただ5匹目、それも1キロくらいあったんですが、それをバラしちゃったんですよ。で、そっから、他の選手もですけど、11時くらいから釣れなくなっちゃって。

Q:あ、今写真見たら記者があそこ行ったの11時だった。誰も釣れてる感が無かった。

A:バイトもなくなって来て生命感がなくなってきて。釣れるバスはみんな釣られちゃったんだろうな?みたいな感じで。
ただですね、モノをずっと撃っていたんですけど、ある障害物を撃ったときに、2600グラムが来て。それが、凄い引いて、もうナマズかなんかが来たのかと思ったらバスで。それが5本目でたぶん6500くらい行ったな、と。

Q:それは凄い

A:あ、結構行ったなーと(嬉)。
しかもその更に10分後くらいにまた違う場所で1200くらいのが来て、入れ替えてそれで7キロ行ったんです。

Q:凄いなー

A:2600は正直ラッキーですけど。

Q:え、狙って釣ったわけでない?

A:でも何匹か居るんですよ、初日は2キロ以上の魚けっこう釣れてるはずです。何匹か釣れてるはずです。

Q:釘崎選手も1本で2600でした。遠賀川にこんなサイズいるんだ、と驚き。

A:去年もプリの2キロくらいの3つ釣ってるんで結構混じりますね。なのでそれくらいのサイズは居るんですが、今回は2600が入ってくれたので良かったです。

Q:いくら春の大会とはいえ7キロって凄いです。

A:自分が量った感じだと6800くらいだったので、7キロいって嬉しいです。
あ、2600釣ったあとに余裕ができたので下流も見に行ったんですが荒れてて駄目で、中流くらいで1本釣ったけど入れ替えはできずでした。それで7本ですね。

Q:終わってみたら7キロでトップウエイト。2位の小野さんが6600。で、小野さん以外のメンツは全員上流で見かけたメンツだと思います。

A:井上さんはたぶんスロープの前くらいで見てなかったです。

Q:小野さんは不気味な存在だったと思います

A:ですね。でも小野さんも11時くらいから上に上がってきたんですよ。だからどっちで釣ったのか分かんなくて。でも、小野さん上がってきて釣れてる感じ無かったので、たぶん下流で釣ってるんだろうなと思いました。

Q:ベテランだし不気味な存在ではありますね。

A:かなり不気味な感じでした。あと、誰に特大のメスが入るかわからないので。冨沢さんとかも怖かったですね。ハメたら怖い。山下尚輝くんもそうですが、あの釣りでアベレージが良いのでドカンと特大が入ると僕みたいに7キロとか普通に行くので、誰が来てもおかしくない状況でした。

Q:2日めです。初日は上流下流が半々くらいかなって感じだったけど、2日めはもう9割のボートが最上流へ向かった感じでした。藤田くんはほぼ最後のスタートで。最後から5番目くらい。橋の上から見てたけど、何の緊張もなくニコニコしててさすがだな、と思いました。

で、8時半くらい。大船団の中に遅れて藤田くんのボートが上がってきて、エレキでゆっくり移動してるだけかなーと思いきや、いきなり一投目からロッドが曲がってた。あれは一体?

A:初日は爆風だったんです。爆風だとどうしてもボートポジションが限られちゃうんです。なので、撃ちたかったけど選手のボートの近くだから昨日一日撃てないスポットがあったんです。

Q:2日めはそのスポットが空いていたと。

A:そうです。そして2日めは風が全く無くて。風が無いからボートポジションが自由で、いろんな角度から撃てるようになったんです。初日は福島さんが浮いていて撃てなかったところに、超小さいストラクチャーあって、そこで2連発しました。そこだけ初日だれも撃てなかったんで手つかずでした。

Q:超小さい、ってどんくらいの?

A:魚探画像でいう最小レベルの。30cmくらいの杭だと思います。あの辺に杭はいっぱい打たれてるんです。そしてどこでも釣れるんですけど、そこだけ初日撃たれてなかったんで、魚が残っていたって感じですね。

Q:やっぱり、通す角度的なのはあるんです?杭に対して右から通す、左から通すとか

A:たぶんあります。どこで食うかはわからないけど、それはあると思います。連発してるときも、1匹目はすぐに釣れたんですよ1発で食ってきた。同じストラクチャー撃ってて、釣れなかったけど、時間あけて入り直して何回か撃ったら、あ、まだ居たのね、って感じでまた釣れました。
魚見えてないので、タイミングだったのかもですが、自分が撃てる範囲のストラクチャーをひたすら撃つっていう作戦でたまたま釣れました。

Q:たまたま・・・とてもたまたまには見えない連発でしたが

A:たまたまというか、誰も撃ってないところだったから釣れた感じですね。なんというか”テクニック”で食ってくるんではないんです。正確に落とせるかどうかです。だいたいフォールで食ってくるんで。一発で食ってくるんで。

Q:あ、それは沢村さんの釣りに近いのかもしれないね。

A:そうですね。沢村さんの釣りですね。

Q:って、沢村さんが何をやってるかは完全にはわかってないけど、ボートをストラクチャーの真上に乗せて正確に落としてる感じ。

A:僕も沢村さんがなにをしてるか正確にわかりませんが、たぶんそんな感じじゃないですかね

Q:なるほど〜

A:でも沢村さんはあの時代に、その釣りを誰もやっていなかったから、スーパー釣れたんだと思います。でも今はけっこうやっている人が居ると思うんですよ。だから初日にみんなあんなに釣れたんだと思います。
で、今回の2日めに関しては、本当に誰も撃ってないところを自分が撃ったから釣れたんだと思います。

Q:いやぁぁそうなのかな? 陸から見てると本当に手品みてる感じで。最初の1匹目と2匹目のとき周りの37人誰も釣ってなかったし。きっと何かを隠してる笑

A:いや、本当にそうですよ。動画見てもらえばわかりますが、本当にネコリグ落としてグン、ってきてるだけです。

Q:1匹めから量っていた京弥くんをみて、みんなびっくりしてました。入れ替えする気満々だと。さすが過ぎると。

A:あー、サイズを確かめるため、戦略をたてるために自分はけっこう量るんですよ。意外と軽そうだなって思っても実際量ると重かったりするんで。逆パターンもありますし。

Q:なるほど。で、いい感じで4匹ぱぱっと釣れて、でもそれから沈黙してしまいました。

A:そもそも2日めは上流に行かないかもなーって思ってて。それは何故かというと初日下流が凄い荒れてて、初日下流でまともに釣りをした人は居ないな、と思ってて。荒れ過ぎで初日の下流組が釣れなかったんだろう、と思ったんですよ。
なので、実は下流は凄い気になっていたんです。朝イチから行こうかと思ってたくらい。でも朝だけ上流に差してくるのも居るので、とりあえずそれを狙いに上流行って、それで狙い通り4本釣れて。

あとは上流でデカイのを狙うか、下流へ下るか、っていうプランになって。

で、結局、会場近くの橋の近くに深いところから生えてる、すごいでっかいストラクチャーがあるんですよ。そこにプリのメスが浮いてて。初日1本そこで釣ったんですけど、もっとデカイのが3本くらい浮いてて。で、このバスをどうしても釣りたくて、初日の夜とかすごい仕込んでたんです。結果、ブルフラット4.8とMMZノーシンカーのショートバイトで終わっちゃんたんです。
本当にバカでかいんですよ。鯉みたいに映ってるんです。それは浮いてるから画面に映ってます。ネコリグ投げたら全く無視だけどブルフラットとか投げると浮いてくるんです。結局、釣ることができなくてお昼になって。

で、お昼くらいに下流に行って。良さそうなところを撃ったら1匹くらい釣れると思ったんですけど、全く無反応で。これはヤバいと思って最後上流に戻って。ラスト5分くらいに一発掛けたけどバラしちゃって4つで終了でした。だから、調子に乗って4つでした。正直後悔しました。5匹釣ってから大きいの狙えばよかったって。

Q:確かに朝の4連発を見ると5本揃うのは簡単に思えたけど、京弥君以外も全員がパタっと釣れなくなってて、やっぱり釣りって難しいんだな、と。

A:もうちょっと上流やってたら5本釣れたとは思います。あと二日目に関しては、最上流域で3回くらいワームが縫い刺しになったりして。フッキングが決まらなくてそれは不運でしたね。3匹フッキングミスして、それはモッってなかったですね。あのまま最上流でやってれば5本釣れたと思うんで、ちょっと悔しかったですね。3本居るデッカイのを狙いすぎましたね。

Q:2日め単日で3位、予選結果は暫定1位。後ろ二人は同じ河口湖のライブスコープ得意な佐々くん、冨沢くん。暫定順位見て誰が怖かったですか?

A:佐々さんですね。何故かというと中〜下流でハメてきてるはずなので。自分が思うに、初日は風が強くて思い通りに釣りができなくて。でも2日めは風が無かったので佐々さんは思い通りに釣りができて、その結果、6500も釣ってきたんだろう、と思って。このままだと3日めも釣ってくるかも、って。一番怖かったです。

冨沢さんに関しては、ともに上流でやってて、魚が少なくなってきてるのは分かっていたので、そんなに6キロとかは行かないだろうな、とは思っていました。

ただ佐々さんは6キロの可能性もあるなと思って一番怖かったです。

Q:確かに2日め、上流のパワーは落ちてましたね。

A:(初日上流でハイウエイトだった)薮田さんも、修平さんも、野村さんもみんな2日めは釣ってなかったので、佐々さんだけが怖かったです。

Q:三日目が始まりました。去年も暫定トップで予選通過し、最上流で武田くんと一騎打ちになりました。あの時は負けちゃった。

A:そうですね。あの時は上流のパワーがなくなっていたのにやりすぎちゃって負けたと思ってて。今回同じことはしないように、と思ってました。

Q:私、三日目の最上流をあんまり見てないんでわかんないけど、最初は上流へ?

A:そうです。最上流部に1ヶ所見れてないところがありました。初日は兄が、二日目に川口さんが浮いてて触れなかったところがありまして。そこが気になっていたんで朝イチはそこに行ったんですけどなんの反応も無く。誰も釣れずに・・・・・完全に去年と一緒だと思って。一時間くらいで下り始めて、それで、2日めに大きいプリが3匹浮いていた岩に行ったんですが、最終日は冷え込んでて。その影響かわかんないけど浮いてなくて。

浮いてないけど、そこから居なくなることはないと思って、タイトに着いてるのかな、って思って。ネコリグを丁寧に丁寧に撃っていったら、800くらいのが釣れてくれて。それが9時前くらい。

上流は無いな、と思って早めに下流に行って。プラでは入ったけど本番で一回も撃ってない杭、4mくらいから生えてるところがあって、そこに、すんごいデッカイのが浮いてたんですよ。でも、あまりにもデカイので鯉とか他の魚かと思ったんですよ。

ネコリグ撃っても動きもしない無反応でした。違う魚かなーって思ってブルフラットをピュって投げたらめっちゃ追ってきて!あ、バスだ!ってなって。

最終日はもうこれを釣ろうと。色んなルアーを投げまくりました。そして、ウロチョロと4〜5匹のプリのメスがいたんですよそこに。
でも、狙い始めて10分くらいで強風が吹いてきて。強風吹いたら沈んじゃったんです。でもボトム付近でウロウロしてたんで、それにアラバマ投げたら一発食ったっぽかったけど掛からなくて。コン!って来たけど掛からなくて。で、結局反応しなくなって。

その後も下流のめぼしい場所回ったけど何もなく。最後も上流いったけど何もなく。終わりでした。

正直、浮いてるプリメスの存在をプラの時から知ってたらもっともっと行けたと思います。どのルアーが反応するのかをプラのときに試すことができていたらな、と。
それができなかったので大会本番中に、反応するルアーを探すのにすごい時間を使っちゃんですよ。2日めと3日めはほぼその作業だけして終わっちゃった感じです。
本当に釣りたかったです。翌日残れるんだったら、ほんとに狙いに行きたかったです。

Q:お立ち台でゆいP(青木唯選手)がラストエース168で釣った、っていうのを聞いて「あ、答えはそれだったか」って言ってましたね。

A:そうですね。その後コバさん(小林知寛選手)と話をして、コバさん曰く「タイミングあえば何でも食うで」って言ってて。で、ゆいPもあとで聞いたら、朝3本釣ってその後は何も無かった、って言ってたんですよ。だから、タイミングだったのかなと。それも含めてプラの段階からそれを知っていたなら、また違ったのかなって。

Q:下流に下る途中で佐々くんを見たと思うけど、なにか感じました?釣ってる感とか釣ってない感じとか

A:浮いてる場所的に差してきてたら釣ってるなと思いました。でも天気的に差してくる日じゃなかったと思います。凄い寒かったし。でも祈るような気持ちだったです。

Q:ちなみにブルフラットでどういう使い方で?

A:ノーシンカーのi字引きです。フラフラしながら寄ってくる。ブルフラットだけはバスがめっちゃ反応して追ってくるスピードも速かったです。でも、たぶんあと1歩何かが違って食わせられなかったです。その何かがプラで分かっていたら釣れたと思います。

Q:プラに時間をとれて浮いてるプリメスの食わせ方を突き詰めていたら毎日8キロ10キロの可能性もあったと。

A:遠賀はそれを狙えるポテンシャルがあるな、と今回思いました。

Q:お立ち台でも「遠賀川はバスの数が多い」っていって他の選手が椅子からひっくり返りそうになってましたが。

A:小さいサイズが多い感じですね。ボトムの地形・ストラクチャーが激しすぎて釣り人がちゃんと狙えてないんだと思います。色んなモノが落ちすぎててバスが隠れる場所が多いと思います。小さいバスに関しては。

でも、その大きいプリメスに関してはマジで食わせられなかったので食わせることができたら、凄いウエイトになるんだろうな、と思いました。

河口湖レベルで練習したらそこまで行くと思います。河口湖のバスみたいだなと思ったんですよ。凄いシビアだけど反応するルアーには反応するんで、釣れるバスではあるんですよ。ゆいPがその正解に一番近かったんじゃないですかね。

ゆいPになんでワッキーセッティングじゃなかったの?って聞いたら「ワッキーじゃ反応しなかった」って言ってたので、やっぱりそういう細かい違いで反応が変わるんだなーって思いました。同じラストエースでも。

Q:あ、ゆいP去年の弥栄ダムではワッキー掛けでしたね。

A:だから自分もブルフラットで追ってきたときにジャークしたりしたら釣れたかもしれないので、その辺をプラで見つけられていたら、たぶん凄いウエイトだせたかもなーって思います。

Q:凄い世界

A:遠賀川のポテンシャルかなり凄いと思います

Q:(心の声:いや、あなた達が凄い・・)。そんなこと言えるひとめったに居ないと・・・

A:トップ50フィールドでNo1だと思いますよ魚の量は。

Q:え?七色より?

A:あーそれは七色かもですが、それでもかなりレベル高いと思います遠賀川。

Q:最終日800クラス1本でした。冨沢くんが猛追して僅差で逃げ切りました。

A:そこは神様ですね

Q:1本差。ギリギリ。いやでも2日めの連発は神様の釣りを見てるようだった。どんだけ凄いことしてるのか?と。
今日の話だとそういうわけでもなく、人が撃ってないとこを撃っているだけだと。

A:そうです

Q:いやぁ未だに信じられないけど。きっと何かを隠してると思ってます。いつかは京弥くんに同船して暴きたい!って思ってるけど今年は全戦カメラマンが乗るということで残念です。

A:いや、なんというか・・・

Q:いや、大丈夫。もちろん言いたくないこともあるだろうし。

A:違いますよ(笑)なんというか・・・全然特別なことはしてないです。沢村さんも言ってて、今ようやくその意味解ります。ほんとに特別なことはしてないです。
でも、戦略的なことが大きいです遠賀川関しては。朝上流行くか下流行くかとか、上流でもどこやるかとか。どっか陣取ってやるのか、自分みたいに動き回るのか、とか。どっちもどっちなんですよ。
陣取らないと狙いたい大場所は撃てない。自分みたいに動き回るタイプだと大場所はできないけど、取りこぼしを拾っていく、っていうやり方もありだし。ってことだと思いますけどね。
みんな大場所を狙うために朝イチから行って陣取っているんですよ。だから自分が撃ったような小さいスポットは誰も撃ってなかった、っていうだけだと思うんです。

ただ大場所には絶対に魚は居るんですよ。だからそこに入るのは正解なんですよ。でもどっちにしてもあの日(2日め)上流で一番魚釣った訳じゃないんで。

Q:え?そうなのかな?

A:朝は連発したけど、たぶん冨沢さんのほうが釣ってるはずです。
あの船団の中でもプリがいる場所とそうでない場所があって、冨沢さんは明らかにプリの場所を狙っていたんで、そういう戦略的な意味もありますね。
冨沢さんは最終日も一番プリが釣れる場所に一目散に入っていたんで、あ、ヤベーなって思いましたよ。実際最終日冨沢さん釣ってますし。

Q:冨沢くんも毎日河口湖で釣りしてるから、釣り感は凄いんだろうね

A:元々釣り上手いですからね。

Q:素晴らしい大会でした。改めておめでとうございます。

A:ありがとうございます。でも遠賀川の大会は面白いです。周りの選手が見えるんで。特に春で、バスの動きがよくわからない中、他の選手が釣ってるの見て「あ、あそこでデカイの釣れるのか」とか見えるんで面白いです。

ゆいPの戦略もハマれば凄いことになってたでしょうし。それは天気的なところもあるんで。もしゆいPに向いた天気だったら、ゆいPが超爆発した可能性もあります。

Q:ゆいPは中〜下流で一人ポツンとやってました。あの強風ザブザブの中じゃなかなか難しいですね。

A:試合で勝つってなったら、天候に合わせて戦略変えないといけないし。難しいです。

でも人の真似したことろでゆいPみたいなウエイトは出せないし。だから初日の結果に釣られて2日めに上流来た人は全員負けですよ。

Q:確かに

A:だからゆいPみたいなのは芯があると思います。
ほんとに遠賀川は面白いです。
一番戦略が現れる場所ですね。

Q:周りの選手の場所が丸裸なのも遠賀川の特徴ですね

A:しかもみんなが地形知ってて、サイトとかできないんで、みんな地形の釣りしか選択肢が無い。だから、みんなそれぞれ独自の戦略を立てて大会に望む、それが丸わかりだから遠賀川は本当に面白いです。

Q:トーナメンターとして最高に面白い会場ということですね

A:めちゃ面白いです。

Q:苦手意識持ってる人も多いと・・

A:癖はありますね。自分も最初はわからなかったです。

Q:遠賀川は3回目?

A;3回目ですね。一回めは2018年で沢村さんが優勝したときですね。そん時は今思えば、ぜんぜん川のことを知らなかったんだな、と。そこそこ釣ったと思って検量したら沢村さんが5キロとか釣ってて。凄いびっくりしました。あの頃は本当に遠賀川を分かってなかったです。

去年、練習しまくってなんとなく分かって準優勝で、今回は優勝。

というか次の扉が開きました。あんなにプリのデッカイのが浮いてるんだ、ってびっくりしました。

Q:え、開いちゃた・・他の選手は勘弁してよ、って感じ

A:ゆいPもきっと開いてますよ。ゆいPはそれだけ(プリメスだけ)狙ったってことですからね。

Q:この先、同じ時期に遠賀川戦があったら覚悟しとけ、と

A:逆に外してゼロかもしれませんが(笑)
でもそれら(浮いてるプリメス)が居るのを知れたのが凄い楽しかったですね。遠賀川のイメージ変わりましたね今年。

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と、次の扉を開けてしまった模様・・・なお、藤田京弥選手にはダイワさんの動画カメ
ラマンがプラから本戦まで密着しています。何らかの形で動画で見ることができるようです。2日目の魔法のような連発劇をぜひ御覧ください。


次回第2戦は6月3日〜5日に東レソラロームCUPとして広島県弥栄ダムで開催予定。

写真:NBCNEWS・BASS MAGAZINE
レポート:NBCNEWS H.Togashi

 

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