JBマスターズ 第2戦 サンラインCUP 04月12日()~04月13日() 三重県 三瀬谷ダム

ストーリー

かつてない下流エリア勝負。 21歳の古田大地選手に栄冠!

マスターズ恒例となった三瀬谷戦。このフィールドで開催された過去のJB戦を振り返ると、中~上流エリアの難易度が高いビッグバスを仕留めた選手が大会を制してきたという印象が強い。
しかし、春の開催となった昨シーズンからはエリアを下流に絞る選手が増えてきた。
そして春先から高い水位が続いていた今シーズンはさらに下流エリアに選手が集中した。スタート地点のもみじの里公園から見て、選手の数はざっくりとだが下流が7割、上流が3割。スタート地点から最下流までは流して魚を見つけることが難しいほどバンクの少し沖めにボートが並んだ。

DAY1 大藪秀樹選手がB&Gエリアで3,955g!

大会初日、ウェイイン会場に魚を持ち込んだのは参加117名中62名。これは前年の約2倍。バッグリミット(5本)を揃えた選手はいなかったが、「今年は釣れる」という前評判通りの結果となった。

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初日ダントツのトップウエイト3,955gを叩き出したのは最下流のB&Gエリアに入った大藪秀樹選手だった。「プラから魚が見えていた」というスポットで粘り通し、3~7mラインをショートリーダーのダウンショット(アップラッシュ)で攻め切り、2本のグッドサイズを含む4フィッシュをキープした。

暫定2位の北山 睦選手は会場からすぐ下流にある通称「土管前」をライトキャロで攻略。このエリアはネストが早く見られ、沖の水深7mラインにある岩のハンプで1投目に700g、3投目に1,700gをキャッチした。

暫定3位は最下流のナチュラルバンク(ガレ場)から初日のビッグフィッシュを引き出した古田大地選手。下流エリアではバスの上り口でウェイティングする選手が目立っていたが、同選手は会場から最下流までひたすらキッカーリング3inのネコリグを落とし込みながら流し、1本で上位に食い込んだ。

下流エリアの混戦からプレッシャーが低い上流エリアを攻めた選手にもチャンスはあると思われたが、口を使うバスはやはり人気の下流エリアに多かったといえるだろう。

DAY2 佐藤嘉高、伊藤宗利両選手が3kg台をキープ!

2日目の朝は初日ほど厳しい冷え込みにはならなかったが、ゲーム展開的には前日と同じく上がってくるバスを捕えた選手が上位に付けた。

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下流8番の岬沖(水深1m)をダウンショットで攻略した佐藤嘉高選手が3本・3,562g、4番の岩盤エリアを同じくダウンショットで攻めた伊藤宗利選手が2本・3,246gというビッグウエイトを持ち込んでウェイイン会場を沸かした。

しかし、2日目の上位陣は初日に苦戦した選手が多く、優勝争いは大混戦。表彰式で最後に名前を呼ばれたのは、初日にビッグフィッシュ1本で3位に付けた21歳の新鋭、古田大地選手だった。同選手は2日目も下流エリアを流し、3本で1,302g(2日目・8位)と手堅くまとめ、満面の微笑みで優勝カップを手中にした。ヒューマン富士河口湖校のOBで、マスターズへのエントリーは2年目。強豪が多いこのシリーズで頂点に立った。

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今大会の準優勝は最下流のなだらかな岬に上がってくるバスを捕えた織田伸彦選手。初日3本(1,622g)、2日目1本(1,046g)をONブリーズシェイカーのダウンショットで引き出した。

3位入賞の臼井克昌選手は会場スロープの下流にあるガレ場(水深2~3m)をダウンショットで攻めてトータル2,256g。4位は初日首位の大藪秀樹選手で、2日目は1本ながら656gを絞り出して上位に留まった。そして5位には下流エリアのクリークと岬をダウンショットで攻めた木村義之選手が続いた。

厳しいコンディションながらも春を感じ取れたマスターズシリーズ三瀬谷戦。同シリーズは早くも前半戦を終え、夏の河口湖戦と秋の野尻湖戦を残すのみとなった。

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