2016年チャプター岡山・第5戦イマカツCUPが8月21日、岡山県・高梁川で開催された。
厳しい暑さが続き、水温も30℃越えて減水傾向が続いていた高梁川だが、前日の流域に降った雨の影響もあり、当日は僅かながら増水したが、気温はぐんぐん上がり、魚にも選手には厳しい最終戦となった。
そんな最終戦を制したのは、岡山を代表するアングラーの一人である塩見友広選手。この時期定番の最上流でドライブシャッドのデットスロー巻きでグットサイズを仕留め、約2年ぶりの優勝を手にした。準優勝には、長年広島から参戦しているベテランの佐々木英樹選手。下流域でクランキングで攻略。キッカーを入れる事に成功した。3位には2010年のチャプター岡山年間優勝獲得者である宇野堅二選手。プラで魚を確認していた旧船穂をネコリグでタイトに攻めて3年ぶりの入賞となった。4位には、年間2勝の経験を持つ有木隆記選手。最上流にタイミング良く入り、2キロオーバーをネコリグでゲットした。5位には5月に体調を崩し、公式戦復帰第1戦となった三宅弘選手。船穂橋橋脚(船穂側)をネコリグで攻め、キッカーをウエインした。
今大会にあたりご協賛頂きました株式会社イマカツ様には多数の商品をご提供頂き、最終戦を大いに盛り上げて頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
同時に年間表彰も行われ、2016年チャプター岡山・年間優勝者は、2年ぶり3回目の獲得となる井筒正俊選手。
今シーズンの井筒選手は、初戦はNFに終わったものの、第2戦で優勝、第3戦、第4戦でも5位入賞と3連続入賞。最終戦でもきっちりとウエインし、他の年間上位選手がNFで終わった最終戦でもポイントを積み上げた。
3回目となる年間タイトルを獲得した井筒正俊選手。今迄も数々の伝説を残し、近年その活躍は岡山県だけに留まらず、県外の一部の方達からも動向が注目されている。その伝説の数々は第2戦優勝の折に触れたので今回は省略するが、今回のタイトル獲得は、本人も一入だろう。昨年生死に拘る大病を患い無念の戦線離脱。まだ万全ではない体調での早期の復帰。そして第2戦で優勝しての表彰台で、いきなり「年間タイトル奪還」を宣言。筆者は長年運営に携わって来たが、年間タイトル獲得を公に宣言して、本当に獲得した選手は、チャプター岡山では井筒選手が初めてである。誰でも出来る事では無いし、誰でも言える事では無い。特に近年の高梁川の厳しい状況から考えて、軽々しく口に出来る事では無い。しかし筆者も含め多くの井筒選手を知る人たちは「井筒選手なら・・・」と思っていた事だろう。
3回目となる年間優勝カップを渡す時、筆者も胸が熱くなった。
年間表彰式では、いつもはあまり表情に出さない井筒選手がホッとしたのか?珍しく笑顔を見せて喜びを語った。
消えては不死鳥の様に復活を繰り返し、数々の伝説を残してきた井筒選手。今回は宣言通りのタイトル奪還という快挙で、その数多くの伝説に新たな1ページを記した。
そんな井筒選手と最後まで競ったのが、現在JB旭川で年間タイトルに大手をかけている守屋明斉選手。第2戦での準優勝から安定した結果を残して年間準優勝となった。3位には第3戦で準優勝の三浦純一選手、第4位には最終戦で優勝した塩見友広選手。第5位には今季2回の入賞を果たしたC馬こと千葉潤一選手が入賞した。
今大会でチャプター岡山2016年度の通常日程を大きな事故やトラブルも無く、無事終える事が出来ました。
今期チャプター岡山開催にあたり、各大会に多数の商品を提供して頂きましたスポンサー各社様、協賛・協力加盟店様、関係各位様、参加選手の皆様にスタッフ一同心からお礼申し上げます。
また来年度もチャプター岡山をよろしくお願いします。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 塩見友広 | 4,817g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 佐々木英樹 | 3,160g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 宇野堅二 | 3,128g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 有木隆記 | 2,032g | 1匹 | 27Pts. |
5位 | 三宅弘 | 1,919g | 2匹 | 26Pts. |
6位 | 中田淳志 | 1,831g | 2匹 | 25Pts. |
7位 | 細川修平 | 1,736g | 1匹 | 24Pts. |
8位 | 松本泰明 | 1,615g | 1匹 | 23Pts. |
9位 | 那須仁司 | 1,539g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 岩崎徹 | 1,378g | 2匹 | 21Pts. |
11位 | 寺本一生 | 1,353g | 2匹 | 20Pts. |
12位 | 川畑尚久 | 1,220g | 1匹 | 19Pts. |
13位 | 藤村耕司 | 1,176g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 平松成夫 | 1,130g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 郡野信一 | 908g | 2匹 | 16Pts. |
16位 | 土肥建志 | 812g | 1匹 | 15Pts. |
17位 | 原田宏志 | 753g | 2匹 | 14Pts. |
18位 | 三浦純一 | 675g | 1匹 | 13Pts. |
19位 | 戸田康平 | 414g | 1匹 | 12Pts. |
20位 | 井筒正俊 | 394g | 1匹 | 11Pts. |
21位 | 宝子丸憲康 | 367g | 1匹 | 10Pts. |
22位 | 大森啓晶 | 270g | 1匹 | 9Pts. |
23位 | 青山和広 | 263g | 1匹 | 8Pts. |
24位 | 加納元紘 | 256g | 1匹 | 7Pts. |
25位 | 近藤哲平 | 247g | 1匹 | 6Pts. |
26位 | 千葉潤一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
27位 | 西平和人 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
28位 | 杉元雄一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
29位 | 百々洋人 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
30位 | 益田剛 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
31位 | 林克典 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | 小郷順弘 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | 田渕文久 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | 助迫啓吾 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | 守屋明斉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 横山貴之 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 武下和宏 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | 竹中竜一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
39位 | 鈴木健二 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
40位 | 藤本俊明 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
41位 | 渡邊一輝 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
42位 | 三島毅士 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
43位 | 後田誠一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
44位 | 馬場一学 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
45位 | 岩崎理 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝 塩見友広選手
ポイント: 最上流
ロッド: ELT-CS72CM-TJ、GW60CULJ
リール: アルファスSV105L、KTFアルデバラン
ライン: エクスレッド12ポンド、6ポンド
ルアー: OSPドライブシャッド4.5インチ、ドライブクローラー4.5インチ
リグ/ウエイト: ネコリグ・ストレート刺し/1/20 、1gネコリグ
タクティクス: フライトが良かったので、最上流右側の筋に入り、瀕死のアユがボトムに転がっているのを見て、ドライブシャッドをチョイス。ボトムに当てながらデッドスロー巻きして2本釣り、スイリョウのオーバーハングでネコリグのスイミングで400gのキーパー1本。終了1時間を切って深めのロックをドライブシャッドのデッドスローで1本。400gの魚を入れ替え。最後に1本フックアウトで終了でした。
コメント: 最終戦でお立ち台に立てて嬉しいです。お世話になっております東レ様、ティムコ様、釣り具の宮一様、チームの仲間、家族に感謝します。
準優勝 佐々木英樹選手
ポイント: 下流域
ロッド: ハードベイトSP
リール: カルカッタ
ライン: 16ポンド
ルアー: IK180、ショット・ショートリップ
タクティクス: 緑地帯先端付近とバイパス橋脚をクランキング。
コメント: いつもお世話になっている皆様、スタッフの皆様ありがとうございます。
3位 宇野堅二選手
ポイント: 上流域
ロッド: テムジン・スカイマスター
リール: ステラ2500C
ライン: FCスナイパー4.5ポンド
ルアー: スマイルワーム・ダディ
リグ/ウエイト: ネコリグ/1.2g
タクティクス: プラで魚を確認出来た旧船穂で、1日タコ粘りしました。橋脚跡にタイトにネコリグを落として釣って行き、魚が入る間を作って再度投入!!を繰り返し1日やり切りました。キモはシェードだったと思います。
コメント: 素敵な仲間達に感謝します。ありがとうございました!
4位 有木隆記選手
ポイント: 最上流
ロッド: デジーノ・ステルス63L
リール: コンプレックス
ライン: 4ポンド
ルアー: イールクローラー4.8
リグ/ウエイト: ネコリグ/0.9g
タクティクス: 最上流にタイミング良く入ることが出来、流れの中で釣れました。
コメント: いつもお世話になっている釣り具に宮一様、ライブベイターズの皆さんと嫁さんに感謝します。
5位 三宅弘選手
ポイント: 上流
ロッド: WSS 59UL+
リール: ルビアス2506H
ライン: エクスレッド4ポンド
ルアー: ドライブカーリー4.5インチ
リグ/ウエイト: ネコリグ/1/32オンス
タクティクス: 朝一はアベンダクローラーで狙ったが、ノーバイト。最上流からライトリグで釣り下り、船穂橋橋脚(船穂側)で1600gと300gが釣れました。その後はキーパーサイズでも良いので3本目を狙ったが、釣れなかった。
コメント: 家族、釣り仲間に感謝します。