春の嵐が吹き荒れるなか、チャプター徳島の第2戦イマカツCUPが旧吉野川で開催された。
三瀬谷ダムで開催されていたJBマスターズシリーズ最終日が暴風中止になるほどの低気圧前線は、幸いにも当日朝に四国を通り過ぎていた。
断続的な強風が水面を波立たされるものの、その後は急激に天候回復が見込めるため、選手たちもボートランチング開始を自主的に少し遅らせての開催決定となった。
雨の影響も少なく前日は定水日で河口堰の水位操作も穏やかだったこともあり、水質はこの時期としてはクリアーな状況であった。
しかしそれはバスにとってボートやアングラーの影などを察知しやすく、さらには強風のため波立つ水面がアングラーからの魚の姿を極めて検知し難いものとさせていた。
釣れる可能性があるとすれば今年度からエリア拡大した上流域であるが、今戦に限りその要所となる坂東谷川と三日月湖はスポーニング保護エリアとして釣り禁止の措置が施されている。
一言でいうと『激渋』のフィールドコンディションなのである。
ただそんな状況でもタイミングやエリア、絞り込んだ戦略をアジャストさせてきた選手は上位に名を連ねることになった。
優勝は長谷川和博選手。毎週通ったプラの経験を活かして反応の良いマンメイド狙いを選択!燃料トラブルで近場エリアでの勝負を強いられたが、テトラへの丁寧なフォールでバスに口を使わせ、唯一のリミットメイク!念願の初優勝を果たした。
準優勝はJB旭川シリーズに参戦している田邊一也選手。最下流リップラップ帯のワンド状になっている部分+水門絡みという複数要因スポットを狙い撃ち、午前中の良型2匹で勝負を決めた。
3位には古川洋一選手。風が強い間は「釣りしているフリ」を保ちながら狙いの共栄橋テトラの場所キープにつとめ、風がおさまる一気のタイミングで勝負!良型を仕留めた。
半数以上の選手がノーフィッシュの洗礼を受ける我慢大会であり、強風さ故に係留ボートが流されるという一幕もあったものの、フルタイムの競技時間を大きな事故やトラブル無く開催できたのは、当チャプター徳島に出場する選手たち全ての安全第一という意識の高さに他ならない。
数年前から地元貢献の意を込めて、みずべプラザ・アクアプラザを盛り上げている地域の方々にお弁当を注文しているが、今回はそれまで付属していた醤油パックに加えてソース小袋も付き、さらには揚げ物が一品増量されていた。こんなささいな事でも地域の皆さんとより密接な関係を築きあげているのだなと感じられる。
優勝者インタビューで「(なかなか優勝できないから)もう辞めたらどうだと周りに言われたりしたが続けてて良かった。私はこれからもずっと大好きな釣りを続けていきたい」という言葉があった。
旧吉野川に集う釣り大好きな多くのアングラーが、ずっと楽しく水面利用できる環境を保ち続けていけるために、チャプター徳島に参加される選手は残る2戦もルールと節度を守り、そして地域一体で盛り上がれる大会を期待したい。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 長谷川和博 | 3,278g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 田邊一也 | 2,456g | 2匹 | 29Pts. |
3位 | 古川洋一 | 2,333g | 2匹 | 28Pts. |
4位 | 岩佐義雄 | 2,261g | 2匹 | 27Pts. |
5位 | 佐藤健人 | 2,111g | 2匹 | 26Pts. |
6位 | 白井優 | 1,911g | 2匹 | 25Pts. |
7位 | 久次米良信 | 1,880g | 2匹 | 24Pts. |
8位 | 山田晃一 | 1,678g | 2匹 | 23Pts. |
9位 | 清水和義 | 1,671g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | 安藝正雄 | 1,614g | 2匹 | 21Pts. |
11位 | 上川晃史 | 1,573g | 1匹 | 20Pts. |
12位 | 濱田哲和 | 1,541g | 1匹 | 19Pts. |
13位 | 松本祐貴 | 1,271g | 1匹 | 18Pts. |
14位 | 杉本幸佑 | 1,246g | 1匹 | 17Pts. |
15位 | 川村達郎 | 1,226g | 2匹 | 16Pts. |
16位 | 六車駿一 | 1,137g | 1匹 | 15Pts. |
17位 | 佐藤圭吾 | 1,055g | 1匹 | 14Pts. |
18位 | 相原照平 | 1,031g | 1匹 | 13Pts. |
19位 | 森英樹 | 1,002g | 1匹 | 12Pts. |
20位 | 渡辺康司 | 965g | 1匹 | 11Pts. |
21位 | 牧野陽平 | 961g | 1匹 | 10Pts. |
22位 | 井原浩二 | 923g | 1匹 | 9Pts. |
23位 | 蓮生隆芳 | 922g | 2匹 | 8Pts. |
24位 | 大西弘也 | 778g | 1匹 | 7Pts. |
25位 | 谷口雅信 | 744g | 1匹 | 6Pts. |
26位 | 岩本有貴 | 614g | 1匹 | 5Pts. |
27位 | 真部剛 | 521g | 1匹 | 5Pts. |
28位 | 三好教仁 | 471g | 1匹 | 5Pts. |
29位 | 髙橋政義 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
30位 | 中井優太 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
31位 | 阿部大吾 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | 藤本純 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | 坂本信之 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | 武田和志 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | 足利淳 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 赤松孝 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 市川裕章 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | 吉田早希 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
39位 | 楠瀬貴司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
40位 | 松井大 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
41位 | 森北知宏 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
42位 | 上村利弘 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
43位 | 石川秀夫 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
44位 | 亀井晴紀 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
45位 | 坂本洋司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
46位 | 高戸和也 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
47位 | 山田一哉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
48位 | 竹本利正 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
49位 | 関本公一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
50位 | 横山修史 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
51位 | 大谷貴志 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
52位 | 石川晴彦 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
53位 | 井上学 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
54位 | 植田誠寛 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
55位 | 藤澤宏樹 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
56位 | 福光正樹 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
57位 | 牧野侑弥 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
58位 | 徳永潔 | -200g | 0匹 | 5Pts. |
59位 | 伊藤達弥 | -200g | 0匹 | 5Pts. |
60位 | 富永健太郎 | -1,000g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝:長谷川和博、3278g
①<タックル>
ロッド:インスパイア・エアリアル ICSS-60UL(エバーグリーン)、リール:バイオマスター2500Mgs(SHIMANO)、ライン:Shooter FC SNIPER BMS AZAYAKA 4lb(サンライン)、ルアー:エコスワンプ(レイン)、シンカー:1/16oz
②<タックル>
ロッド:テムジンカレイド・スーパーコブラTKLC-66MX(エバーグリーン)、リール:スコーピオンMg1000(SHIMANO)、ライン:Shooter FC SNIPER 10lb(サンライン)、ルアー:ジンクスミニ・スーパーブレード3/8oz
①②<エリア・スポット>
応神大橋周辺のテトラ、リップラップ
①<リグ・ヒットパターン>
水深1.5~2.5mにサスペンドしているであろうバスをネコリグのカーブフォールで狙う
②<リグ・ヒットパターン>
同じポジションにいるバスを横に追わして狙いたい時に使う(プラの時に釣れていた)
コメント:参戦10年目にして、初優勝することができました。ありがとうございました。今後とも皆様とトーナメント(魚釣り)を楽しみ、盛り上がりたいと思いますので、宜しくお願い致します。
準優勝:田邊一也、2456g
①<タックル>
ロッド:ヘラクレス FACT HFAC-66MST、リール:シマノ アルデバランBFS XG、ライン:レッドスプール
①<エリア・スポット>
最下流エリア
①<リグ・ヒットパターン>
ネコリグ、フリックシェイク Fecoバージョン5インチ、ネイルシンカー1.3g。ワンドに入ってくるバスを底を取りながら、ステイとシェイクを繰り返し待つ釣りでした。
コメント:運営スタッフの皆様毎回ありがとうございます。いつもお世話になってる皆様チームの皆様のおかげです、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。
3位:古川洋一、2333g
①<タックル>
ロッド NOIKE SEITEN C-610M、リール DAIWA アルファスSV、ライン SUNLINE シューター12lb、ワーム NOIKE wobble shad Ninja3” グリパン/チャート、シンカー NOIKE TG Drop shot SLIM 7.0g
①<エリア・スポット>
共栄橋テトラ帯
①<リグ・ヒットパターン>
ショートリーダーのダウンショットをただひたすら正確に穴に落として行くだけ。
コメント:いつもサポートして頂いてますNOIKE様ありがとうございます。大会運営スタッフの皆様、楽しい大会の運営ご苦労様です。
4位:岩佐義雄、2261g
①②<タックル>
Deez FDNC-610MH+MGS 、メタニウム、FCスナイパー 14lb
①②<エリア・スポット>
今切川下流南岸の新しく整備された護岸のリップラッブ
①②<リグ・ヒットパターン>
ハイピッチャー 1/2oz テイスティシャッド、岸に平行に巻く
コメント :チャプター徳島の会長ならびに運営スタッフの皆様、いつも素晴らしい大会ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
5位:佐藤健人、2111g
①<タックル>
竿:STEEZ ハーミット 641LXB-ST、リール:T3AIR 、ワーム:スキニーカーリー2.5inch(ダイワ)
②<タックル>
竿:STEEZ ハスラー 701HMHXB-XTQ、リール:STEEZ100SH、クローズ3.2inch (ダイワ)
①②<エリア・スポット>
長岸橋橋脚周り
①②<リグ・ヒットパターン>
たまたま一瞬バスが見えたので、慌てて手にしていたテキサスリグをなげたらバイトした。
コメント :参加された選手の皆様、運営スタッフ、役員の皆様お疲れ様でした。残り2戦も宜しくお願い致します。