NBCチャプター愛媛第1戦ノリーズCUP

03月22日() 高知県 早明浦ダム

「春は上流を制する者がトーナメントを制す。」2015年度チャプター愛媛の開幕戦は、瀬戸川最上流で1960gのプリスポーンをキャッチした牧野陽平プロが優勝を飾った。2015年3月22日、高知県早明浦ダムにてチャプター愛媛開幕戦、ノリーズCUPが開催されました。3月も下旬に入り、シャローにはスポーニングに絡んだ個体が多く見られた。浮きゴミ周りやワンドの奥に浮いている魚は警戒心が強く、ルアー対して無反応。穏やかな春の陽気に包まれた早明浦ダムだったが、エリア選択と魚のポジションの把握が難しく、大会参加者の半数近くがノーフィッシュとなった。今回の早明浦戦で上位入賞するには2つのパターンが存在していた。牧野プロが実戦した難易度とリスクの高い上流の見える魚を狙うパターンと、2位から5位の選手に共通した下流のやや深いポジションにステージングしている魚を狙うパターンだ。結果から見れば、上位入賞なら下流の選択が正しかったのかも知れない。ただ1位と2位とのウエイト差は1キロ以上もの開きがあった。「春は上流を制する者がトーナメントを制す。」を改めて思い知らされた開幕戦だった。同湖で3週間後に控えた第2戦では、スポーニングの進行具合によって釣れるエリアとパターンの変動が予想される。ハイウエイト戦によるウエイトレコードの更新に期待したいと思う。

成績表

氏名重量
1 牧野陽平 3,541 3 30
2 普光江たけし 2,238 3 29
3 久次米良信 2,113 3 28
4 大西弘也 1,922 3 27
5 橋本幸司 1,838 2 26
6 亀岡広嗣 1,804 1 25
7 松田隆文 1,790 2 24
8 石川晴彦 1,517 1 23
9 角元孝生 1,448 3 22
10 寺田直人 1,225 1 21
11 井原浩二 1,140 1 20
12 藤澤宏樹 1,130 1 19
13 岩井謙亮 1,003 2 18
14 三好教仁 819 1 17
15 窪田廉 790 1 16
16 大谷貴志 680 1 15
17 大久保光洋 633 1 14
18 普光江哲也 596 1 13
19 吉村真幸 566 1 12
20 植田誠寛 412 1 11
21 菊池芳郎 0 0 5
22 秋月慎介 0 0 5
23 槇海渡 0 0 5
24 長瀬憲章 0 0 5
25 篠永修一 0 0 5
26 岸本司 0 0 5
27 武田和志 0 0 5
28 亀井剛志 0 0 5
29 宮崎充司 0 0 5
30 宇都潔 0 0 5
31 大石道明 0 0 5
32 渡辺康司 0 0 5
33 井上学 0 0 5
34 上村利弘 0 0 5
35 伊藤達弥 0 0 5
36 澤村泰仁 0 0 5
37 石川秀夫 0 0 5

上位の釣り方

第1位は、瀬戸川最上流でサイトフィッシングを展開した牧野陽平プロ。ハドルフライ2.5インチの0.9gダウンショットを、クルーズする魚が一旦ステイする竹のレイダウンに引っ掛けて、シェイクで誘って喰わせた。今大会の最大魚となる1960gがキッカーフィッシュとなり、3本で3541gをウエインした。第2位は、多くの選手が苦戦する中、シュリルピンのダウンショットを使って10本近くをキャッチした普光江たけし選手。朝一は下流、南越ワンド付近で1/16オンスのダウンショットを使ってリミットメイク。その後、上吉野川橋付近の岩盤でキロフィッシュを追加して入れ替え2238gをウエインした。普光江選手の61歳での表彰台は、四国のチャプター史上最年長記録となった。第3位は下流、上吉野川橋の橋脚を攻略した久次米 良信プロ。プラクティスで橋脚基礎部分の水深8m付近に、ベイトフィッシュが溜まっている事を確認していた。スタッガーの10gジカリグを回収中に1本目がヒットした事で、複数のバスの存在を確信した。リグをHPシャッドテールの1.8gダウンショットに変更して5バイト。リミットを揃えて2113gをウエインした。第4位は下流、南越ワンド付近のボディウォーター沿いを攻めた大西弘也プロ。2.7gのダウンショットとネコリグを、水深2mラインまで落としてシェイクで喰わせた。ラッテリーとフレギュラーといった2種類のワームを使い分けて3本、1922gをウエインした。第5位は下流スロープ対岸を、ドライブシュリンプのヘビキャロで攻略した橋本幸司選手。数週間前に良かった下流スロープ対岸にある赤土とガレ場の水深4m前後を重点的に狙った。朝一に3連続のミスがあったものの、時間を置いてから2本をキャッチして1838gをウエインした。もしもフックを伸ばされた魚をキャッチしていれば、優勝争いに絡んでいたかもしれない。

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