春の嵐に見舞われるなか、チャプター徳島の第2戦エバーグリーンCUPが旧吉野川で開催された。
列島沖を横断した爆弾低気圧の影響で、琵琶湖や千葉や霞のJBNBC戦が中止・延期になるほど猛烈な暴風が吹き抜けた。
今回のセオリーは基本的シーズナルパターン通りのネスト絡みの重量ある個体で揃えてくる事だというのは参加選手誰しもが理解していたことだろう。
スポーニング保護エリアとして釣り禁止の措置が施された坂東谷川と三日月湖の近隣で釣り可能なスポットに向かう選手あれば、キューヨシのスポーンといえばテトラを貫く選手もいた。
水位の変動は無くカレントもほとんど発生しないコンディションながら各選手はボートの操船とキャスト精度に神経をつかう。
狙い通りにバスを仕留めてきた選手は抜群のウェイトで上位に名を連ね、翻弄されてしまった選手は百戦錬磨のベテランといえどノーフィッシュ申告を行なう一戦となった。
優勝は相原照平選手。チャプター徳島のみに照準を絞って参戦を重ねた5年目で初のお立ち台が初優勝という快挙をみせた。下流のテトラやリップラップを攻略し、上位の誰もが優勝してもおかしくないハイウェイトバトルを征した。
準優勝は久次米良信選手。様々なフィールドのトーナメントに挑みつつも旧吉野川をホームとしている強者は下流域をメインに組み立てた勝負で良型を揃え、開幕戦から連続のお立ち台に輝いた。
3位には川村達郎選手。チャプター徳島のみ戦い続ける実力者が得意の春に魅せた!3572gは昨年同時期に開催された大会の優勝ウェイトを凌駕してお見事!2年連続の3位となった。
昨今、近畿や中国地方からの参戦者が増えて賑わうチャプター徳島である。様々なフィールドを経験している彼等が先入観の無い攻めを展開し多くのスポットや新しいパターンを見出して何度も上位入賞を果たすようになった。
しかし今回の大荒れコンディション&スポーン戦に於いては、4位の六車選手も含め昨秋~冬~春へと魚の動きを掴み続けてきた旧吉野川メインのローカル戦士たちの勝利となった。まさに「練習量は裏切らない」と言ったところか。
ただ5位入賞の柴田選手は池原・七色というキューヨシとは全く違う本格的リザーバーで表彰台経験もある腕前の選手。
ロコに言わせれば「勝負できるウェイトが出ない」シャローフラットで3440gをウェイインしたのは驚きであったとともに、まだまだ新しい発見と勝負ができる旧吉野川の魅力を再認識できたに違いない。
若者vsベテランの構図に追加して県外勢vs地元という熾烈な争いの様相を見せてきたチャプター徳島。
次戦はぐっと期間をあけて8月の開催となる。どんな戦いが繰り広げられるのか楽しみである。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 相原照平 | 3,949g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 久次米良信 | 3,680g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 川村達郎 | 3,572g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 六車駿一 | 3,515g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 柴田隆紀 | 3,440g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 北和広 | 3,323g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 谷口雅信 | 3,246g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 佐藤圭吾 | 3,145g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 佐藤健人 | 2,844g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 阿部大吾 | 2,491g | 2匹 | 21Pts. |
11位 | 森英樹 | 2,461g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 武市浩二 | 2,232g | 2匹 | 19Pts. |
13位 | 村山正剛 | 2,148g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 井原浩二 | 2,132g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 牧野陽平 | 2,090g | 2匹 | 16Pts. |
16位 | 大西弘也 | 2,076g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | 市川裕章 | 1,839g | 1匹 | 14Pts. |
18位 | 上木浩吉 | 1,580g | 2匹 | 13Pts. |
19位 | 坂本洋司 | 1,470g | 1匹 | 12Pts. |
20位 | 大久保光洋 | 1,395g | 2匹 | 11Pts. |
21位 | 藤井春平 | 1,244g | 3匹 | 10Pts. |
22位 | 中井優太 | 878g | 1匹 | 9Pts. |
23位 | 徳永潔 | 813g | 1匹 | 8Pts. |
24位 | 高戸和也 | 765g | 1匹 | 7Pts. |
25位 | 林恭平 | 704g | 1匹 | 6Pts. |
26位 | 村橋基礎 | 404g | 1匹 | 5Pts. |
27位 | 宝子丸憲康 | 259g | 1匹 | 5Pts. |
28位 | 三好教仁 | 237g | 1匹 | 5Pts. |
29位 | 石川秀夫 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
30位 | 新庄晃弘 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
31位 | 髙橋政義 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | 坂本信之 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | 安藝正雄 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | 上村利弘 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | 長谷川和博 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 村山正剛 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 松井大 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | 白井優 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
39位 | 植田誠寛 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
40位 | 大谷貴志 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
41位 | 横山修史 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
42位 | 山田一哉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
43位 | 竹本利正 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
44位 | 吉田早希 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
45位 | 蓮生隆芳 | -200g | 0匹 | 5Pts. |
46位 | 富永健太郎 | 0g | 0匹 | 0Pts. |
上位の釣り方
優勝:相原照平、3949g
<タックル>
①ロッド:シマノ ポイズングロリアス166L +、リール:シマノ アルデバランBFSXG、ライン:フロロ10Lb、ルアー:RAIDJAPN ファットウィップ5in
②ロッド:シマノ ポイズングロリアス1611MH、リール:シマノ メタニウムMGL HG、ライン:フロロ14Lb、ルアー:ドライブシャッド3.5in
③ロッド:シマノ ポイズングロリアス2511UL、リール:シマノ ヴァンキッシュC2000S、ライン:フロロ4Lb、ルアー:トルキーストレート4.8in
<エリア・スポット>
①②旧吉野川下流域消波ブロック帯
大正橋付近の掘れた所
③下流域リップラップ
<リグ・ヒットパターン>
①ジグヘッドワッキー1/16ozを北西風の弱いタイミングでシェイクしながらの巻き
②フリーリグ1/4ozを北西風の強いタイミングで使用
③風を利用してネコリグ1/32ozをドリフト気味のシェイク
コメント:念願の初お立ち台が初優勝と縁起の良い結果となりました。徳島チャプター運営スタッフの皆様毎回の運営ありがとうございます。トーナメントに出場しだして中々結果の出せない私を叱咤激励してくれるチームメイトや友人達。お前ならやれると背中を押し根気良くサポートしてくれる FishingSAKAI 酒井店長様、これで少し恩を返せたかなと思います。この優勝で慢心せず、これからも楽しむ事を忘れずしっかり釣っていきますのでこれからも宜しくお願いします。
準優勝:久次米良信、3680g
<タックル>
①ロッド/MACCA HUMC-66MLST、リール/SS AIR 8.1R、ライン/アブソルート8lb、フック/モスキート #0、フック/フッキングマスターリミテッド#1、ルアー/オスマンダFat6.5 #108 スカッパノン、ルアー/スタッガーワイド2.7 #116 シニカケギル
②ロッド/MACCA HUMC-67MH、リール/TATULA SV-TW6.3R、ライン/DEADORALIVE PremiumPower-Stout 14lb、ルアー/ルドラ-F
<エリア・スポット>
①下流 テトラ
②下流
<リグ・ヒットパターン>
①オスマンダはノーシンカーの穴釣り、スタッガーワイドはダウンショットの穴釣り
②壁際に捨て岩が絡むエリアをジャークで
コメント:2位と悔しい結果でしたが、やりきれたので満足です。いつも無理言って犠牲にしてる家族、そしてチーム釣連の皆、役員スタッフの皆様、サポート頂いているHIDEUP様、フィッシングサカイ様、イグニッション様、全員に感謝したいと思います。有り難うございました。
3位:川村達郎、3572g
<タックル>
①ベイトフィネス
<エリア・スポット>
①旧吉下流テトラ
<リグ・ヒットパターン>
①トルキーストレート3.8インチ5g DS、テトラの穴打ち
コメント:チャプター徳島スタッフの皆様、フィッシングサカイ様、チームの皆様、自分に関わる全ての皆様に感謝致します。本当にありがとうございます。
4位:六車駿一、3515g
<タックル>
①ロッド:TKDC-66ML-spiral クオッドライト、リール:アブガルシア LTX KTFカスタム、ライン:東レモノフィラメント エクスレッド8lb
②ロッド:TKIC-65MLST ブラックブライアー、リール:シマノ アルデバランBFS KTFカスタム、ライン:東レモノフィラメント エクスレッド8lb
<エリア・スポット>
①②馬詰テトラ帯、広島橋下流テトラ帯
<リグ・ヒットパターン>
①イマカツ イールクローラー5.5、1.8gネコリグでの穴撃ち。
②イマカツ ハドルフライ3.5、3.5gダウンショットでの穴撃ち。
①、②共、水深1.5m~2.5mまでの穴を丁寧に丁寧に撃つ!!肝は○○○です。
コメント:いつも素晴らしい大会を開催して頂いている会長はじめスタッフの皆様、本当に有難うございます。地元の方々の理解あっての大会開催、常日頃からの会長はじめスタッフの方々のご尽力には、本当に感謝しかありません。有難うございます。試合では今年は何をやっても噛み合わず、まさかお立ち台に立てるとは思っていませんでしたが、やっとの思いで少し結果が出た事に嬉しく思いますし、いつも快く送り出してくれる家族に感謝しています。これからも、少しでも結果に繋がるよう努力していきますので、今後ともよろしくお願い致します。参加された選手の皆さんお疲れ様でした。
5位:柴田隆紀、3440g
<タックル>
①ロッド:エバーグリーン・ヘラクレス・スパークショット、リール:G-nius
②ロッド:エバーグリーン・タクティクス、リール:メタニウム
<エリア・スポット>
①スロープ対岸より下流
②スロープ側下流
<リグ・ヒットパターン>
①ネコリグ、ツインテールリンガー1/32
②ノリーズ、タダマキ112
コメント:徳島でようやく釣らせていただきました。ラッキーでした。アウトドアハウスアオノ徳永さんに感謝いたします。ありがとうございました。