梅雨の晴れ間というよりすっかり夏本番じゃないかと感じるほどの暑いなか、旧吉野川でチャプター徳島第3戦エバーグリーンCUPが開催された。
河口堰を閉めて水位が徐々に上昇する間は、ほとんどカレントが無くて難しい。定石通りのカバー狙いか、ストラクチャーの陰を狙うか、それとも可能性の多いキューヨシで新しいパターンを見出す選手が出てくるのか?
フタをあけてみれば、極端に低い活性のなか一瞬のタイミングを合わせてきた選手やリアクションで口を使わせた選手が良型に巡りあい上位に名を連ねた。
優勝の植田誠寛選手は四国じゅうの様々なフィールド経験豊富な実力者。2014年と2016年の同時期7月に開催されたチャプター戦で表彰台に上がっている猛者は、この日も沈船というキーワードで絞込み2匹ながらキッカーを仕留め、2017年は頂点の座を射止めた。
準優勝は佐藤圭吾選手。今年度よりマスターズに参戦したため開幕戦と第2戦への出場は叶わなかったものの、さすが前年度のAOYを獲得しているチャンピオン!まともなサイズの個体を3本揃えたのは唯一彼のみだった。お見事な準優勝である。
3位には2016年間総合3位の久次米良信選手がランクイン。2013年の同大会でも優勝しており、厳しい状況でも苦手意識を持たずにアグレッシブに繊細な釣りを展開。たった3名だけリミット達成したうちの一人となり表彰台に輝いた。
半数の選手がノーフィッシュという厳しい一戦となったが、それがここ数年のキューヨシの夏大会でもあり、言い方を変えれば一本でも良型を絞り出してくれば入賞でき、さらにキッカーを追加できれば上位、そして表彰台が狙える大会でもある。
吉野川本流からの取水によって水位や水質が頻繁に移り変わる国内でも稀有なリバーフィールドには、まだまだ無限の可能性を秘めていることは、一度でも水面に出たことのあるアングラーなら誰しもが感じていることだろう。
「ハイウェイトバトルじゃないから」「あまり釣れないから」と敬遠せずに積極的な参戦を続けている選手たちは、間違いなく不参加の人たちより大きな差をつけて成長していくことだろう。
次戦もさほどイージーではないフィールドコンディションの大会が予想されそうだが、どんな驚きと釣果が飛び出すのか楽しみでならない。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 植田誠寛 | 2,575g | 2匹 | 30Pts. |
2位 | 佐藤圭吾 | 2,455g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 久次米良信 | 1,722g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 三好教仁 | 1,698g | 2匹 | 27Pts. |
5位 | 蓮生隆芳 | 1,697g | 2匹 | 26Pts. |
6位 | 武市浩二 | 1,696g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 佐藤健人 | 1,404g | 1匹 | 24Pts. |
8位 | 安藝正雄 | 1,318g | 1匹 | 23Pts. |
9位 | 宝子丸憲康 | 1,037g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | 平井清博 | 959g | 1匹 | 21Pts. |
11位 | 上川晃史 | 952g | 1匹 | 20Pts. |
12位 | 市川裕章 | 823g | 2匹 | 19Pts. |
13位 | 上村利弘 | 818g | 1匹 | 18Pts. |
14位 | 石川晴彦 | 686g | 1匹 | 17Pts. |
15位 | 亀井晴紀 | 648g | 1匹 | 16Pts. |
16位 | 相原照平 | 627g | 1匹 | 15Pts. |
17位 | 阿部大吾 | 566g | 2匹 | 14Pts. |
18位 | 清水和義 | 441g | 1匹 | 13Pts. |
19位 | 谷口雅信 | 415g | 1匹 | 12Pts. |
20位 | 徳永潔 | 379g | 1匹 | 11Pts. |
21位 | 牧野陽平 | 335g | 1匹 | 10Pts. |
22位 | 森北知宏 | 285g | 1匹 | 9Pts. |
23位 | 柴田隆紀 | 246g | 1匹 | 8Pts. |
24位 | 坂本信之 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
25位 | 髙橋政義 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
26位 | 森英樹 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
27位 | 乃村厳 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
28位 | 金田圭司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
29位 | 川村達郎 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
30位 | 坂本洋司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
31位 | 長谷川和博 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | 楠瀬貴司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | 林恭平 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | 村山正剛 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | 多田学 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 大西弘也 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 井原浩二 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | 井上学 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
39位 | 六車駿一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
40位 | 大谷貴志 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
41位 | 渡辺康司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
42位 | 山田一哉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
43位 | 白井優 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
44位 | 福光正樹 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
45位 | 本堂靖尚 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝:植田誠寛、2575g
<タックル>
①ロッド:スティーズ631ULLXS SP、リール:セルテート2004、ライン:フロロ4lb、ルアー:ドライブクローラー4.5ゴーストシュリンプ
②ロッド:スティーズ601MFB、リール:SSエアー8.1L、ライン:フロロ9lb、ルアー:ドライブスティック4.5ブルーギル
<エリア・スポット>
①川崎橋下流左岸のワンドとオーバーハングと沈船が絡むエリア
②沈船のオーバーハングのさらに下流のオーバーハング
<リグ・ヒットパターン>
①マス針のワッキーノーシンカー、サイト
②オフセットノーシンカー、オーバーハングにスキッピングしてフリーフォール
準優勝:佐藤圭吾、2455g
<タックル>
ロッド:FDNS 61L MGS Deez、リール:レボネオス Deez 2500HG、ライン:Barkley バニッシュレボリューション4lb、ルアー:DSTYLE D1 3.8in(ライトスモーク・ワカサギ)
<エリア・スポット>
三ツ合跡周辺~馬詰橋周辺にかけてのシャローフラット
<リグ・ヒットパターン>
D1 3.8のノーシンカーでサイト、ブラインドでトゥイッチからのフォールで釣っていく
コメント:マスターズ戦とチャプター徳島の1.2戦目が被っており、今年は3戦目から出場になりました。自分にとっては開幕戦となるので、良い順位で終えたいと思っていたので2位という結果で終わる事ができ、ホッとしました。これも、いつもお世話になっているDSTYLE様、ピュアフィッシングジャパン様、フィッシングサカイ様、いつもご指導して下さるチャプター徳島の先輩方のお陰です。ありがとうございます。最後になりましたが、参加された選手の方々、石川会長はじめとする運営スタッフの皆さん、暑い中お疲れ様でした。
3位:久次米良信、1722g
<タックル>
①ロッド:MACCA HUMC-66MLST、リール:SS-AIR81R、ライン:FLUORO 8lb、ルアー:ワッパー4inc
②ロッド:パワーフィネスロッド66ML、リール:15ルビアス2506、ライン:VARIVASハイグレードPE0.8 リーダー フロロ9lb、ルアー:ワッパー3inc
<エリア・スポット>
中流~上流
<リグ・ヒットパターン>
カバー奥にワッパーを入れ表層引きで誘いシェードの明暗でスローフォール
コメント:暑い中お疲れ様でした。役員スタッフの皆様いつも有り難うございます。そしてこんな私をサポートして下さるハイドアップ様、フィッシングサカイ様、イグニッション様に感謝です。次戦は勝てる様に頑張ります。
4位:三好教仁、1698g
<タックル>
テムジンスパイダー、バイオマスターC200、FCスナイパ3ポンド
<エリア・スポット>
川崎橋と今切川大排水の上流がわ
<リグ・ヒットパターン>
エコスワンプ ネコリグ 0.9グラム
コメント:朝一川崎橋で2回ラインブレイク。何とか1匹釣、三ツ合橋に行き何もなくもう一度川崎橋へ、アタリもなく今切川の大排水の上流で1匹で終了。今回はすごくラッキーでした。猛暑の中誰1人体調不良もなく終われたのでよかったです。次も皆さんよろしくよろしくお願いします。
5位:蓮生隆芳、1697g
<タックル>
①ロッド:FACT61ULST、リール:ヴァンキッシュc2000s、ライン:エクスレッド4lb
②ロッド:FACT511MHST、リール:アルデバランBFSXG、ライン:エクスレッド12lb
<エリア・スポット>
①今切スロープ上流矢板
②今切スロープ対岸
<リグ・ヒットパターン>
①スタッガーワイド2インチダウンショット、サイト
②ドライブスティック3.5、サイト
コメント:今回はまさか入賞できるとは思っていなかったので嬉しく思います。次戦も頑張ります。