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概要

そろそろ秋の気配が感じられるよになった9月5日、岡山チャプター第5戦エバーグリーンカップが高梁川で開催された。8月30日に台風16号が中国地方を直撃し、前週から水中の様子、岸辺の地形ともかなり変化したが、今シーズンの最終戦ということもあり、参加者数は今シーズン最高の87名で多いに盛りあがったトーナメントになった。
今回は大型のバスはなかなか登場しなかったが、中～小型のバスの活性は非常に高く、検量は長蛇の列となった。ウェイト的には1400～1800g台は1g でも順位が変わるくらいであり、バストーナメント本来のテーマである「他の選手より1gでもウェイトのあるバスを持ちこむ」という一点が改めて浮き彫りにされるような争いとなった。
今回のトーナメントを制覇したのは、岡田義広選手。愛艇スキーターを1番フライトで上流へ向けてダッシュさせ、馬の背エリアのブッシュをエコギア・バグワンツとズーム・スピードクローのテキサスリグで攻め、1本目から1.3キロのキッカーをゲットし、開始後30分でリミットメイク。旧船穂橋跡で1本を入れ替えてウェイトアップを果たし、自分では「苦手だ」という高梁川のトーナメントで前回第4戦4位入賞に続くお立ち台となった。
2位の清川将志選手は旧霞橋周辺を攻め、こちらもスタート後30分でリミットメイク。今シーズン各地のトーナメントで威力を発揮しているスワンプクローラーとチビアダーのネコリグを駆使しての準優勝となった。
3位の山下正倫選手も旧霞橋へ向かい、こちらもスワンプクローラーのネコリグで2匹、馬の背エリアのブッシュで3インチパワーホッグテキサスリグでもう1匹をヒットさせてリミットメイクして入賞となった。
4位・鳥越英治選手はJR橋梁下流の中州と高梁川大橋下流の島周辺を繰り返し攻めて初の表彰台、5位の塩見友広選手は馬の背エリアの流木とウィードのポケット・エッジ・パッチという「ウィード攻めの基本ポイント」を攻めて入賞。今回の上位入賞者はほとんどがスタート後30分ほどでリミットをそろえており、最初に入ったポイントで確実にバスをキャッチできるかがキーとなった。
今回のトーナメントで岡山チャプターも2004年度の全日程を終了し、年間総合成績を発表した。
今年度の岡山チャプター・アングラーオブザイヤーに輝いたのは塩見友広選手。真冬の第1戦を19位で発進した塩見選手は、第2戦優勝、第3戦2位と確実にポイントを重ね、2位に31点の大差をつけて2年ぶり2度目の栄冠となった。まもなく23歳になるという若さから想像もできないほどのテクニックとセンスの持ち主で初登場の2001年以来、JB旭川ダム戦を含む中国地方のトーナメントを席巻。今後益々の活躍が期待される。
2位には今回の3位入賞でジャンプアップを果たした山下正倫選手。第3戦(旭川ダム)でノーフィッシュがあった以外は安定したスコアでポイントを獲得しての入賞となった。3位には目黒靖朗選手、4位にはベテラン・池田茂生選手、5位には千葉潤一選手が入賞。いずれも真冬のコンディションに逆戻りしたように厳しかった第1戦でポイントを獲得して開幕から上位をキープした選手が上位ランキングを占めた。
ランキング8位までの選手には、9月26日に高知県・早明浦ダムで開催される「NBC中四国ブロックチャンピオンシップトーナメント」の出場権が与えられた。岡山チャプターの代表として活躍が期待される。
今シーズンも無事に全日程が終了しました。参加選手の皆さんのマナーとモラルにより、事故や問題も起きずにシーズンを終える事ができ、スタッフ一同心から感謝しております。今年度から新たなスタッフを迎えて、一部不慣れなためにご迷惑をおかけした部分もあったかと思いますが、来シーズンは、尚一層努力して皆さんとともに楽しく、ハイレベルなトーナメントを展開して行きたいと思います。
また、今シーズンの各大会にご協賛頂きましたスポンサー各社様にも、スタッフ一同心から感謝しております。

選手の皆さん、ぜひ来年も岡山のトーナメントフィールドでお会いしましょう。スタッフも楽しみにしています!

成績表