2014年チャプター岡山・第5戦イマカツCUPが8月24日、岡山県・高梁川で開催された。
この夏、晴れの国にも拘らず雨の多い岡山県。大会数日前にも上流付近でまとまった雨が降り、通常より濁り流れ共に増した状況。通常この時期の定番は上流だが、一気に5℃近く下がった水温の影響もあり、上位組もほぼ全域で釣って来た。
そんな最終戦を制したのは、福山から参戦の中山義久選手。前日プラに入れなかったが、濁りに着目しストラクチャーをメインに狙い3本揃えて嬉しい初優勝を手にした。準優勝は久しぶりにチャプター岡山に参戦した大谷慎一選手。通称チクワ沖の4mをディープクランクで攻め、この日最大となる1本で2731gを頭に3キロオーバーを持ち込んだ。3位には第4戦に続き連続入賞となった田渕文久選手。中流・JR橋脚をネコリグで攻め、2キロ弱のキッカーを仕留めた。4位には参戦3年目となる郡野信一選手。下流・中洲の先端をジンクス、モグラチャターの巻きで攻略。1本で2141gのスーパーキッカーを含む3本で念願の初入賞を果たした。5位には今年度チャプター旭川の年間チャンピオンとなった三宅弘選手。スロープ対岸中州付近をモグラチャターで攻め、1本ながら2441gのビックフィッシュをウエインした。
今大会にあたりご協賛頂きました株式会社イマカツ様には多数の商品をご提供頂き、最終戦を大いに盛り上げて頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
同時に年間表彰も行われ、上位5人が7ポイント差という混戦状態で迎えた最終戦、2014年チャプター岡山・年間優勝者は、2011年チャプター岡山・年間優勝者でもある井筒正俊選手。
今シーズンの井筒選手は、第1戦でいきなり優勝、第2戦・6位、第3戦・NF、第4戦・9位、第5戦・6位と、本人も外したと言っていた第3戦以外はシングルフィニッシュと安定した成績で、お互いライバル視?している昨年のチャンピオンの千葉選手、岡山を代表するアングラーの一人である塩見選手を押さえ見事3年ぶりにタイトルを奪還した。
これまでも数々の伝説を残してきた井筒正俊選手。かつて2003年、岡山からの参戦というハンデをもろともせず、JBウエスタン早明浦ダムにて年間優勝するも、翌年諸事情によりトーナメントシーンから忽然と姿を消して数年。2010年に復帰するも全戦参戦ならず。しかし翌年には見事年間タイトルを獲得。その実力を改めて他の選手に知らしめた。翌年の2012年も年間6位と見事な成績を残していたにも拘らず、昨年再びトーナメントシーンから諸事情によりまたしても忽然と姿を消したが、2014年再び不死鳥の様に蘇ったのだった。そして今年は今まで権利を獲得しながら諸事情で参加出来なかった中国四国ブロック大会が、地元高梁川開催という事で遂に参加出来る事に。また新たな伝説を作ってくれるのか?注目して行きたい。
そんな井筒選手と最後まで年間タイトルを争ったのは、2012年の年間優勝者でもある谷川智士選手。第2戦ではNFだったものの、第3戦の優勝を含め残り4戦は全てシングルフィニッシュ。井筒選手とは同ポイントとなり、2009年に続きウエイト勝負で2位となった。年間3位には最終戦を暫定トップで迎えた近藤哲平選手。最終戦もリミットメイクするものの、あと一歩届かなかった。年間4位には、今シーズン参加選手中唯一全戦ウエインした末光啓史郎選手。年間5位には今シーズンJB旭川の年間タイトルを奪還した塩見友広選手がランクインした。
今大会で中国四国ブロックチャンピオンシップを除く、チャプター岡山2014年度の通常日程を大きな事故やトラブルも無く、無事終える事が出来ました。
今期チャプター岡山開催にあたり、各大会に多数の商品を提供して頂きましたスポンサー各社様、協賛加盟店様(クニヤス様、マニア様、リード様)、関係各位様、参加選手の皆様にスタッフ一同心からお礼申し上げます。
また来年度もチャプター岡山をよろしくお願いします。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 中山義久 | 3,643g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 大谷慎一 | 3,315g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 田渕文久 | 2,687g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 郡野信一 | 2,683g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 三宅弘 | 2,441g | 1匹 | 26Pts. |
6位 | 井筒正俊 | 2,387g | 2匹 | 25Pts. |
7位 | 谷川智士 | 2,033g | 2匹 | 24Pts. |
8位 | 守屋明斉 | 1,987g | 2匹 | 23Pts. |
9位 | 原田宏志 | 1,906g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | 三浦純一 | 1,817g | 1匹 | 21Pts. |
11位 | 三島毅士 | 1,732g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 那須仁司 | 1,679g | 2匹 | 19Pts. |
13位 | 塩見友広 | 1,001g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 宇野堅二 | 902g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 近藤哲平 | 875g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | 武下和宏 | 867g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | 末光啓史郎 | 789g | 3匹 | 14Pts. |
18位 | 大島洋之 | 730g | 2匹 | 13Pts. |
19位 | 細川修平 | 466g | 2匹 | 12Pts. |
20位 | 黒杉哲雄 | 407g | 2匹 | 11Pts. |
21位 | 助迫啓吾 | 392g | 1匹 | 10Pts. |
22位 | 鈴木健二 | 362g | 1匹 | 9Pts. |
23位 | 佐々木英樹 | 297g | 1匹 | 8Pts. |
24位 | 竹井裕貴 | 292g | 1匹 | 7Pts. |
25位 | 中田淳志 | 264g | 1匹 | 6Pts. |
26位 | 有木隆記 | 263g | 1匹 | 5Pts. |
27位 | 小郷順弘 | 252g | 1匹 | 5Pts. |
28位 | 大田裕貴 | 242g | 1匹 | 5Pts. |
29位 | 藤村耕司 | 231g | 1匹 | 5Pts. |
30位 | 千葉潤一 | 216g | 1匹 | 5Pts. |
31位 | 西平和人 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | 小谷睦 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | 佐々木洋輔 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | 百々洋人 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | 青山和広 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 日谷浩一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 後田誠一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | 川畑尚久 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝 中山義久選手
ポイント: 中下流域
ロッド; パームスエッジプライド665、663
リール: シマノ メタMg7
ライン: 東レ ハイグレード14ポンド、12ポンド
ルアー: OSP03ハンツ7g+ゲーリーエコグラブ、スマイルワーム・マミー
リグ/ウエイト: ヘビダン5g
タクティクス: 前日プラには入れなかったので、当日の水の状態を確認した所、かなり濁りが入っていた為、ストラクチャーを意識して釣りをしました。バイパス玉島側の護岸の切れ目で1匹。JR橋脚と船穂橋橋脚で釣りました。
コメント: 何時も仲良くしてくれる皆と、地元のチームの仲間、家族に感謝したいと思います。
準優勝 大谷慎一選手
ポイント: 下流域
ロッド: ダイワスティーズ
リール: ダイワT3
ライン: サンライン・マシンガンキャスト12ポンド
ルアー: OSPブリッツMAXDR
タクティクス: プラ無しで、今年初めての高梁川だった。濁りが入っていたので、巻いて釣る事にした。水通しを考えて橋脚を通すがダメで、チクワ沖の4mにディープクランクを通した。全てそのポイントでキャッチ出来た。
コメント: 久しぶりにお邪魔させて頂き、ありがとうございました。World Anglers Orderをよろしくお願いします。
第3位 田渕文久選手
ポイント: 中流域
ロッド: MH、ロデオライドL
リール: TDZ、ルビアス
ライン: 10ポンド、3ポンド
ルアー: ピッチンパドル、ネコストレート5インチ
リグ: ジカリグ10g、ネコリグ1/32
タクティクス: JR橋脚をネコリグで、JR橋脚下の木をジカリグで釣った。雨の後の流れ込みをネコリグで釣った。
コメント: 仲良くして頂いている方々、ありがとうございます。
第4位 郡野信一選手
ポイント: 下流域
ロッド: デュナミスTHP71H、カレイドTKLC610MX
リール: アブ・モラムSX3600Mag、PC6
ライン: モーリス・デッドオアアライブ16ポンド
ルアー: イマカツZINX1/2、モグラチャター1/2
タクティクス: 下流の中州の先端の流れに当たる場所に時間を空けて何度も入り直して釣る。
コメント: 参戦3シーズン目で初めて入賞です。色々とアドバイスして頂いた方達に感謝します。
第5位 三宅弘選手
ポイント: 中流域
ロッド: ENG65CMJ
リール: PX68L
ライン: デッドオアアライブ12ポンド
ルアー: モグラチャター1/2
タクティクス: スロープ対岸の中州先端辺りに生えているウィードに引っ掛けて外れた瞬間にバイトがありました。
コメント: 毎週末釣りに行かせてくれる家族に感謝します。