2016年7月24日、愛媛県野村ダムにてノリーズ&プロショップめがねのタカイCUPが開催されました。四国地方の梅雨明けから1週間、夏水位に調整された野村ダムは、満水時に比べて約70%の水位で安定していた。水質は全体的にステインで、支流稲生川の最上流がクリアな状態だった。減水の影響で湖岸は干上がり、上流から下流にかけて変化の少ない土のバンクや岩盤が延々と続いていた。流れ込みの流入量が多い稲生川最上流部と、最下流にある取水塔ワンドのクリークエンド、板ヶ谷橋下の循環器エリアには大量のベイトフィッシュが目視できた。6月初旬に開催されたTOP50戦で初日と2日目にトップウエイトを輩出した肱川最上流部は瀬と化している事から、稲生川、最下流のワンド、循環器エリアをメインにパターンを組む選手が多く見られた。大会開始から曇り掛かった天候で風は無風に近く、見るからにタフなコンディションが予想された。優勝した岩井謙亮プロは、最下流のワンド最奥にある峡谷をフロッグとリーダーレスダウンショットで攻略した。峡谷の浮ゴミ越しにフロッグを投げて2本、フロッグのミスバイトをエリートクロー3インチの3.5gリーダーレスダウンショットで拾い直してリミットメイク、2777gをウエインして栄冠を勝ち取った。魚影は濃いがフイールドの規模は大きくない野村ダム。TOP50戦で叩かれた後に急激な減水といったプレッシャーと環境の変化からか、全体的にウエイトが伸びない結果となった。年間タイトル争いは、開幕戦からの2連勝でトップを独走していた石川晴彦プロが11位とやや失速。変わって今回優勝した岩井プロが3戦連続表彰台となり、トータル86ポイントを獲得してトーナメントリーダーに躍り出た。3位とは大きくポイント差が開いている事から、年間は早明浦の覇者岩井プロ対四国最強のトーナメンター石川プロの一騎打ちに絞られた感がある。次回最終戦は、8月26日に同じく灼熱の野村ダムで開催される予定だ。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 岩井謙亮 | 2,777g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 福田祐気 | 2,775g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 普光江哲也 | 2,533g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 髙橋政義 | 2,495g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 植田誠寛 | 2,446g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 上村利弘 | 2,370g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 石川秀夫 | 2,300g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 菊池芳郎 | 2,277g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 武田和志 | 2,233g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 大西弘也 | 2,165g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | 石川晴彦 | 2,045g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 吉村真幸 | 1,870g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 井原浩二 | 1,756g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 寺田直人 | 1,661g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 伊藤達弥 | 1,477g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | 篠永修一 | 1,466g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | 坂本信之 | 1,451g | 3匹 | 14Pts. |
18位 | 岸本司 | 1,376g | 3匹 | 13Pts. |
19位 | 普光江たけし | 1,246g | 3匹 | 12Pts. |
20位 | 藤澤宏樹 | 1,242g | 3匹 | 11Pts. |
21位 | 金子博文 | 1,240g | 3匹 | 10Pts. |
22位 | 井上学 | 1,233g | 3匹 | 9Pts. |
23位 | 久次米良信 | 1,210g | 3匹 | 8Pts. |
24位 | 浜田則夫 | 1,209g | 3匹 | 7Pts. |
25位 | 藤井春平 | 1,066g | 3匹 | 6Pts. |
26位 | 田所郁昭 | 905g | 3匹 | 5Pts. |
27位 | 宮本拓哉 | 776g | 2匹 | 5Pts. |
28位 | 赤松克弘 | 730g | 2匹 | 5Pts. |
29位 | 山原新平 | 730g | 3匹 | 5Pts. |
30位 | 村上仁 | 716g | 3匹 | 5Pts. |
31位 | 乃村厳 | 705g | 2匹 | 5Pts. |
32位 | 橋本幸司 | 650g | 3匹 | 5Pts. |
33位 | 窪田廉 | 183g | 1匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝 岩井謙亮 選手 2,777g
<エリア>
最下流ワンド奥の洞窟
<釣り方>
フロッグ
フロッグにミスバイト後の3.5gリーダーレスダウンショット
〈タックル〉
ロッド:LUXXEサーミス677
リール:ジリオンSV-XXHL
PE55lb.
ブータフロッグ
ロッド:LUXXE ATS05 B68L
リール:T3 AIR
フロロ8lb.
エリートクロー3inch
〈メッセージ〉
前回の悔しい悔しい2位からまったく同じフロッグパターンでリベンジ成功。ブータフロッグ、マジで釣れます‼スタッフの皆さんお疲れ様でした。
SACならびに地元の皆さん、野村ダムという素晴らしいフィールドに感謝です。ありがとうございました。
第2位 福田祐気 選手 2,775g
〈エリア〉
① 稲生川スロープ対岸のインレット周りのフローティングカバー
② 稲生川のスローエリア内の狭くなる所の岩盤の岬
③ 会場前
〈釣り方〉
① エスケープツイン5gチェリーリグをカバー直下でロングシェイク
② エスケープツイン5gチェリーリグをフォール
③ イールクローラ-の1/64ozネコリグをフォール
〈タックル〉
①② ロッド:カレイドインスピラーレ66MH
ライン:フロロ14lb
ルアー:エスケープツイン5gチェリーリグ
③ ロッド:ポイズンアルティマ64UL
ライン:フロロ5lb
ルアー:イールクローラー5.5インチ 1/64ozネコリグ
〈メッセージ〉
いつもお世話になっているS.T.G、P-GETの皆様、一緒に釣りをしてくれる方々、その他私に係わる皆様のおかげで準優勝することができました。
また、石川会長をはじめスタッフの皆様、西予市商工会の皆様、地元の皆様おかげで毎回すばらしい大会が開催できる事に感謝いたします。最終戦もよろしくお願いいたします。
第3位 普光江哲也 2,533g
〈エリア〉
最下流循環器左側岬
〈釣り方〉
岬周り、張り出した岩にネコリグをキャスト
〈タックル〉
ダイワバトラー スカイフラッシュ
スピニングリール2500番
サンラインFCスナイパー4ポンド
ダイワネコストレート グリパン
0.9グラムネコリグ
〈メッセージ〉
いつもお世話になっているスタッフ、地元の皆さんありがとうございます。
仲良くしてくれているチームメイトのみんなありがとう。
第4位 髙橋政義 選手 2,495g
〈エリア〉
中流域・・・岩盤+立木エリア
下流・・・循環器の流れが絡む岩盤エリア
〈釣り方〉
サイトをメインにリーダーの短いダウンショットで上下の動きのリアクションでの食わせ。
〈タックル〉
・ショートリーダー(2㎝程)ダウンショット
マブリーチ3インチ+ゴブリンバット1.8g
・ハイドアップ
スライドフォールジグ5g+スタッガーワイド3.3
〈メッセージ〉
スポンサーのノリーズ様、プロショップめがねのタカイ様、チャプター愛媛石川会長&運営スタッフの皆さま、西予市野村町の皆さまのお陰で入賞する事が出来ました。ありがとうございました。
第5位 植田誠寛 選手 2,446g
〈エリア〉
本流の上流域
〈釣り方〉
ドライブクローラー4.5インチ(ノーシンカー)
オリカネ虫
ドライブスティック3.5インチ(ノーシンカー)
〈タックル〉
スピニングUL フロロライン4ポンド
バトラークリプトン PE0.5号 リーダーフロロ10ポンド
バトラークリプトン フロロ4ポンド
〈メッセージ〉
最終戦もお立ち台ねらってがんばります。