2015年9月13日、愛媛県野村ダムにてチャプター愛媛最終戦エバーグリ-ンCUPが開催されました。7月の第4戦から約2ヶ月が経過、9月に入ってからは雨の日が多く、日中と朝晩との寒暖差が大きくなり始めていた。ダムの水位は第4戦と同じで約70%、湖岸線は地形変化に乏しく、数は釣れるがサイズが出ないといった状況だった。例年ならば板ヶ谷橋付近の循環器エリアが本命視されるのだが、今回は設置されている全ての循環器が作動していなかった。肱川の最上流部では、落ち鮎を捕食するコンディションの良い個体が確認できたが、常に岸とボートからのプレッシャーを受けていて、メインパターンに組むにはリスクが高いと思われた。夏から秋にかけての季節の変わり目、数日前の大水からの回復直後、夏水位、循環器の不動といったキーワードから、各選手がどのエリアでどの様に釣ってくるのか非常に楽しみなトーナメントになった。今回優勝したのは、四国Jrチャプターから参戦を続ける稀代のネコリグマスター寺田直人選手。稲生川の最上流で53cm、2200gのビッグバスを筆頭にリミットを揃えて4114gをウエイン。2位に1キロ近い大差を付ける貫禄の優勝を飾った。2015年度の年間タイトルは、今回3位に入賞した大西弘也プロが獲得した。ここ数年、野村、早明浦、旧吉、旭川といった各フィールドで好成績と実績を積み上げ、一目置かれる存在となっていた大西プロ。タイトル獲得は自信へとつながり、今後の戦略や技術に一層の磨きを掛けるだろう。今季を振り返って見ると、大西プロを始めとする第3世代の選手やニューフェイスの選手が台頭して来ている事に気付かされた。四国にNBCチャプターが発足してから30年近くが経つ。これまでに幾つもの世代交代や群雄割拠を見てきたが、現状は正にその局面を迎えようとしている。四国のリザーバーの頂点に君臨するのはいったい誰か?来年もまた熱き戦いが繰り広げられそうだ。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1位 | 寺田直人 | 4,114g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 大西弘也 | 3,213g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 石川晴彦 | 3,183g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 橋本幸司 | 2,829g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 牧野陽平 | 2,663g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 岩井謙亮 | 2,658g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 小川修司 | 2,478g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 井原浩二 | 2,319g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 大久保光洋 | 2,140g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 武田和志 | 1,952g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | 浜田則夫 | 1,936g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 亀岡広嗣 | 1,933g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 松田拓也 | 1,914g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 大谷貴志 | 1,910g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 吉村真幸 | 1,868g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | 石川秀夫 | 1,750g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | 普光江哲也 | 1,677g | 3匹 | 14Pts. |
18位 | 伊藤達弥 | 1,668g | 3匹 | 13Pts. |
19位 | 窪田廉 | 1,598g | 3匹 | 12Pts. |
20位 | 篠永修一 | 1,402g | 3匹 | 11Pts. |
21位 | 藤澤宏樹 | 1,250g | 3匹 | 10Pts. |
22位 | 普光江たけし | 1,212g | 3匹 | 9Pts. |
23位 | 宇都潔 | 1,134g | 3匹 | 8Pts. |
24位 | 松田隆文 | 1,060g | 3匹 | 7Pts. |
25位 | 角元孝生 | 1,037g | 3匹 | 6Pts. |
26位 | 宮本拓哉 | 1,022g | 3匹 | 5Pts. |
27位 | 井上学 | 1,006g | 3匹 | 5Pts. |
28位 | 澤村泰仁 | 998g | 3匹 | 5Pts. |
29位 | 福田祐気 | 960g | 2匹 | 5Pts. |
30位 | 久次米良信 | 960g | 3匹 | 5Pts. |
31位 | 槇海渡 | 920g | 3匹 | 5Pts. |
32位 | 髙橋政義 | 916g | 2匹 | 5Pts. |
33位 | 赤松克弘 | 813g | 3匹 | 5Pts. |
34位 | 菊池芳郎 | 449g | 1匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝 寺田直人 選手 4,114g
〈エリア〉
稲生川最上流と板ヶ谷橋付近の岩盤
〈釣り方〉
稲生川最上流では、流れのあるところにダイレクトにルアーをキャストして(流れにのせて喰わせる)2㎏オーバー
板ヶ谷橋付近の岩盤では、岩が張り出しているところにキャストして1200g
〈タックル〉
ロッド:メガバスF1-63XS
リール:レアニウム2500S
ライン:FCスナイパー5ポンド
ルアー:イールクロラー7インチ (ウォーターメロンペッパー) ネコリグ
シンカー:1/64oz
〈メッセージ〉
石川会長をはじめスタッフのみなさん1年間お疲れ様でした。そしてありがとうございます。来年もみんなの力を合わせてチャプター愛媛を盛り上げていきましょう。
第2位 大西弘也 選手 3,213g
〈エリア〉
上流スローエリア手前のワンド
〈釣り方〉
テキサスリグをゴミ溜まりに打つ
〈タックル・メソッド〉
ブルーマイスター7 メタニウム シューター16lb
テキサスリグ8.8g バイズノイジークロー(スカッパノン)
中流スロープ対岸下流 ゴロタ テキサスリグをゴロタに打つ
ヘラクレス7 メタニウムmg7 シューター20lb
テキサスリグ8.8gバイズクロー4.5インチ(カメレオンレッド)
中流スロープ対岸ワンド ゴロタにテキサスリグを打つ
ヘラクレス7 メタニウムmg7 シューター20lb テキサスリグ8.8g
バイズクロー4.5インチ(グリーンパンプキンシード)
〈メッセージ〉
年間チャンピオンを取得でき、うれしく思います。トーナメントは苦い思い出も多いですが続けて良かったと思えた1日でした。石川会長はじめ役員の皆様一年間ありがとうございました。
晩御飯など誘ってくれるアットホームなチャプターですので、他のチャプターに出ている人、これからチャプターに出ようかなと思っている人!どしどし参加、お待ちしています。
第3位 石川晴彦 選手 3,183g
〈エリア〉
Aスロープ上流岩エリア
Aスロープ下流テトラエリア
〈釣り方〉
大岩、テトラをエスケープツインのテキサスリグで探り、キッカーフィシュ2本
〈タックル〉
ロードランナーストラクチャー6100MH+アルデバラン黒+FCスナイパー12ポンド
5gテキサスリグ+エスケープツイン(バンドウカワエビ)
〈メッセージ〉
私をサポートしてくださるサンライン様、ノリーズ様、アルティメイトワールド様、いつもありがとうございます!
年間の掛かった最終戦、いつも以上に気合いを入れて望みましたが、後1本が獲れず、数十グラムに泣きました。
まだまだ修業が必要だと痛感する試合となりました。来期からもっともっと精進します!
チャプター愛媛石川秀夫会長をはじめ、チャプター愛媛スタッフの皆様、地元西予市商工会のみなさま、明間地区のみなさま、1年間本当にお世話になりありがとうございました!来期もよろしくお願い致します!
第4位 橋本幸司 選手 2,829g
〈エリア〉
板ヶ谷橋周辺
〈釣り方〉
フットボールジグのフォール
〈タックル〉
ロッド:ダイワ BA-LTD701MHFB
リール:ダイワ TD-Z
ライン:フロロ12lb
ジグ:OSP 03ハンツ1/2oz
トレーラー:ハイドアップ スタッガーオリジナル3インチ
〈メッセージ〉
前回に続き入賞することができ、大変うれしく思います。運営スタッフの皆様のおかげで楽しい試合ができました。来年もよろしくお願いします。
第5位 牧野陽平 選手 2,663g
〈エリア〉
大会本部横上流
〈釣り方〉
サイトフィッシング
〈タックル〉
ロッド:ブルーシリーズクロスアイ65L
リール:イグニス
ライン:東レ・エクスレッド3lb
ルアー:自作スモラバ0.45g and 3.9inベティ
〈メッセージ〉
最終戦、5位入賞でき嬉しく思います。初戦優勝からスタートしたチャプター愛媛。
しかし、その後良い結果が出せず苦しい試合が続きましたが、ようやく日々の努力がむくわれました。
サポート頂いている、ガンクラフト様、東レフィッシング様ありがとうございました。そしてチャプター愛媛スタッフの皆様一年間素晴らしい運営ありがとうございました!