日中は暖かくなるとの天気予報に影響されて薄着してくると早朝は身震いするくらいまだ寒い早春の日にチャプター徳島の開幕戦サンライン&アルティメイトワールドCUPが旧吉野川で開催された。
前々週に同フィールドで開催されたJB戦に於いてもプロアマ2名乗船ながら半数以上がノーフィッシュという厳しい状況であった。
もちろん、きっかけさえあれば『春爆』を期待できるだけのポテンシャルを秘めているフィールドだけに勝負に出る選手も多いだろうと、スタート前の選手たちの顔つきや入念なタックル準備からも伺えた。
枯れ残りから育成しはじめたベジテーションやブッシュ、春を意識しはじめた個体が差してくる間際に一息つくコンタクトポイント、素早い水温上昇と新鮮な水質の複合要素が期待できる川幅が広いエリアでのショアライン沿いブレイク近辺などが狙い目となることはキューヨシに通う誰もが知っているはず。
ただしカレントやベイトとなるものの動き等々、狙うべきタイミングをはかるのに多くの選手が苦労した。反面、そこにうまくアジャストしてきた選手たちが上位に名を連ねることになった。
優勝は山田一哉選手。旧吉野川をメインフィールドとする地元トーナメンターのなかでは考え方も行動力もリーダークラスの存在となる男が今切川を縦横無尽に釣り巡り、河川特有の長い長いブレイクラインからホットスポットを探し当てて攻略!堂々の初優勝を飾った。
準優勝の亀井晴紀選手は前々週のJB戦に続いての表彰台。少年時代から陸っぱり大会で常勝している旧吉野川はもはや「庭」ともいえる実力者は、本筋の上流から下流まで自分の引き出しをフルに発揮して唯一のリミットメイクを達成した。
3位の井上学選手は全国トレイルのJBマスター戦を現役で続けているベテラン選手。今回人気エアリアとなった今切川のなかで北島応神大橋周辺を攻略、貴重な2本のキーパーを仕留めて上位入賞を果たした。
例年春に強い阿部選手が1740gの良型を持ち込んで4位につけ、満を持して初参戦となる森本選手が見事な1564gフィッシュで表彰台を手にした。
年間争いとしては小バス一本でも持ち込んでポイントを稼いだほうが有利だが、ほとんど全ての選手が勝負に出た今回の一戦というのは緊張感とともにワクワク感が半端ないものとなった。
清掃活動等の環境保全活動を通して地元との有効関係を継続させてこそ開催することができるチャプター徳島・・・次戦はアングラー側からの自発的フィールド保全を兼ねてスポーン絡みのエリア制限がかかるかもしれない4月21日に開催される。
春の嵐をものともしない重量級のハイウェイトバトルに注目したい。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | J四28 | 山田一哉 | 2,589g | 2匹 | 30Pts. |
2位 | J四08 | 亀井晴紀 | 2,420g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | マ020 | 井上学 | 1,880g | 2匹 | 28Pts. |
4位 | 61053 | 阿部大吾 | 1,740g | 1匹 | 27Pts. |
5位 | 61610 | 森本雅雄 | 1,564g | 1匹 | 26Pts. |
6位 | マ024 | 佐藤健人 | 1,415g | 1匹 | 25Pts. |
7位 | J四18 | 久次米良信 | 1,230g | 1匹 | 24Pts. |
8位 | J四15 | 西岡一樹 | 1,196g | 1匹 | 23Pts. |
9位 | J四03 | 白井優 | 1,182g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | J旭26 | 藤井春平 | 1,040g | 1匹 | 21Pts. |
11位 | 61354 | 北和広 | 955g | 1匹 | 20Pts. |
12位 | J四24 | 植田誠寛 | 752g | 1匹 | 19Pts. |
13位 | 61057 | 濱松祐司 | 577g | 1匹 | 18Pts. |
14位 | J旭29 | 大西弘也 | 449g | 1匹 | 17Pts. |
15位 | 60925 | 坂本洋司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
16位 | 61053 | 川村達郎 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
17位 | 61056 | 上村利弘 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
18位 | 61129 | 市川裕章 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
19位 | 61221 | 谷口雅信 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
20位 | 61253 | 坂本信之 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
21位 | 61286 | 上木浩吉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
22位 | 61288 | 林恭平 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
23位 | 61292 | 河野友哉 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
24位 | 61313 | 坂野純平 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
25位 | 61391 | 安藝正雄 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
26位 | 61407 | 長谷川和博 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
27位 | 61527 | 楠瀬貴司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
28位 | 61547 | 平井清博 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
29位 | J四04 | 佐藤圭吾 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
30位 | J四11 | 六車駿一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
31位 | J四13 | 三好教仁 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
32位 | J四24 | 井原浩二 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
33位 | J四26 | 竹本利正 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
34位 | J四32 | 相原照平 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
35位 | J四34 | 石川秀夫 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝:山田一哉、2589g
<タックル>
スピニング65UL、シマノ2500、フロロ3lb
<エリア・スポット>
今切川全域
<リグ・ヒットパターン>
水深1.5~3.5メートル域にあるブレイクに、フリリグ1.8㌘+カットテールを使ってのボトムバンプ
コメント:チームメイトや、沢山の方のお陰で、やっと優勝することができました。ありがとうございました。
準優勝:亀井晴紀、2420g
<タックル>
①エバーグリーン ビースティンガー、ヴァンキッシュ2500s、エクスレッド4ポンド、IKスピンジャーク
②スティングレイ66、アルデバラン、エクスレッド7ポンド、アベラバ2.7g
③スティングレイ66、アルデバラン、エクスレッド7ポンド、アンクルゴビー3in
<エリア・スポット>
①旧吉野川下流
②旧吉野川上流
③
<リグ・ヒットパターン>
①遠浅バンクでのスローリトリーブ
②水路回りをスローリトリーブ
③沈んだブッシュに引っ掻けてロングシェイク
3位:井上学、1880g
<タックル>
①②ソリットティップロッド、スピニングリール、シューター3lb
<エリア・スポット>
①北島応神大橋アウト側の橋脚
②北島応神大橋下流リップラップ
<リグ・ヒットパターン>
①②ジグヘッド1.3g
コメント:いつもお世話になっているアルティメイトワールド田渕さん、大会運営スタッフの皆様ありがとうございました。
4位:阿部大吾、1740g
<タックル>
フィッシュアロー フラッシュJ3(コサンアユ/シルバー)、リューギヴェスパ1/32、61ULソリッド、2500番スピニング、サンラインFCロックバイト3lb
<エリア・スポット>
今切川中流域のリップラップ
<リグ・ヒットパターン>
リップラップに対し平行にジグヘッドでミドスト
コメント:ミスが悔やまれますが、良いスタートが出来ました。スタッフの皆様、選手の皆様、ありがとうございました。
5位:森本雅雄、1564g
<タックル>
FACT 65ULST、2000番、バスザイルマジックハードR4ポンド、1/16オンスジグヘッド+アントライオン2.7(グリーンパンプキン)
<エリア・スポット>
今切川南岸テトラ
<リグ・ヒットパターン>
水門より少し沖にあるテトラをボトムに擦り付けるようにずる引きしながらステイの時間を長くとりバイトに持ち込んだ。
コメント:初参戦でしたが、チャプター徳島の皆さんの丁寧で親切な指導のおかげで、困ることもペナルティーをもらうこともなく、気持ちよく大会に参加させていただくことができました。チャプター徳島のスタッフの皆さん、いつもサポートして頂いているエバーグリーン様、ありがとうございました。