遅れに遅れた四国地方の梅雨入り。6月26日での梅雨入り発表は、平年よりも21日遅れとなり、野村ダムの貯水量に大きく影響していた。本来7月14日に第3戦の開催が予定されていたが、減水によりボートのランチングが出来なくて延期。1ヶ月間を置いての開催となった。水位は例年並みに回復したが、次は猛暑の影響を受ける事になった。夏場は肱川、稲生川の両バックウォーターへの流入量が少ない。更に肱川上流部はコンクリート護岸で足場が良い為、日々陸っぱりアングラーからのプレッシャーを受ける。大会会場横のベンド部では、大岩周りを徘徊するスクールが確認出来たが、簡単に口を使ってくれるかは未知数だった。魚の付き場となる日陰が少ない上流エリアに対して、中流、下流エリアは木陰、岩盤、橋脚、ブイといったストラクチャーが有り時間帯によって様々なシェードが形成される。下流に3機設置されている曝気装置周辺は、水の動きとベイトフィッシュが集まる為、今大会の本命エリアになる事は必至であった。最上流に遡上する個体狙いか?下流の曝気エリアか?気温35℃の灼熱の中、2019年8月11日、愛媛県野村ダムにてチャプター愛媛第3戦ノリーズ&プロショップめがねのタカイCUPが開催されました。
今回優勝したのは、最下流のオイルフェンスを攻略した大西弘也プロ。オイルフェンスに出来た浮ゴミに、バズベイトを通して1本目となる1100gをキャッチ。その後、付近のゴミ溜まりを、8.8gのテキサスリグで攻めて1600gをキャッチした。終盤、稲生川上流にあるワンド入口の岬へ移動。1/16オンスのネコリグで攻めて1800gを追加、トータル4507gをウエインした。第2位は、曝気装置周辺の岩盤でグッドサイズを連発させた村上太一選手。水深4mから5mラインを、14gのリーダーレスダウンショットで狙ってリアクションで喰わせた。9時過ぎから1300gを筆頭にグッドサイズを連続キャッチ。その後、リミットを揃えていたが死魚が出てしまい苦境に追い込まれた。終盤に会場付近の橋脚ブッシュを、ダウンショットで攻めてリミットを揃え3053gをウエインした。第3位は、稲生川のカバーと板ヶ谷橋下の曝気装置周辺を攻めた平井清博選手。稲生川のカバーを、1/32オンスのネコリグで攻めてキロフィッシュをキャッチ。昼過ぎに曝気装置の反転流を、ダウンショットのミドストで攻めてキロアップを追加。リミットを揃えて2705gをウエインした。第4位は、稲生川をクランクベイトで攻略した坂本信之選手。稲生川入口のコンクリート護岸沿いに、クランクベイトを通してキロアップをキャッチ。その後、俵形のフロートをノーシンカーワームで狙うパターンが炸裂。10本前後をキャッチして2681gまでウエイトを高めた。第5位は、板ヶ谷橋下の曝気エリアを攻めた亀岡広嗣選手。9時過ぎに板ヶ谷橋下の岬に入り、ダウンショットで500g、9インチワームのネコリグでキロアップをキャッチした。帰着が迫る13時過ぎに同じ場所に入り直し、リミットを揃えて2241gをウエインした。
今回の第3戦は、予想通り曝気装置周辺を攻めた選手が表彰台に上がった。水温27℃と高水温だった野村ダム。上位入賞者達は、水深4m前後でキロ超えの魚をキャッチしていた。高水温により、岬や岩盤の深いレンジに出来たサーモクラインがベイトフィッシュのタナとなり、それに合わせる形でグッドサイズの個体が回遊、サスペンドをしていたのではないだろうか?灼熱の中で開催された第3戦は、定番エリアでのレンジ合わせがキーだった様に感じた。気になる年間ランキングは、今回2位となった村上太一選手が首位に立った。果たしてチャプター参戦1年目でのタイトル獲得となるか?その行方に注目が集まった。最終戦は2週間後の8月25日に開催される予定だが、週末台風の通過が見込まれており、ダムのコンディションに影響が出てきそうだ。試合間隔が短いだけに、各選手がどの様に戦略を修正してくるのか?それとも違ったパターンで攻略して来るのか?非常に楽しみな最終戦になりそうだ。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | JB旭川029 | 大西弘也 | 4,507g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 060632 | 村上太一 | 3,053g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 061547 | 平井清博 | 2,705g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 061253 | 坂本信之 | 2,681g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | JII四020 | 亀岡広嗣 | 2,241g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | JB旭川026 | 藤井春平 | 2,223g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 061053 | 阿部大吾 | 2,065g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | JII四003 | 白井優 | 1,989g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 060925 | 坂本洋司 | 1,954g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 061710 | 伊藤達弥 | 1,584g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | 061537 | 武田和志 | 1,490g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 061220 | 大久保光洋 | 1,369g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 061047 | 角元孝生 | 1,350g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 061413 | 三好紀昭 | 1,301g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 061056 | 上村利弘 | 1,192g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | JII四013 | 菊池芳郎 | 1,190g | 3匹 | 15Pts. |
17位 | JB旭川035 | 牧野陽平 | 1,083g | 2匹 | 14Pts. |
18位 | 061151 | 宇都潔 | 1,046g | 3匹 | 13Pts. |
19位 | 061289 | 普光江たけし | 974g | 3匹 | 12Pts. |
20位 | 061057 | 濱松祐司 | 883g | 3匹 | 11Pts. |
21位 | JII四034 | 石川秀夫 | 612g | 2匹 | 10Pts. |
上位の釣り方
優勝 大西弘也
〈エリア〉
・最下流オイルフェンス
・最下流オイルフェンス横のポケットにあるゴミ溜まり
・上流スローエリア手前のワンドの入り口
〈釣り方〉
最下流オイルフェンス周辺ではバズベイトとテキサスでのカバー撃ち
稲生川上流ワンド入り口の岬はネコリグ
〈タックル①〉
・オセロット68MG
・アルデバラン
・fcスナイパー12lb
・バズベイト(ブラック)
〈タックル②〉
・ヘラクレス7
・メタニウムmg7
・シューター20lb
・テキサスリグ8.8gバイズクロー 4.5インチ(グリパンs)
〈タックル③〉
・ソリッドセンサー61UL
・ツインパワーmg2500s
・fcスナイパー4lb
・ネコリグ1.8gヴェイン6.8インチ(グリパンs)
〈メッセージ〉
優勝うれしく思います!
このような大会が開催出来るのも石川会長はじめ役員スタッフの方々そして理解ある地元の方々のおかげです。ありがとうございました。
準優勝 村上太一
〈エリア〉
肱川と稲生川の下流の岩盤
〈釣り方〉
傾斜のきつい岩盤の水深4m~5mに1/2オンスのリーダーレスダウンショットをリアクションを意識して細かめにリフトアンドフォール。
〈タックル〉
・リーダーレスダウンショッ1/オンス+ドライブビーバー3.5ンチ
・インフィニットブレイド610mh
・SLXmglXG
・エクスレッド14lb
〈メッセージ〉
今シーズンから初めてチャプターに参加したので分からない事や不安がありましたが、大会スタッフの皆様や選手の皆様が丁寧に教えて下さったので気持ちよく釣りが出来ています。ありがとうございます。また、無事に開催できているのも地域の皆様のご協力があるからこそ開催できているので感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。次回は、優勝目指して精進していきたいと思います!
第3位 平井清博
〈エリア〉
・稲生川上流に向かって左岸カバー
・板ケ谷橋下流の曝気装置の反転流
〈釣り方〉
カバー打ち、反転流はダウンショットのミドスト
〈タックル①〉
・ネコリグ
・フェンウィック ACES60CULJ
・ダイワ スティーズ CT SV TW 700XHL KTF
・サンライン シューター 6LB
・ノイケ スマイルワーム ダディ(#101 プロブルー)
〈タックル②〉
・ダウンショットリグ
・フェンウィック TPMX62CULJ
・シマノ 10ステラ C2000HGS
・サンライン シューターFCスナーパー 3.5LB+【リーダー】トルネード Vハード 1.5号
・OSP HPミノー 3.1インチ(TW143 ゴーストライムチャート)
・カツイチ デコイ ショットリグ #4
〈メッセージ〉
ホームグランドの徳島県旧吉野川の個体数激減から成績低迷して数年ぶりにお立ち台に上がれました。釣行して魚やフィールドから多くの事を学び、理解する事がまだまだ必要です。(株)ティムコ・(株)サンライン・(株)カツイチ・(有)キャリル・(株)SAWAMURAの各社様からの日頃の支援頂き、感謝とお礼を申し上げます。西日本豪雨からの被災後約1年経過し、復旧・復興過程ですが、地元の愛媛県西予市明間地区の皆様の理解・協力並びにNBC愛媛チャプターのスタッフの皆様のトーナメント開催への尽力に感謝いたします。
第4位 坂本信之
〈エリア〉
全て出合大橋周辺
〈釣り方〉
ディープクランクのただ巻き
俵形のフロート近くにキャストしフォール
〈タックル①〉
・7ftベイト
・サンラインシューターアルミーロ15lb
・OSPブリッツMAX DR(ハニーラベンダー)
〈タックル②〉
・6ftスピニング
・サンラインシューターインビジブル3.5lb
・4inワーム
〈メッセージ〉
いつもお世話になっておりますサンライン様、たぶっさん、4位入賞しました。愛媛、徳島共にシングル圏内に入るチャンスがありますので両方の最終戦で頑張りたいと思います。また何時も会場設営に来てくださるS.A.Cの山田さん、スタッフの皆様、凄く暑い中でしたが運営の方、お疲れ様でした!
第5位 亀岡広嗣
〈エリア〉
中流曝気装置近くの岬
〈釣り方〉
・DSのフォール&ステイ
・ネコリグ
〈タックル①〉
・ダウンショット
・オールソリッドスピニング
・2506スピニング
・フロロ4ポンド
・ラッテリーナタテール
〈タックル②〉
・ネコリグ
・ 65Mベイト
・7ギアベイト
・フロロ14ポンド
・9インチドライブクローラー
・イグニッション徳島で整備してもらっているステーサー425
〈メッセージ〉
久しぶりの釣りとなった今回、なかなか厳しかったですが最後まで諦めずやりきった結果5位となって良かったです。いつも僕達バスアングラーを受け入れて下さっている地元の方々ありがとうございます。チャプターのスタッフの方々ありがとうございます。サポート頂きノントラブルで釣りが出来るようサポートしてくださっているイグニッション徳島様ありがとうございます。
野村ダム最高です!!