おだやかな春の日に、チャプター徳島の第2戦エバーグリーンCUPが旧吉野川で開催された。
今回もスポーニング保護エリアとして上流域の坂東谷川と三日月湖は釣り禁止の措置が施された。
大潮とのタイミングが重なり魚の動きは活発だと予想されるなか、この時期開催の大会では例年にない高ウェイイン率で盛り上がった。
とはいえ、どうにか1本2本を絞り出してくる選手が多いなか、今戦のキモとなる「テトラ帯」をうまく攻略してきた選手たちは数多くの良型を揃え上位に名を連ねた。
優勝は竹本利正選手。一昨年の開幕戦や2015年の同大会で表彰台に立ち、コンスタントな春の強さを魅せるベテランだが頂点に立つのはルーキーイヤーから11年ぶり。魚のストック豊富な共栄・長岸テトラを攻略し4503gで見事な優勝を飾った。
準優勝は阿部大吾選手。「繊細な攻めを得意とするスタイルでおもに春先から初夏に抜群の強さを誇る男」といって誰もが阿部選手を思い浮かべるほどの実力者。得意の今切川でテトラ穴撃ちを敢行し4キロオーバーを持ち込んだ。
3位には谷口雅信。最強のバックシーターとして同フィールド開催のJB2プロアマ四国戦では2013年、2015年、2017年と総合優勝に貢献している猛者は、最下流テトラ等を攻め3905gを叩き出した。
リザーバーの釣りが得意と認識されている大久保選手もテトラ攻めで4位入賞しベテラン選手の引き出しの多さを見せつけ、牛屋島大橋テトラから3397gを持ち込み5位入賞した坂本選手も参戦7年目で経験値の高さを見せつけた。
セオリーに忠実かつ魚に口を使わせる粘り強さが如実に結果として表れた今戦、決してまぐれやラッキーでは魚を獲れないということが、ルーキーイヤーや参戦2年目の若手選手が誰ひとりとしてトップ10入賞できなかったことからも伺える。
成績表ウェイトを見る限り良く釣れてイージーな印象を受ける今回の旧吉野川であるが、その高いフィールドポテンシャルをうまく引き出したのはベテラン勢がシーズナルパターンの基本にのっとって丁寧な釣りを展開してきたこその結果であると言えよう。
次の第3戦は梅雨真っ盛りの6月に開催される。日々変わる活性の変化と気象条件に各選手たちはどのような対応をして、どんな好釣果をみせてくれるのか楽しみである。
成績表
順位 | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | J四26 | 竹本利正 | 4,503g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 61053 | 阿部大吾 | 4,040g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 61221 | 谷口雅信 | 3,905g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 61220 | 大久保光洋 | 3,870g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 61253 | 坂本信之 | 3,397g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | J四08 | 亀井晴紀 | 3,234g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 61286 | 上木浩吉 | 3,079g | 2匹 | 24Pts. |
8位 | 61407 | 長谷川和博 | 2,991g | 2匹 | 23Pts. |
9位 | 61527 | 楠瀬貴司 | 2,982g | 2匹 | 22Pts. |
10位 | 61129 | 市川裕章 | 2,969g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | J旭29 | 大西弘也 | 2,939g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | J四32 | 相原照平 | 2,896g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 60925 | 坂本洋司 | 2,847g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | J四05 | 横山修史 | 2,791g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | J四18 | 久次米良信 | 2,536g | 3匹 | 16Pts. |
16位 | 61057 | 濱松祐司 | 2,533g | 2匹 | 15Pts. |
17位 | 61313 | 坂野純平 | 2,408g | 2匹 | 14Pts. |
18位 | J四24 | 植田誠寛 | 2,355g | 2匹 | 13Pts. |
19位 | 61053 | 川村達郎 | 2,347g | 2匹 | 12Pts. |
20位 | J四30 | 渡辺康司 | 2,093g | 2匹 | 11Pts. |
21位 | 61292 | 河野友哉 | 1,989g | 2匹 | 10Pts. |
22位 | J四04 | 佐藤圭吾 | 1,737g | 2匹 | 9Pts. |
23位 | J四03 | 白井優 | 1,715g | 2匹 | 8Pts. |
24位 | J四13 | 三好教仁 | 1,672g | 1匹 | 7Pts. |
25位 | 61391 | 安藝正雄 | 1,605g | 2匹 | 6Pts. |
26位 | 61547 | 平井清博 | 1,230g | 1匹 | 5Pts. |
27位 | J四28 | 山田一哉 | 1,186g | 2匹 | 5Pts. |
28位 | 60702 | 柴田隆紀 | 946g | 1匹 | 5Pts. |
29位 | 61816 | 大川龍馬 | 831g | 1匹 | 5Pts. |
30位 | 60829 | 生田佑介 | 756g | 1匹 | 5Pts. |
31位 | 61072 | 乃村厳 | 739g | 1匹 | 5Pts. |
32位 | 61056 | 上村利弘 | 713g | 1匹 | 5Pts. |
33位 | J四19 | 大林春樹 | 484g | 1匹 | 5Pts. |
34位 | 61610 | 森本雅雄 | 458g | 1匹 | 5Pts. |
35位 | 61288 | 林恭平 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
36位 | 61354 | 北和広 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
37位 | 61498 | 大谷貴志 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
38位 | J四11 | 六車駿一 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
39位 | 60812 | 若林亨 | -200g | 0匹 | 5Pts. |
上位の釣り方
優勝:竹本利正、4503g
<タックル>
①②フェンウィックGWT63CLJ (FMTソリッドティップチューン)、アルファスフィネス、FCスナイパー8ld
<エリア・スポット>
①長岸テトラ
②共栄テトラ
<リグ・ヒットパターン>
ノイケ スマイルワームマミーのネコリグ1/32oz
コメント:チャプター徳島の会長並びにスタッフの皆さん、いつも運営ありがとうございます。またいつもお世話になっているチームSの皆様、フラッグメントファクトリー様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
準優勝:阿部大吾、4040g
<タックル>
①6.5Lソリッドベイト、サンラインシューターFCスナイパー8lb、O.S.P HPシャッドテール2.5(ライトスモークペッパー&レインボーフレーク)3/16ダウンショット
②67MLソリッドベイト、サンラインシューターFCスナイパー7lb、デプス ブルフラット3(ウォーターメロン/レッドフレーク)1/32ネイルリグ
<エリア・スポット>
①②今切川中流域のテトラ帯
<リグ・ヒットパターン>
①②ダウンショットとネイルリグで穴打ち
コメント:スタッフの皆様、選手の皆様ありがとうございました。
3位:谷口雅信、3905g
<タックル>
①レジットデザインWSS-61L、ルビアス2500、フロロ4ポンド、エンジン フォールスティック3インチ、カラー ヤミーシュリンプ ノーシンカー
②レジットデザインWSC-610L+、SSエアー、フロロ10ポンド、DSTYLE トルキーストレート5.8インチ1.8gネコリグ
<エリア・スポット>
①旧吉野川最下流護岸の壁打ち 中流カバーのシェード打ち
②旧吉野川最下流テトラ
<リグ・ヒットパターン>
①ノーシンカーのフォールアンドステイ
②テトラの穴打ち
コメント:運営スタッフ皆さん何時も楽しい大会ありがとうございます。次戦も楽しく面白い大会にしましょう。
4位:大久保光洋、3870g
<タックル>
①ダイワMLベイトロッド、10ポンドライン
②ダイワLベイトロッド、7ポンドライン
③ダイワスカイフラッシュ・スピニング、4ポンドライン
<エリア・スポット>
①馬詰橋より下流20m間のテトラ
②馬詰テトラ
③牛屋島大橋テトラ(下流向いて左岸)
<リグ・ヒットパターン>
①OSP HPシャッドテール3.1(ワカサギ)5gフリリグ
②OSP HPシャッドテール3.1(ワカサギ)2.7gダウンショット
③OSP HPシャッドテール2.5(モーニングドーン)1.8gダウンショット
コメント:チャプター会長はじめスタッフの皆さま、ありがとうございました。参加された皆さまお疲れさまでした、次回も頑張ります。
5位:坂本信之、3397g
<タックル>
スピニング6ft、サンラインシューターインビジブル3.5lb)
<エリア・スポット>
牛屋島大橋テトラ
<リグ・ヒットパターン>
カットテールノーシンカーをテトラの中にフォール。着底したら大体魚。
コメント:いつもお世話になっておりますサンライン様、テトラにスレたり掛かった魚に2度テトラに巻かれましたがボートで回収する際まだ魚がついていて全て釣りあげる事ができました。これも本当に強いラインのおかげです、ありがとうございました。またアルティメイトワールド田渕様、友人の皆んな、ありがとう!